楽健法

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歴史[編集]

正式名称は「二人ヨーガ楽健法」。 大阪の施術家宮原一男氏(新日本延命学)が足で踏み合う家庭健康法として、京都の常岡一郎主宰の中心山荘で講習会を開催していた。昭和30年代、奈良県桜井市の磐余山(いわれさん)東光寺住職の山内宥厳氏が習得し、鉄棒に捉まって行うこの健康法を、道具なしにいつでも何処でも誰でもできるようなメソッドを工夫して、二人ヨーガ楽健法と命名する。足で体の硬いところを踏んでほぐしていく踏む健康法。2010年からシュリシュリ・ラビシャンカール師が主宰するアートオブリビングへも山内宥厳が講習に出かけインドでもひろがりつつある。2017年からシュリシュリ・ラビシャンカール師の尽力でインドで講習会が企画され、アーユルヴェーダの医師も受講し、バンガロールのアーユルヴェーダ病院では、パンチャカルマの一分野として楽健法を治療に取りいれることになった。  

概要[編集]

 家族が互いに踏みあう健康法として普及されてきた。足で全身を踏むことにより、縮んだ筋肉をのばし、こりをほぐすことで血液の循環をうながす。循環がよくなることで、慢性的な疾患も改善されることが多く、また踏むひとも、踏まれるひとも互いに循環がよくなるので、指圧やマッサージなどのように、施療する側の疲れがなく、双方に有益な健康法である。施療されるひとは俯せや、仰向けに寝て、手足の付け根を丹念にゆっくり踏むスキンシップなので、対話の途切れがちな現代人にとって、こころの壁をたがいに取り払うのにも大いに役に立っている。

楽健法とは[編集]

 健康維持の原点は循環がよい状態が保たれることです。人間は労働や運動の疲れや、食べ過ぎなどの食生活の影響によって、筋肉が固くなってきます。疲れを自覚するのは、からだの柔軟さが失われ、からだが固くなってきたことを意味します。  ことに足の付け根に凝りができてくると、全身の循環に影響して、血圧があがったり、生理痛や便秘などの原因になってきます。楽健法では足の付け根の凝りをほぐすことを重要視して、横向きに寝た姿勢で、この付け根をほぐすことからはじめていきます。初心者には痛くないように軽くはじめていくことがコツで、筋肉がすこし柔らかくゆるんでくると、ほぐれるにつれ気持ちよくなって眠ってしまうことが多いです。 足の付け根がゆるめば、内臓疾患によい結果が見られますし、腕の付け根をほぐすと、心臓疾患や喘息などに改善効果がみられます。腰痛なども、お尻のやや外側のあしの付け根を踏むことで、家庭で早く改善できます。  精神的な疾患もからだの固さがとれると、気持ちが明るくなり、改善されてきます。