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朝鮮語/文章と統合

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

文章

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文章とは、完結した思想や感情を表すために、1又は数個の単語(統合)から構成される言語行為の基本単位をいいます。

1又は数個の単語(統合)の並びが文章として成立するためには、①完結した思想又は感情を表すものであること、②1又は数個の単語(統合)が文法的に配列されていることの2つの要件を充たす必要があります。

統合

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統合とは、数個の単語が文章論的に結合して文章の成分となったものをいいます。

例えば、次の文章は、いずれも主語・述語の2つの成分からなりますが、前者は主語・述語がいずれも1単語からなるのに対して、後者は主語が2単語からなります。このように、数個の自立的単語が合わさって1つの成分となったものが統合です。

  1. 진달래가 아름답다
    1. 진달래가:単純主語
    2. 아름답다:単純述語
  2. 붉은 진달래가 아름답다
    1. 붉은 진달래가:拡大主語
    2. 아름답다:単純述語

統合の種類

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統合には、等統合と従統合の2種類があります。

等統合

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等統合は、数個の単語(統合)が互いに対等な資格をもって結合するもので、単語(統合)相互の関係性によって、更に3種類に分けられます。

等統合の例示
区分 例示
並列等統合 너와 내가 아니면 누가 지키랴.
対立等統合 그는 어리나 용감한 소년이였다.
選択等統合 가든지 말든지 마음대로 하세요.

従統合

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従統合は、数個の単語(統合)が従属的関係性をもって結合するもので、単語(統合)相互の関係性によって、更に6種類に分けられます。

従統合の例示
区分 例示
主体従統合 조선은 해가 뜨는 나라이다.
客体従統合 피아니스트는 피아노를 치는 사람이다.
関係従統合 학교로 가는 길에 강아지를 찾았다.
状況従統合 겨울은 몹시 아름다운 계절이다.
規定従統合 방안에 수상한 사람이 있었다.
引用従統合 그는 고맙다는 말만 남기였다.

拡大統合

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また、統合は、単語同士だけでなく、単語と統合、統合と統合の間でも起こります。これを拡大統合といい、これに対して単語同士の統合を単純統合ということもあります。

拡大統合の例示
区分 例示 備考
拡大等統合 나라와 국가, 사람과 인간은 서로 뜻같은말이라고 할수 있다. 「나라와」と「국가」、「사람과」と「인간」の間で並列等統合

「나라와 국가」「사람과 인간」の間で並列等統合

拡大従統合 원쑤를 무찌른 병사 「원쑤를」と「무찌르다」の間で客体従統合

「원수를 무찌른」と「병사」の間で規定従統合

拡大合統合 사상, 기술, 문화의 3대혁명 「사상」「기술」「문화」の間で並列等統合

「사상, 기술, 문화의」と「3대혁명」の間で規定従統合

統合以外の結合

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非成分的結合

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統合は、文章の成分となるものを対象とすることから、文章の成分とならない単語の結合は、統合には該当しません。

例えば、次の文章では、いずれも「대단히」が「아름답다」に結合して状況的意味を補充していますが、前者は「대단히」と「아름답다」がそれぞれ独立した単純成分となり、後者は「경치가 대단히 아름답다」が1つの拡大成分となります。

したがって、後者は統合ですが、前者は統合ではありません。

  1. 「한나산은 대단히 아름답다
    1. 한나산은:単純主語
    2. 대단히:単純状況語
    3. 아름답다:単純述語
  2. 「한나산은 경치가 대단히 아름답다
    1. 한나산은:単純主語
    2. 경치가 대단히 아름답다:拡大述語
      1. 경치가:単純主語
      2. 대단히:単純状況語
      3. 아름답다:単純述語

形態論的結合

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統合は、文章論的結合によるものを対象とすることから、形態論的結合によるものは、統合には該当しません。

例えば、次の文章では、前者は「위하여」が「조국을」に結合して文法的意味(関係的意味や様態的意味)を補充し、後者は「힘을」が「합치다」に結合して主体的意味を補充しています。

したがって、後者は統合ですが、前者は統合ではありません。

  1. 「조국을 위하여 복무한다」
    1. 조국을 위하여:単純補語
    2. 복무한다:単純述語
  2. 「힘을 합쳐 싸운다」
    1. 힘을 합쳐:拡大補語
    2. 싸운다:単純述語

なお、朝鮮語では、語彙的意味は順行的(例:統合)に、文法的意味は逆行的(例:吐)に補充される傾向がありますが、形態的な結合についても同様であることから、統合と形態論的結合とは、順行的であるか逆行的であるかによっても、区別することができます。

語彙論的結合

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統合は、語彙的意味を補充するものを対象とすることから、語彙的意味を補充しないものは、統合には該当しません。

例えば、次の文章では、前者は「수포로」が「돌아가다」に対する何らの語彙的意味をも補充せず(「수포로 돌아가다」全体として語彙的意味を構成するに留まる。)、後者は「려수로」が「돌아왔다」に対する関係的意味を補充しています。

したがって、後者は統合ですが、前者は統合ではありません。

  1. 「계획이 수포로 돌아갔다」
    1. 계획이:単純主語
    2. 수포로 돌아갔다:単純述語
  2. 「철수가 려수로 돌아왔다」
    1. 철수가:単純主語
    2. 려수로:単純補語
    3. 돌아왔다:単純述語

反復的結合

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統合は、数個の単語が結合するものを対象とすることから、一の単語が反復的に結合するものは、統合には該当しません。

例えば、次の文章では、前者は「멀다」同士が反復的に結合し、後者は「맑다」と「푸르다」が並列的に結合しています。

したがって、後者は統合ですが、前者は統合ではありません。

  1. 우리는 머나먼 길을 걸어왔다
  2. 우리는 맑고 푸른 하늘을 바라보았다

注釈

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