コントラクトブリッジ/戦略・戦術/ビディングシステム

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

ここではコントラクトブリッジのビディングに関する事項を述べる。

概要[編集]

コントラクトブリッジのビディングは適切なコントラクトを見つけるために行う。 一般には、適切なコントラクトとは、メイクするコントラクトのうち、メイクした時に得られる点数が最大であるものを指す。 しかし時として、オポーネントの適切なコントラクトより序列が上であることによって、結果的にダウンして失点となるコントラクトが適切となる場合もある。

ここでは一般的な原則を述べた後にビディングシステムを簡単に紹介し、最後に代表的なコンベンションを列挙する。 各システムやコンベンションの詳細については独立した戦術本とするが、システムとコンベンションとは切り離すことができず、無数といってもよいほどのバリエーションが存在する。 最終的には、すべてのビッドの意味はそのビッドを行うペアの合意によって決まる。

適切なコントラクト[編集]

ビディングは一般に、適切なコントラクトを見つけるために行う。 そのためには、各コントラクトに対してメイクおよびダウンの点数を把握し、手とパートナーのビッドからコントラクトの結果に対する確率分布を推定できる必要がある。

コントラクトのレベル[編集]

コントラクトのレベルにはパーシャル・ゲーム・スラム (スモールスラム・グランドスラム) が存在する。 このレベルが異なるとメイクの点数は大きく異なるが、同じレベルのコントラクトに対しては宣言ではなくメイク数によってわずかに得点が変化するのみである。

具体的には、ノンダブルの場合、トリックの点数は20以上220以下である。 一方でボーナスはパーシャルでは50点にとどまるのに対して、ゲーム以上ではノンバルの場合でも300点以上を得ることができる。 スラムについてはさらに大きなボーナスとなるがスラムコントラクトがメイクするようなハンドが配られる確率は高くないため、第1の目標はゲームとなる。

したがって、まずはメイクできそうなゲームを探すことがビディングの目標である。 メイクできそうなゲームがない場合、自分たちがコントラクトを買うのであればパーシャルのできるだけ低いコントラクトに留めるのがよい。 しかし適切なゲームを探すためには、あえてコントラクトを競り上げる必要もある。

ポイントカウントビディング[編集]

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ポイントカウントビディングとは、コントラクトのメイクに必要なトリックを取るのに役立つ手札の要素に点数を与え、その合計からコントラクトのレベルを判断する方法である。 さまざまなビディングシステムにおいて広く使われている。

コントラクトのレベルと必要な点数[編集]

コントラクトのレベルに応じて、メイクに必要十分な2人の持つハンドのポイント合計が目安として与えられている:

3NT, 4M
25点
5m
29点
スモールスラム
33点
グランドスラム
37点

ハイカードポイント[編集]

手札に含まれる強いカードの評価として、ハイカードポイント (HCP) を用いる。 手札に A, K, Q, J が含まれるごとに 4, 3, 2, 1 点を加算し、その合計を手札の評価値とする。 合計は40点であるため、平均が10点となる。 コントラクトブリッジ/ルール/ミニブリッジで行う手札の評価はこれを用いている。

ロングスートポイント[編集]

手札に特定のスートが多いことへの評価として、ロングスートポイント (LSP) またはレングスポイント (LP) を用いる。 あるスートの5枚目に1点を、6枚目以降に各1-2点 (方法により異なる) を加える。

ショートスートポイント[編集]

短いトランプでラフのトリックを増やすことへの評価として、ショートスートポイント (SSP) またはダミーポイント (DP) を用いる。 パートナーの示したスートにサポートのある時は、他のスートのボイドに5点、シングルトンに3点、ダブルトンに1点を加える。 これもトランプフィットのパターンなどにより調整することがある。

評価の調整[編集]

この他にも、さまざまな要素を考慮してハンドの評価を調整する。 たとえば、ハイカードポイントにはならないミドルカード (T, 9, 8) が多く含まれていたらトリックを取る助けとなることが多いため加点する。 また、短いスートにアナーがある場合(Kシングルトン、Qダブルトンなど)は減点する。

ビディングシステム[編集]

この節は書きかけです。この節を編集してくれる方を心からお待ちしています。 広く使われているビディングシステムには、以下のようなものがある:

コンベンション[編集]

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