刑法総論

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法学刑事法刑法刑法総論

刑法総論の教科書。刑法総論は序論、犯罪論刑罰論で構成され、犯罪論内部では構成要件論、違法性論、責任論、罪数論で構成される。ここでは犯罪論を中心に解説する。

目次

[編集] 犯罪論体系の意味

[編集] 罪刑法定主義:刑法の自由保障機能

[編集] 法律主義

[編集] 遡及処罰の禁止

[編集] 限時法

[編集] 類推解釈の禁止

[編集] 実体的デュープロセス

[編集] 明確性の理論

[編集] 構成要件論

[編集] 構成要件概論

[編集] 主体論

[編集] 法人の犯罪能力

[編集] 身分犯

[編集] 間接正犯

[編集] 行為論

[編集] 不作為犯

[編集] 因果関係

[編集] 条件関係
[編集] 相当因果関係
[編集] 結果的加重犯

[編集] 客体論:保護法益

[編集] 結果

[編集] 侵害犯と危険犯

[編集] 結果犯と単純行為犯

[編集] 即成犯・継続犯・状態犯

[編集] 主観的構成要件要素

[編集] 目的犯・傾向犯・表現犯

[編集] 主観的違法要素

[編集] 違法性論

[編集] 行為無価値論·結果無価値論

[編集] 概要

数ある刑法学の論点の中でも、現在最も激しく、極めて多くの論点に関係してくるものである。すなわち、刑法における違法性は法益を侵害したという結果の無価値(及びその危険性)によるものか、それとも行為の反規範性に求めるのか、である。但し日本においては純粋な行為無価値論は主張されておらず、結果無価値に加えて行為無価値をも併せて考慮するかどうかの対立となっている。

[編集] 議論の歴史

本来はドイツで成立した議論である。ヴェルツェルにより従前の刑法体系を結果無価値論と名付けてこれを批判し、自らの立場を行為無価値論として社会的価値観を基礎に刑法を解釈すべしと主張された。 その後戦後の新憲法を背景に、平野博士によって団藤博士を始めとする従前の刑法体系を価値の押し付け的な行為無価値論であるとして批判し、刑法の違法性はあくまで結果無価値によるべきとする論が展開された。

行為無価値論の代表とされた団藤博士や大塚博士らがそれぞれ主に主観主義刑法、目的的行為論等との論議に目を向け、積極的に結果無価値論に対する反論をしてこなかったために結果無価値論は隆盛し学会において多数説化する。とりわけ東京大学においては、藤木博士の逝去によって、実務は未だいわゆる行為無価値論(正確には結果無価値行為無価値二元論)を採るにもかかわらず刑法講座は全て結果無価値論者で占められる事態となり理論と実務の乖離が進んでしまう。

その後大谷教授前田教授らによる対立の止揚が試みられる一方で、山口教授による平野説を基本とした結果無価値の徹底的な純化も図られた。

戦後隆盛した結果無価値論が一応の到達点を見たこと、ロースクールの開講によって学者といえども実務の実態を無視できなくなったことなどから、今後議論の方向性が変化するとも考えられる。

[編集] 代表的立場

単に結果無価値論、行為無価値論と呼ぶことが多いが、完全な二項対立ではないことに注意すべきである。

  • 一元的結果無価値論

平野、内藤町野西田林(幹)、山口、佐伯(仁)曽根堀内等。近事極めて有力な立場である。背景として、芦部信喜博士の憲法学を基本とする憲法観がある。

  • 関西結果無価値一元論

中山山中等。関西系の学者は条文の国語的解釈をより重視する傾向にあると言われることがあり、関東系とは若干基本とする立場が異なる場合がある。基本的には瀧川博士の法系。

  • 二元的結果無価値論

前田、木村等。前田教授は結果無価値論の代表的論者と言われる事が多いが、行為無価値論に立つ藤木博士の実質的犯罪論の立場を受け継ぎつつも行為無価値的な判例を結果無価値的に読み替えようとする立場であるため結果無価値論の中でも異端であり、典型的な結果無価値論とは異なる。

  • 二元的行為無価値論

団藤、大塚、福田、川端、佐久間平川井田、大谷等。結果無価値を基本に行為無価値をも合わせて考慮しようという立場。いわゆる通説である。

  • 一元的行為無価値論

藤木、板倉等。「国民にわかりやすい刑法」をスローガンに処罰の必要性を重視した刑法体系(実質的犯罪論)を構築し実務へも影響を与えたが、行為無価値の過度な重視として学者からはイデオロギー的な反発を受けた。

[編集] 議論の構造

[編集] 違法性阻却事由

[編集] 正当行為

[編集] 被害者の承諾・同意

[編集] 正当防衛

[編集] 緊急避難

[編集] 過剰防衛·過剰避難

  • 過剰防衛
  • 過剰避難

[編集] 違法性阻却事由の錯誤

[編集] 誤想防衛·誤想避難
  • 誤想防衛
  • 誤想避難
[編集] 誤想過剰防衛等
  • 誤想過剰防衛

[編集] 責任

[編集] 責任論

[編集] 道義的責任と社会的責任

  • 道義的責任
  • 社会的責任

[編集] 行為責任と人格責任

[編集] 責任能力

[編集] 心神喪失・心神耗弱

[編集] 原因において自由な行為

[編集] 刑事未成年者

[編集] 故意

  • 犯罪体系上の故意の位置づけ
  • 構成要件的故意
  • 構成要件的事実の錯誤

[編集] 違法性の意識

  • 違法性の意識の要否と位置づけ
  • 違法性の錯誤
  • 幻覚犯

[編集] 期待可能性

[編集] 過失

[編集] 過失論の変遷

[編集] 修正された構成要件:未遂犯(その1)

[編集] 実行の着手

[編集] 未遂

[編集] 不能犯

[編集] 中止犯

[編集] 予備・陰謀

[編集] 修正された構成要件:共犯(その2)

[編集] 総論

[編集] 共犯の処罰根拠

[編集] 共犯の従属性

[編集] 共同正犯

[編集] 共謀共同正犯

[編集] 教唆犯

[編集] 幇助犯

[編集] 共犯と錯誤・未遂・身分

[編集] 共犯と未遂

[編集] 共犯の離脱と中止
[編集] アジャン・プロヴォカトゥール

[編集] 共犯と錯誤

[編集] 過失の共犯

[編集] 共犯と身分

[編集] 罪数

[編集] 本来的一罪

[編集] 単純一罪

[編集] 法条競合

[編集] 包括一罪

[編集] 科刑上一罪

[編集] 観念的競合

[編集] 牽連犯

[編集] 併合罪

[編集] 単純数罪

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