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地元の高校が不良の巣窟の場合の避難について
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なので、もし高卒で大学進学せずに就職する場合は、就職の前に、地元の工業高校などの職業高校に編入学するか(普通科高校卒でも工業高校などの職業高校に編入可能です)、もしくは職業訓練校に入学するなどして、毎日学校に通える能力がある事を実証しましょう。
なので、もし高卒で大学進学せずに就職する場合は、就職の前に、地元の工業高校などの職業高校に編入学するか(普通科高校卒でも工業高校などの職業高校に編入可能です)、もしくは職業訓練校に入学するなどして、毎日学校に通える能力がある事を実証しましょう。

また、もし通学できる高校に編入学できた場合は、特に男子は、ぜひ野球部やバスケ部やサッカー部などの、運動部で、かつ部員の多い団体競技で、屈強な男の多い部活に入部するのが、不良から逃れる安全のためにイイでしょう。

なぜなら、不良は、交友関係の少ない人を重点的に狙って襲います。運動部でも、柔道部やラグビー部では、人数が少なくて、やや不利です。テニス部は、まあ「文化部よりかはマシ」です。まして卓球部やバトミントン部、文化部などの入部は、論外です。文化部の部活で帰宅が遅くなって下校途中のところを襲われかねません。襲われて気絶して(あるいは死亡して)、その日の帰宅ができなくなっても、世間知らずな保護者から「今日は部活が長引いてるのかしら」なんて思われかねません。



== 科目の選択 ==
== 科目の選択 ==

2016年6月26日 (日) 13:02時点における版

小学校・中学校・高等学校の学習 > 高等学校の学習 > 高校生活ガイド
このページ「高校生活ガイド」は、まだ書きかけです。加筆・訂正など、協力いただける皆様の編集を心からお待ちしております。また、ご意見などがありましたら、お気軽にトークページへどうぞ。
※注意 編集者の主観的な処世術も、本ページには書かれているだろうと思われるので、このページは、せいぜい参考程度にして、このページをあまり信用しすぎないようにして頂きたい。

また、普通は、学校の入学時に新入生対象の説明などが行われるはずなので、それらを参考にしたほうが無難だろう。どうしても学校生活が上手く送れない場合には、このページよりも市販の専門書などを参考にしたほうが安全だろう。


高校は義務教育ではない

説明

高校は、義務教育ではありません。したがって、さまざまな事情により高校を退学することはありえます。そのあとに他の高校に入りなおす義務もありません。特に、非行などに対する懲戒処分として、校長から謹慎や退学を命じられることもありえます。

日本では中学校までは年齢主義をとるため、1年間在籍しているだけで、次の学年に普通に進級できたでしょう。ですが高校では、規定の時間数以上の授業に出席をし、考査等でしかるべき成績を収めることが進級の必要条件です。つまり、出席や成績の状況次第で留年をすることがあります。

学校にもよりますが、中堅レベル以上の普通科高校の場合、高校の定期考査では、中学と比べて試験問題が難しくなるのが一般的です。教科書自体が中学と比べて内容が高度だし、また大学受験に対応するため、定期考査に難しい問題も出される場合があります。

このため、定期考査の試験対策をしないと、いわゆる赤点を取る可能性が高いです。赤点とは、定期考査等の結果が基準点を下回ることです。詳しい規定は学校によりますが、基準は「固定された点数(30点など)未満」や「平均点の半分未満」などです。赤点をとってしまった場合にはいくつかの処置がとられます。

  1. 補習参加の上、追試で一定点をとれば合格とする。
  2. 補習はないが、追試で一定点をとれば合格とする。
  3. 補習参加の上、課題を提出すれば合格とする。追試はない。
  4. 補習に参加すれば合格とする。追試はない。

これらの救済措置の結果、合格となれば進級できますが、不合格のままの科目を残している場合は進級ができず、留年となります。このあたりの規定は学校ごとに大きく異なりますので、詳しくは学校の先生の指示に従ってください。

他校への転校について

また、高校では他校への編入はかなりハードルが高いです。遠隔地への転居などの場合でも現地の学校に自動的に入学することはできず、編入試験が課されます。どうしても学校になじめず転学を希望したいという場合でも、通信制高校や夜間高校などへ転学せざるを得ないという場合もありえます。

地元の高校が不良の巣窟の場合の避難について

もし、入学した地元の公立の低偏差値の普通科高校全日制(朝〜夕方までに通う、いわゆる普通の時間帯の高校)高校が不良の巣窟になっていて、安全のために他校に転校せざるを得ないという場合、家が貧乏で私立高校に転校できない場合は、地元の夜間高校も地元の全日制同様に不良の巣窟になってる場合が大いにありうるので(それどころか、低偏差値校の全日制すら退学になった更なる不良がいる場合もある)、安全のためには通信制高校に転学せざるを得ないでしょう。

就職活動のさい、通信制卒のままの就職活動だと、「毎日、学校に通うだけの根性が無いのでは?」などと企業などから思われて、就職活動が上手く行かなかったりする場合もありえます。

中小企業の人事部ですら、こういう高校の事情を知らない場合がある。あるいは、偏差値50の高校にも時々いる、ちょっと悪ぶって髪を茶髪に染めたり、飲酒したりして、教師に怒られて停学くらうだけの連中を「不良」だと思ってる、そういう世間知らずの甘ちゃんのくせに「自分は世間通」だと思ってて採用人事の活動をしてたりする社員もいます。「不良」というのは、一般人相手にも傷害事件を起こしたり(不良どうしのタイマンではなく。そもそも、1対1の「タイマン」なんて、三国志の「一騎打ち」じゃあるまいし、現実の不良は行わない。抵抗できない素手の一人の相手を、多人数で武器を持って襲うのが「不良」です)、暴走族どころか場合によっては暴力団と積極的に関わっていたり、あるいは麻薬などの非合法物資に関わってたり、そういう、警察が「逮捕」を狙う犯罪者連中の事である。全国の高校生の中にも、このような犯罪者がいる可能性があります。

このように、日本企業の人事が世間知らずの大アホなので(体育会系の部活動や、あるいは企業の仕事で、ちょっと先輩からシゴかれたくらいで、自分を「世間通」だと思ってる、アホ社員が多い)、通信制高校卒のままだと企業側から「こらえ性が無い」と判断されるので、せっかく就職できても、通信制卒のままの就職だと、出世が大幅に遅れる可能性があります。

なので、もし高卒で大学進学せずに就職する場合は、就職の前に、地元の工業高校などの職業高校に編入学するか(普通科高校卒でも工業高校などの職業高校に編入可能です)、もしくは職業訓練校に入学するなどして、毎日学校に通える能力がある事を実証しましょう。

また、もし通学できる高校に編入学できた場合は、特に男子は、ぜひ野球部やバスケ部やサッカー部などの、運動部で、かつ部員の多い団体競技で、屈強な男の多い部活に入部するのが、不良から逃れる安全のためにイイでしょう。

なぜなら、不良は、交友関係の少ない人を重点的に狙って襲います。運動部でも、柔道部やラグビー部では、人数が少なくて、やや不利です。テニス部は、まあ「文化部よりかはマシ」です。まして卓球部やバトミントン部、文化部などの入部は、論外です。文化部の部活で帰宅が遅くなって下校途中のところを襲われかねません。襲われて気絶して(あるいは死亡して)、その日の帰宅ができなくなっても、世間知らずな保護者から「今日は部活が長引いてるのかしら」なんて思われかねません。


科目の選択

高校では、履修する科目を選択する場面が多くあります。まず、学校ごとに開講される科目が異なりますので、学校を選んだ時点で履修科目の幅は狭まっています。その上で、高校に入学して以降も、様々な場面で科目を選択する場面があります。

  • 主な選択科目(現行課程)
    • 地歴科:世界史A・B、日本史A・B、地理A・B(世界史A・Bはどちらかを必ず履修しなければなりません)
    • 公民科:現代社会、倫理、政治経済
    • 理科:化学基礎・物理基礎・生物基礎・地学基礎、物理・生物・化学・地学
    • 芸術科目:音楽、美術、書道、工芸

なお中学にあった技術・家庭科の「技術」分野は、高校では技術分野が消えて家庭分野のみの家庭科になっています。普通科高校では、職業教育はありません。

なお、高校の検定教科書の購入は、たとえ高校を卒業しても、全科目とも学校教科書の販売を扱っている取次店(とりつぎてん)で買えます。自分が何歳になっても取次店で高校教科書を買えますので、高校生は単に検定教科書を入手したいだけなら、わざわざ、その選択科目を履修する必要はありません。

(※ 検定教科書の購入方法については『小学校・中学校・高等学校の学習/検定教科書の購入方法』に解説がある。)


芸術科目

普通科高校での芸術科目は、音楽・美術・書道・工芸の中からどれか一つを選ぶ選択制になっています。1年生でどれか1つを選択必修、他学年では開講しない、という学校が多いかと思います。芸術科目は、自分の好きな芸術表現の科目を選ぶのが安全でしょう。もし音楽を履修したら、授業ではまったく美術や書道を練習できません。同様に、もし美術を履修したら、授業ではまったく音楽や書道を練習できません。

好きでもないことを、1年間も毎週2時間ほど練習するのは苦行ですので、芸術科目の選択は、自分の好きな芸術表現の科目を選ぶべきです。それに、仮に興味外の芸術科目を履修しても(たとえば音楽好きの人が美術を履修しても)、そのことはまったく大学受験でも世間でも評価されませんし、それどころか、その科目が好きな人からは「冷やかし」と解釈されて、その科目が好きな人からは嫌われる可能性もありえます。「嫌なら来るな、あっち行け」って事です。

なお、現在の中学3年までの芸術科目が、90年代までは高校1年や2年で習っていた内容です。現在の高校1年の芸術科目では、「脱・ゆとり教育」などの影響もあり、90年代の高校芸術科目よりも細かく、専門性のやや高まった事を習ってますので、そういう点からも、興味の無い芸術科目は、履修しないのが無難です。

なので、もし80年代や90年代の高校教育を受けた保護者が、「高1レベルの芸術科目は、好きでない科目こそ、高校芸術で履修すべきだ」とか言ってきたとしても、それは90年代までのカリキュラムを想定しており、現在では中学3年までに終えてる内容なので、保護者を鵜呑みにしてはいけません。

さて、もし美大・音大または芸術系専門学校などの芸術系の進路を希望する場合は、その分野の科目を履修しておくのが無難ですが、全生徒を対象とする芸術科目だけではどのみち練習量が大幅に不足ですので、外部の芸術系進路用の予備校などで習う必要があります。


文系・理系

文理選択とは

普通科高校では、2年生次あるいは3年生次から、文系か理系のどちらかの類型を選択することが一般的です。これは、普通科高校生の多くが目指す大学進学にあたって、入試に対応するためにはポイントを絞る必要があるためです。この選択は一度選択してしまうと卒業まで変更することはできないため、慎重に選択する必要があります。文理選択までに、進学したい進路先をよく考えておかねばなりません。

よく「文転」(理系から文系へ進路希望を変更する)「理転」(文系から理系へ進路を変更する)といった言葉が聞かれ、気軽に変更できるかのように思われていることがありますが、これには注意が必要です。なぜなら、進路希望を変更することは個人の自由ですが、学校はそれに配慮をしないからです。文転をしたからといって、数学IIIで赤点を持っていても卒業できるようになるわけではありません。つまり、進路希望には関係なくなった科目であっても、学校で学ばなければならないということです。ゆえに、巷で聞かれる文転は比較的容易であるという言説は正しくありません。無論、独学が困難な理系科目を独学せねばならなくなる理転よりはまだましではあるのですが。

少数例ですが学校によってはコースが分かれずに、文系志望の生徒にも数学IIIなどの理系科目を教える文理両立の高校の場合もあります。たとえ文理両立の高校でも、3年生では選択科目が増えてきます。高校普通科の全科目を履修するのは、たとえ文理両立の高校でも、授業時間の制限のため、不可能です。

また、「国際科」・「理数科」などの普通科以外の進学系の学科では、そもそも入学当初から文理選択がなくて、その学科の類型のカリキュラムとなることが普通です。たとえば理数科では、そもそも全生徒が理系のカリキュラムになり、文系特化のカリキュラムは選べません。

推薦入試で大学に入学するなら文理選択は関係ないかというと、そんなことはありません。私立大学の推薦受験では、受験生に特定の科目の履修を条件づける場合があります。たとえば、私立の理系学部を推薦受験する場合は、条件として数学III、および進学先学科に応じた新課程「物理」(旧課程「物理II」相当)・新課程「生物」・新課程「化学」などの科目の履修を条件づける場合もあります。なぜ科目制限するかというと、科目制限しないと文系科目だけで好成績を取って、理系科目が出来ないのに推薦入学してしまう受験生が出現してしまうからです。

どうやって選択するか

文理選択をするにあたっては、進路先としてどのような大学を考えるかを最優先しましょう。間違っても、科目の得意不得意で選んではいけません。後でつまらない思いをします。なお、勘違いされやすいことですが、英語は文系・理系ともに大学入試で要求されることが一般的なので、「英語が苦手だから理系」という選択はやめましょう。無意味です。

理系の場合、3年になってからも新しいことを3年の2学期終わり頃までは授業で習いますが、文系の3年生の授業では復習中心で2年生終わり頃までに習った知識を用いた入試対策や過去問演習などの復習が増えてくる、という特性があります。また、文系では理系の生徒が学ぶ科目である数学IIIは履修しない、理科の「基礎」でない科目は履修しないなどが一般的です。したがって、3年になってから理転しようとしてもスタートラインから極めて大きな差ができてしまいます。よって、文系から理系に「理転」すると、全く習ってないことが続出するので、大学受験対策が間に合わず、ほぼ浪人が確定です。

なお、芸術系大学・短大・専門学校の志望や、体育大志望などは、文系を選ぶのが無難です。内容が文系かというとそうではないのですが、少なくとも高度な理系科目の学力は要求されないためです。また、大学でスポーツ推薦などを受け入れてる学部も、社会学部や文学部・経済学部など、いわゆる文系とされる学部です。経済学部は、日本では文系の学部として扱われます。企業からの視点も、経済学部卒を文系の人間として扱います。また芸術系卒や体育大卒も、企業からの視点では、彼らを文系の人間として扱います。

特別活動

学校が学業のための場である以上、授業以外の活動にどう取り組むかは、校則に触れない範囲で個人の自由です。授業以外の特別活動に力を入れるも入れないも自由です。

中学校と異なるのは、大学入試には部活の実績や委員会活動・生徒会活動などの活動実績は要求されておらず、一般入試では部活などの活動実績があっても試験に加点されないということです。調査書の提出はありますが、高校入試と違い、高校卒業見込みであることの確認に使われるのみで、内容はほぼ考慮されません。

推薦入試やAO入試を行っている大学では部活などの実績が考慮される場合がありますが、基本的に、多くの高校生は一般入試で大学進学することになります。それを踏まえたうえで、特別活動に力を入れるも入れないも、個人の自由です。大学入試のために学業に専念したいという考え方もあり得ますし、そんなことではつまらないので進路には関係ないけれど打ち込めるものを探すという考え方もあり得ます。

  • 部活での文書管理などのノウハウについては、こちらを参考にしてください。 リンク:高等学校部活動

普通科高校と実業高校

普通科高校は大学進学を目指す生徒に特化したカリキュラム、実業高校は高卒での就職を目指す生徒に特化したカリキュラムが組まれています。また、実業高校が持つ企業とのパイプも普通科高校は持っていません。したがって、高卒で就職する場合は、実業高校卒の方が有利です。家庭の経済事情で、大学への進学が難しい家庭はこの事に注意してください。いっぽう大学進学は、工業高校や商業高校などの実業高校の卒業生でも、法的には問題なく大学受験が可能です。ですが、現実的には大学受験は普通科高校生の方が有利です。特に職業高校への進学にこだわりが無ければ、将来的に大学進学したいなら、普通科高校を卒業したほうが大学進学しやすいでしょう。

職業高校というと「落ちこぼれの不良が集まる底辺校」という感じのイメージを持っている人がいるかもしれませんが、それは過去のことです。いまどきの実業高校では、就職活動の面接に臨むことができ、その後即戦力として就職できる生徒を育てるため、生徒指導はきちんと行われている学校が多数派です。また、実習や資格取得のための検定が多くあるため、そのための勉強の忙しさは下手な普通科高校には劣りません。