中学校保健/精神機能の発達と自己形成

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脳と精神[編集]

私たちの心の場所は、大脳(だいのう)に、あります。 脳では神経細胞(しんけいさいぼう)が、いくつも複雑にからみあって、神経に信号を伝達する事で、大脳が働いています。


心の機能は、大まかに分けると、「考える」・「判断する」・「記憶する」などのような 知的機能(ちてき きのう)と、「うれしい」「かなしい」などのような感情などの情意機能(じょうい きのう)がある。情意機能には、感情のほかにも、目的・目標のために何かをやりとげようとする意志(いし)も、含まれます。


心は大脳にあるわけですから、生まれてから成長にともなっての大脳の発育にともなって、心の働きも発達してきています。

大脳と小脳

大脳の、いちばん外側の部分を大脳新皮質(だいのう しんひしつ)と言います。この大脳新皮質は、分析的な思考などの合理的な判断をするための機能があります。哺乳類などで、大脳新皮質が発達しています。


大脳は、大きく分けて、前頭葉(ぜんとうよう)、側頭葉(そくとうよう)、頭頂葉(とうちょうよう)、後頭葉(こうとうよう)に分けられる。 前頭葉の働きは、判断したり推理したりガマンしたりと、思考的・創造的な働きがあります。

  • 発展:脳の前頭葉以外の働き
側頭葉では、受け取った刺激の理解と、記憶と、聴覚を処理しています。
後頭葉では、視覚を処理しています。
頭頂葉は、感覚を処理しています。


また、大脳とは別に、脳の後ろ側の下に小脳(しょうのう)があります。大脳と小脳は別です。 小脳は、運動を制御しています。体の運動は、もとをただせば筋肉によって引き起こされるので、小脳は筋肉を制御しているとも言えます。

社会性[編集]

社会性(しゃかいせい)とは、協調性・自主性・責任感などのような、社会生活に必要な能力で、また、望ましい人間関係を作るために必要な態度や能力です。

小学生から中学生になり、社会から要求される責任も大きくなるので、社会性を高めていかなければなりません。


自立と自己形成[編集]

自立[編集]

自立(じりつ)とは、自分で責任の取れる行動を出来るようになることが、自立(じりつ)です。

完璧な「自立」は、中学生には無理です。なぜなら中学生は就職しておらず、お金を稼いでいないからです。お金を稼がない人の主義・主張に、世間は興味がありませんし、お金を払わない客には、世間は仕事をしてくれません。テレビの若者番組や、若者向けの雑誌などが中学生・高校生などを対象にした娯楽を作ってるのは、その学生の保護者が子どもに払う「お小遣い」というお金を目当てにしているからです。

もし中学生なのに自立したつもりになっている人がいますがそれは違います。

生産労働をしない人間に自立はほぼ出来ません。消費をしてるだけの人間に自立は出来ません。

未成年の子どもに出来るのは、自立を目指して努力することです。

残念なことに、世間にはよく理解していない高校生や大学生も存在し、思春期と自立とを混同していて、成長して自分の体が大きくなっただけで、生活費を親に出してもらってて、働いていないのに、親の教えを無視し、「自分は自立していて、だから自由に行動してよい」と勘違いしているという人々も、世間にはいます。

読者は、自立とは何かよく考え、理解しましょう。

また、就職をしても、能力が不足しているのに自立したつもりになって上司の命令に背くと、解雇(クビ)になることがあります。

自立してないのに自立したつもりになってる学生も、中学校の保健体育で「自立」について、形式上は習ってきたんですが、この日本国の教育レベルが低いのか、それとも、学生が理解不足なのか 残念ながらよく理解できていない人がいます。


中学生になったから、小学生と比べて、急に「自立」を目指す能力が上がるわけではありません。しかし中学生ぐらいになると、世間から自立に向けた努力をすることを期待されます。また、小学生の子どもでも、賢い子どもは、将来の事、社会の事、ふかく考えて自立を目指して努力する子どもは存在します。

自己形成[編集]

自分なりに考え始められるようなり、自分なりの人格が築かれていく事が、自己形成(じこ けいせい)です。

その自分の考えなどが、正しいかどうかは「自己形成」の言葉の本来の意味とは無関係です。

さて、単なる自己形成だけなら、社会的には利点がありません。たとえば中学生に反社会的な人格を形成されたり、あるいは犯罪的な人格とかを自己形成されては、社会にとって迷惑です。


学校の検定教科書でいうところの、期待されている「自己形成」とは、望ましい人格の形成、あるいは合法的な範囲内での人格の事が期待されているのです。

別に中学生になって、はじめて人格が出来るわけではありません。たとえば、幼稚園児などのような小さな子どもでも、自分なりの考えを持った幼児はいます。なので、幼児も小学生も、自己形成はしています。そして中学生も自己形成はしていますし、中学を卒業しても自己形成は続きます。


のぞましい人格に基づく自己形成をするには、努力したり勉強したりして判断力をみがいたり、さまざまな人(ただし悪人を除く)と社会的につきあって喜んだり、時には悩んだりして、色々な経験(ただし犯罪経験を除く)を積む必要があるでしょう。

類似概念との違い[編集]

また、第二次性徴の始まる思春期(ししゅんき)と自立(じりつ)とは、別の出来事です。いわゆる「反抗期」と、自立とは、別の別の出来事です。また自立とワガママとは、ちがいます。

単に、思春期になって異性の評価が気になりだすと、「自立を目指して努力しないと、異性から "かっこわるい" と見られそう。」みたいに思いはじめる中高生が多いです。なお実際には、自立とワガママを混同している異性もいるかもしれませんが、そのような人はしっかり理解をさせてあげましょう。


「親や教師などの大人から、注意などの口出しされたくない。」という反抗的な態度や行動も、自立とも自己形成とも別の出来事です。幼児でも、大人から文句を口出しされたくないのです。単に成長期は、体が成長して大きくなったので、それまで親が大きくて怖かったのが、自分と親と同じくらいの大きさになるので、反抗的な子どもは、成長期をむかえ始めると親に逆らいだす傾向が多いです。

大人の怖さって言うのは、働いている人間の持つ社会的信用の怖さ・権力の怖さのことであって、べつに体格の大きさでは無いのです。

しかし、実際にものを言えないで虐待など悲惨な結果を招いているのも事実です。自分が本当に正しい、赤の他人が聞いても納得してくれることはしっかり反論しましょう。 ワガママと正しいと思うことをしっかり区別して発言をしましょう。