大阪市立大対策

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本項は、大阪公立大学の入学試験対策に関する事項である。

大阪市立大学(2022年4月1日より、大阪公立大学と改称)は大阪府大阪市にある公立の総合大学である。

本学はセンター試験の比重が高いので75%以上の得点が望ましい。ただし、医学部医学科は話が別で90%程度の得点が求められる。入試問題(2次試験)としては標準レベルの問題を出題しているので、高校の授業の内容をしっかりと理解しているかどうかが問われる。

連絡事項(令和4年度以降の受験者対象)[編集]

平成31年度4月1日に公立大学法人・大阪が発足。この関係で令和4年度より、公立大学法人・大阪府立大学と統合して「大阪公立大学」に名称が変更されることとなる。この統合に伴い、令和4年度入試から大阪公立大学として一括募集となる募集となる予定である。

2次試験科目[編集]

商学部・経済学部

  • 「英語」、「数学(ⅡB)」、「国語(現代文)」の計3科目

法学部

  • 「英語」、「国語(現代文)」の計2科目

文学部

  • 「英語」、「国語(現代文・古典)」の計2科目

生活科学部(食品栄養科学)

  • 「英語」、「数学(ⅡB)」、「理科1科目」の計3科目

生活科学部(居住環境)

  • 「英語」、「数学(ⅡB)」の計2科目

生活科学部(人間福祉)・医学部(看護)

  • 「英語」、「数学(ⅡB)」か「国語(現代文)」の計2科目

理学部・工学部・医学部(医)

  • 「英語」、「数学(ⅢC)」、「理科2科目」の計4科目

※理学部は、学科によって選択できる理科2科目が指定されている場合がある。工学部は、「物理」と「化学」指定。医学部(医)は「物理」・「化学」・「生物」から2科目選択可。

英語[編集]

(100分)
例年、読解総合問題3題、和文英訳1題という構成が多い。大問の比率からいって読解力が大切になる。読解総合問題では様々な分野の文章(500~700words程度)が出題されるが、文章の内容自体は標準的なものが多い。問題形式は、下線部和訳、内容説明、空欄補充など様々で年によって変化しているが、過去問3年分をやればすべての形式に触れられるため、過去問演習はしっかりやっておこう。問題量に比べると、試験時間はあまり余裕はないため、精読よりも速読を心がけて学習すると良い。学習の際は、一文一文の文法や文構造を正しく理解しながら読み、日本語に丁寧に訳す練習をすることが大切である。和文英訳は、日本語の読み替えが求められるが、内容は標準レベルであるため、対策を十分にすれば得点源になる。単語集の例文をある程度暗記して、それを組み合わせて書けるように過去問や問題集で演習しよう。

国語[編集]

(文学部:120分)
現代文2題、古典1題の計3題の構成である。

  • 現代文は、評論と随筆(もしくは小説)が1題ずつ出題される。随筆、小説ともに筆者の考えや登場人物の心情を、本文に即して的確に読解することが重要である。評論は硬質な内容が多いが、論旨を的確に把握する練習を積もう。設問形式は内容説明問題が中心であるため、100字程度の解答をスムーズにまとめられるよう練習をしよう。設問レベルとしては、大学入試標準レベルであるだけに、国語が得意な者と苦手な者の間で差が生まれやすい。
  • 古典は、(A)古文(B)漢文の2つに分かれており、実質的には大問2題分ともいえる量であるため、文学部受験生は注意が必要である。時間配分を意識して、過去問演習でペースを掴めるよう練習しておこう。設問の難易度自体は現代文同様標準的なので、基本的な文法・単語をしっかり身につけ、読解の演習を積んでいこう。

(文学部以外:90分)
現代文2題を90分で解くことになる。問題は文学部と共通である。

数学[編集]

(文系:90分)
大問数は4題で、全体的な難易度は標準的である。満遍なく広い分野から典型的な問題が出題されるので、『黄チャート』等で標準レベルの問題をすべての分野で確実に解けるようにすることが重要である。受験生が苦手にしがちな証明問題も出題されているので、日ごろからどれだけ数学を学習しているかが差に表れやすい。  

(理系:120分)
大問数は4題で、全体的な難易度は標準的である。数Ⅲからの出題頻度が高い。文系同様、典型的な問題が多いので、標準レベルの問題をミスなく確実に解けるようにすることが重要である。まずは教科書レベルの問題を確実に解けるようにし、その後は入試標準レベルの問題集で演習を重ねよう。ただし、医学部医学科の場合は、高得点争いになるので、典型問題を確実に解けるようにしておくことに加え、毎年数問出題されるやや難易度の高い問題にも取り組めるような応用力も身につけておこう。

理科[編集]

(物理:75分)
大問3題で、力学、電気(電磁気)とその他の分野からそれぞれ1題ずつ出題される。問題としては、基礎~標準レベルの問題が多いため、教科書を中心に取りこぼしが無いように学習しよう。

(化学:75分)
大問3題の出題だが、大問1題のなかに大きく2題にわけて問題が出題されているものもあるため、実質的に大問5~6題と言える。全体としては、理論+無機:有機=2:1の割合で出題されていて、分野としては、化学平衡や有機化合物の構造決定が頻出である。物理に比べると基礎的な問題は少ないが、それでも教科書をもとにしっかり学習していれば高得点が取れる内容である。

(生物:75分)
大問4題で、難易度は教科書で充分に対応できる標準レベルである。設問形式は論述問題が中心であるため、重要語句を自分で説明するといった練習や、考察問題の論述形式の演習などを通して的確に論述できる力を養っておこう。

模擬試験[編集]

大阪市立大学対応の模試としては、地元にある天王寺予備校夕陽丘予備校の「市大オープン模試」(毎年11月実施)があるので、受験生は積極的に受けてほしい。 もちろん形式を似せた問題だけではなく、他の大手予備校の記述模試も受けることが望ましい。

外部サイト[編集]