中世欧州軍事史概論
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序論
[編集]欧州史における中世(Middle age)とは、一般的には西ローマ帝国が崩壊した476年頃を始まりとし、東ローマ帝国(ビザンティン帝国)の滅亡した1453年頃、より広義にはルネサンスが流行し新大陸が発見される1500年前後を終点とした、およそ1000年の期間を定義している。
ヨーロッパの大部分を支配していた帝国の崩壊により、その空白には複数の国家が乱立しただけではなく、モンゴル帝国やイスラーム圏、トルコのようなヨーロッパの外の民族との戦争も行われ、様々な武器、防具、戦術などが開発されるに至った。
他の地域と比較し中世ヨーロッパにおいて特殊であったのは、中世盛期より登場した強固な板金製防具、そして堅牢な防具を身に着けた騎兵が横隊となって敵の陣形に突進するランス・チャージの存在である。本稿においては、これら特殊な性格を持っていた中世ヨーロッパの軍事についての概論を解説する。