ドイツ語/はじめに

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

ドイツ語はインド・ヨーロッパ語族のうち西ゲルマン語系に属し、ドイツオーストリアリヒテンシュタインを中心に、スイスベルギールクセンブルクイタリアチェコ、フランスのアルザス地域圏の一部や、アメリカ合衆国などで、約1億2千万人に話されている言語です。

かつてはポーランドやチェコなどでも話されていました。ドイツ語の詳しい歴史についてはウィキペディアの歴史の項目をご覧ください。ドイツ語を話す人は決して多くはありませんが、ドイツ語圏は文学、学術、歴史の世界で重要な貢献を果たしてきました。また現在もドイツ・スイス・オーストリアなどのドイツ語圏では、ドイツ語による活発な経済活動や文化活動が行われており、現代社会でも有用な言語です。

ドイツ語は、英語と近いため、似た単語が多く、英語を知っている人には親しみやすい言語です。けれども、英語にはない冠詞や名詞の格変化などがあり、やや最初はとまどうかもしれません。しかしドイツ語の文法はあまり例外がなく、根気よく基本的な表現を習得していくことで、かなりの程度まで上達することが誰にでも可能です。

この教科書では、それぞれのレベルに合わせた学習目標をおいています。 初級では、ドイツ語で自分の意思を伝えること、日常の場面で出会う表現を理解できること、基本的な文法事項を習得することを目標にします。簡単な表現からはじめて、だんだんに複雑な表現を覚えていきます。使われる単語には、基本的な単語に若干ドイツの日常生活でなじみ深い単語を加えてあります。

各課は例文・単語・文法事項・その他の表現・豆知識を含んでいます。短い文章を中心に、実践的な場面で使われる表現を集めています。例文はその課で習得する基本的な表現と単語を含んでいます。例文は必ず一度は音読してください。またできれば例文は暗記してください。例文の後には訳がついていますので、日本語をみてドイツ語をいう練習をするとよいでしょう。例文の後に、その課で学習する単語のうち、重要なものの一覧があります。この単語も音読して、覚えるようにしましょう。

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