日本史 縄文時代

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
移動: 案内検索

歴史学 > 日本史 > 縄文時代

縄文時代の始まり[編集]

約1万年前に更新世(氷河期)が終わり、完新世になると気候は温暖になり、海面が上昇して日本列島が大陸と分離した。この中で、およそ16000年前頃から打製石器に加えて磨製石器が使われるようになり、さらに土器(いわゆる縄文土器)も制作しはじめた。

縄文土器の特色[編集]

  1. 特色
    • 表面に縄目の文様を持つものが多い。
    • 焼成温度は低い(500℃)
    • 黒褐色で厚手でもろい。
  2. 縄文土器の時期区分
    土器の製法や形態の変化によって草創期・早期・前期・中期・後期・晩期に6区分される。

縄文人の生活[編集]

  1. 道具…縄文土器・石器・骨格器などを使用していた。
    1. 石器…磨製石器が登場し、打製石器と併用していた。石鏃・石斧・石槍・石皿など
    2. 骨格器…動物の骨や角を加工した、釣り針、銛など
    3. 木器…弓矢・丸木船など
  2. 住居
    • 水を得やすい大地上に竪穴住居をつくった。一軒に数人~10人ほど生活していた。
  3. 集落
    縄文時代初期には規模も小さく数個から数十個の竪穴住居が集まり、中期以降には100個を超える集落も形成された。三内丸山遺跡(青森県)は大集落で、栽培農業も始められていた。縄文晩期後半は西日本の一部地域に水田遺構が見られ、この時代を弥生時代とする説もある。
  4. 生活
    狩猟・漁労・採集・農耕の経済であった。縄文時代になって環境が変化し、中小動物の鹿・猪・兎などが増えた為、新しい狩猟具として弓矢が登場し、打製石器よりも鋭い磨製石器が使用され始めた。

縄文社会[編集]

  1. 社会
    貝塚や住居跡を囲むように馬蹄形(U字型)や円形になっていることから集団に一定の規律の規律が存在したらしい。また、住居の大きさにはほとんど差がない事から、貧富の差や身分の差はなかったと考えられている。 
  2. 精神生活…自然に依存した生活の為自然現象を崇拝をしていた。
    1. アニミズム…自然現象に霊威を認める。
    2. 呪術的習俗…超自然の力により、目的を達成使用とする。
      • 土偶…女性をかたどった土人形。多産と豊かな収穫を願う。
      • 石棒…男性を表現した石製品で生命力を祈る。
      • 屈葬…手足を折り曲げて葬る。
      • 抜歯…成人になると、犬歯門歯を左右対称に抜き取る。
  3. 交易
    黒曜石サヌカイトひすい(硬玉)が各地で発見されていることから、遠方の地域との交易が考えられる。

   また、韓国南部にもかなりの縄文人が生活し、交易を行っていた。    縄文人が韓国に農耕を伝えた可能性もある。