「中学校技術/マルチメディア関係の技術」の版間の差分

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:実際に録音を始めてみると分かると思うが、息継ぎの音などが、どうしても入る。対策は結論から言うと、サウンド編集ソフトで息継ぎの音を除去したり、編集ソフトの音量調節で息継ぎしている部分の音量を下げたりすることになるだろう。
:実際に録音を始めてみると分かると思うが、息継ぎの音などが、どうしても入る。対策は結論から言うと、サウンド編集ソフトで息継ぎの音を除去したり、編集ソフトの音量調節で息継ぎしている部分の音量を下げたりすることになるだろう。
:また、息継ぎの長さは人それぞれなので、けっして、映像制作の段階では、あらかじめ息継ぎの時間の長さを予想して、映像を用意することはできない。
:また、息継ぎの長さは人それぞれなので、けっして、映像制作の段階では、あらかじめ息継ぎの時間の長さを予想して、映像を用意することはできない。

:息継ぎの時間は、けっこう長く、数秒ほどの時間である。けっして一瞬では、「一息つく」だけの息継ぎすら、終わらない。なのに「音楽」教科の授業でおこなう合唱や歌唱では、息継ぎの時間の長さが気にならない理由は、じつは作曲家が息継ぎが気にならないようにメロディを工夫しているのである。


:消費者の多くは、アニメ鑑賞では息継ぎの音を嫌がる(そもそも世間一般の放映されているアニメでは、通常の声のシーンでは、息継ぎの音が無い)。
:消費者の多くは、アニメ鑑賞では息継ぎの音を嫌がる(そもそも世間一般の放映されているアニメでは、通常の声のシーンでは、息継ぎの音が無い)。

2019年3月20日 (水) 09:31時点における版

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版画

  • 凸版(とっぱん)
  • 凹版(おうばん)
凹版印刷のしくみ。版の凹んだ部分にインクをいれ、上から紙などを押し当てる
  • 平板
  • 孔板


書体

和文の書体

  • 明朝体

日本語の文字を描くときに使われる事の多い書体である。


  • ゴシック体
日本におけるコンピュータ用ゴシック体の比較。MS ゴシック・MS P ゴシック(マイクロソフト)、 Osaka (Apple)、東風ゴシック (GNU/Linux)、ヒラギノ角ゴシック・ヒラギノ丸ゴシック・(大日本スクリーン製造)・小塚ゴシック (Adobe)

強調したい語句に使われる場合もある。(ゴシック体は、太さがほぼ一定であり、全体的にゴシック体は明朝体よりも太いと感じられる。なお、また、ゴシック体は明朝体とは書体が異なるので、周囲が明朝体の場合、ゴシック体があると明朝体と区別しやすい。)

※ なお、パソコンの有料OS専用の書体は、そのOS購入者のみに利用を許している場合もある。具体例をあげると、windowsに付属する「MSゴシック」や「MS明朝」などは、けっして他人に配布してはならない。けっして、OSから書体のデータを抜き出して他人に書体データを配布してはならない。


  • 勘亭流(かんていりゅう)
勘亭流の見本。「江戸文字」と書かれている。

欧文書体

  • ローマン
  • イタリック

図のように、斜めっぽくになっている書体。

立体活字とイタリック体による "The five boxing wizards jump quickly." の例。図の上段に立体活字(立体)、下段にイタリック体を示す。
  • サンセリフ

書体の使用時の注意

世間一般の書体の中には、有料の物もあるので、学校教科書で紹介されたフォント以外を使用する際には注意。

まとめ

上述の書体画像のように、印刷物などの文字では、すでに書体が用意されている。

また、印刷にかぎらず、コンピューター上での画像の制作などでも、画像中に文字が必要な場合、特に芸術的なコダワリがなければ、時間を節約のために、文字の制作は、すでにある書体で済ませよう。

画像ソフトなどでも、書体が利用できるものがあるので、そういうソフトを使えばよい。書体を使えば、いちいち手書きで文字を書かなくて済む。

※ なお、パソコンの有料OS専用の書体は、そのOS購入者のみに利用を許している場合もあるので、けっして、OSから書体のデータを抜き出して他人に書体データを配布してはならない。つまり、windowsに付属する「MSゴシック」や「MS明朝」などは、けっして他人に配布してはならない。

なお、英語で、ゴシック体や明朝体などのような、印刷などで使われる書体のことを font (フォント)という。パソコンのワープロソフトなどで「フォント」の設定項目があれば、書体の設定のことである。

色の三要素

明度・彩度・色相の説明図。

人間の目の色の感じる細胞には、三種類あるので、それに応じて、美術での色の感じ方も色を3種類に分解するのが一般である。

色の分解の仕方には、いくつかの種類がある。

  • 明度(めいど、英:value バリュー)、彩度(さいど、英:chroma クロマ)、色相(しきそう、英:hue ヒュー)の3種類に分解する方式。
  • 赤・緑・青の三種類に分解する方式。いわゆる「RGB」(アールジービー)。レッド(red)・グリーン(green)・ブルー(blue)の略。家電の映像ディスプレイなどでの発色に用いられることが多い。
  • 赤・黄色・青の三種類に分解する方式。いわゆるCMY(シーエムワイ)。シアン(Cyan、水色)、マゼンタ(Magenta、赤紫)、イエロー(Yellow、黄色)の略。カラー印刷などでは、CMYに黒(black)を加えたCMYK(シーエムワイケー)が用いられている。

などがある。 中学校・高校の美術では、「色の三要素」と言ったら、普通は、明度(めいど)・彩度(さいど)・色相(しきそう)の3つのことを言う。

明度(めいど)というのは、「白っぽいか、それとも灰色っぽいか、それとも黒っぽいか?」という事である。 「赤っぽさ」とか「黄色っぽさ」とか白黒灰以外の要素は、明度には含まないない。


※ 読者は、これらの話題は「美術の話題では?」と思うかもしれないが、じつは画像処理ソフトなどを扱うとき、色の加工や調整などを行う際、これらの知識が必要になる場合がある。また、テレビモニターなどの画質調整などをする際に、必要になることがありうる知識でもある。


  • 色相環(しきそうかん、hue circle、)


三原色

  • 減法混色 (げんぽうこんしょく、subtractive color)
減法混合。原色のうち、シアンとマゼンタはそれぞれ青と赤とも呼ばれることもある。

赤(正確にはマゼンダ)・黄色(イエロ-)・青(正確にはシアン)の三種類に分解する方式。

印刷物の色を分解するときに用いることが多い方式。 絵の具を混ぜるとき、赤色の絵の具、黄色の絵の具、青色の絵の具の三色をまぜると、黒色になるという事実にもとづく。


※ 絵の具は工業製品である。中学では「美術」教科で扱うの内容だが、技術を学ぶなら、中学でならう混色の原理くらい理解しておこう。


  • 加法混色(Additive color)
加法混合

色を赤・緑・青の三種類に分解する方式。

光の色を分解するときに用いる事が多い。複数の光を重ねるとき、赤の光と、緑の光と、青の光とをまぜると、白色の光になるからである。

色の対比

  • 明度対比
  • 彩度対比
  • 色相対比


バリア・フリー

  • ピクトグラム
  • ユニバーサル・デザイン(Universal Design、UD)

世の中には身体や健康に障害を持った人がいます。なるべく、そういった障害のある人でも鑑賞しやすいように作品をつくるべきです。

アニメーションの原理

そもそもテレビなどで見られる動居ているように見える映像の原理は、静止画像を瞬時に切り替えて、動いているように見せているだけである。

絵が動いているようにみえる「アニメ」も、絵を瞬時にきりかれているだけである。

詳しくは美術で説明している。(『中学校美術/美術1#アニメーションの原理』で詳しく説明した。)

カメラ・写真の技法

レンズの焦点距離による違い

※ 中学では「美術」で習うが、技術者志望だったらレンズの広角・望遠の種類くらい知っとけ。だいたい、製造業でも工場内の様子の写真とか撮影することあるわ。まさか、オマエさん、工場内の撮影の際に、いちいち外部からカメラマンを呼ぶつもりでもあるまい。
  • 広角(こうかく、wide angle)

焦点距離が近く、広い範囲の角度を写せる。

  • 望遠 (telephoto)

焦点距離が長く、遠くを写すのに適する。


広角レンズと望遠レンズは異なる形状のため、同じレンズでは両方は撮影できないのが普通。

焦点距離別の被写界深度の比較(F値=5.6)

広角レンズ
24mm(35mm判)
対角線画角84°

標準レンズ
50mm(35mm判)
対角線画角46°

中望遠レンズ
100mm(35mm判)
対角線画角24°
橋の欄干やその影に注目すると、24mmではかなり奥まで合焦しているように感じられる。50mmでは橋の中ほどより先ではボケている。100mmでは欄干はボケている。なお作例では、被写体(人物)の大きさを一定にしようと撮影しているため、カメラから被写体までの距離(ピント位置)は異なる。


動画の作成

現代では、パソコンで低価格で動画を編集できる。

Windowsを出しているマイクロソフト社から、かつてWindowsムービーメーカーというビデオ編集ソフトが出ていたが、しかし、マイクロソフトはムービーメーカーのサポート(不具合対応などのこと)を終了した。マイクロソフト公式サイトでは、もうムービーメーカーを配布してない。

このため、教育現場などでの利用は、不安がある。

他社から出ている動画編集ソフトで、数千円~1万円ていどで、安価な動画編集ソフトがある。


撮影

説明の簡単化のため、まず実写ビデオ映像の撮影を例にあげる。

まず、デジタル編集をするので、撮影にもデジタルビデオカメラを使う。


なお、実写ビデオの撮影の場合、映像だけでなく音声も同時に収録することになる。一般的なビデオカメラには録音用マイクが内臓されているので、中学生レベルなら、わざわざマイクを買う必要は無い。(※ 仮にマイクだけを高品質品に買い換えても、ビデオ映像の画質が普通なので、高品質の録音は無駄になる。テレビ局などで使う業務用のビデオカメラ用マイクは正しく扱えれば高音質だが、しかし取り扱いには、かなりの専門知識が必要なので、中学生では使えこなせず、無駄になるので、本章では説明を省略する。)


ともかく、映像の撮影とともに録音をするので、映画など映像作品の撮影時には、余計な音を立てないように、気をつけること。(ただし、運動会とか楽しむ学校行事の撮影などは別です。)


映画の撮影の場合、たとえ騒音などで録音に失敗しただけでも、役者の動きごと、取り直すハメになってしまう場合も多い。

一応、あとから音声だけ録音しなおす手法(和製英語で「アフターレコーディング」 after recording という)もあるが、手間がかなり増えるのと、役者にアフレコの特殊技能が必要になるので、なるべくビデオ撮影時に録音も成功させたほうが早い。


カメラ用の三脚。(ビデオ用かどうかは不明)

さて、ビデオ作品の撮影中は、カメラを固定させる必要のある場合も多く、その場合には三脚(さんきゃく)を使う。


撮影したビデオのファイルの保存は、最終的に、MPEG(エムペグ)形式やAVI(エーブイアイ)形式など、パソコンで扱える形式で保存することになる。(もし、最初からMPEG形式またはAVI形式で保存できるなら、ファイル形式には、それを選ぶ。)


音声の編集

なお、Windowsの場合、録音アプリケーションの『サウンド レコーダー』が無料で付属している(Windows7で確認)。ちょっとした録音だけなら、このアプリだけで充分である。

ただし、マイクが無いと録音できない。一般的なビデオカメラには、内臓マイクがついている。撮影と同時に、マイクで録音できるだろう。

これとは別に、ビデオカメラ専用マイクを取り付ける方法もあるが、専門的なので省略する。

音声の編集では、音声の編集機能のあるソフトを使い、余計な音をカットすることができる。画面には、音声とともに音量の波形の変化が表示されるので、波形を見ながら判断して、不要な音をカットしたり、音量を調節できる。

音声ファイルどうしを合成したり、切り貼りしたりもできる。


※ もし、もっと画質・音質の良い撮影をしたい場合、上記では説明してない機器がいくつも追加で必要になる。さらに、専門知識も、上述では説明してない多くの知識が必要になる。なので実務では、もし学校が実際に学校行事などを撮影して記録映像として残す場合には、プロの撮影業者に外注する場合もある。
事実、卒業アルバム写真などの写真撮影などではプロのカメラマンに依頼するのと同様、各種の学校行事のビデオ撮影でもプロに依頼することもある。


手書きアニメ

なお、手書きのアニメを作りたい場合、現在ではコンピュータ上で編集するのが、アニメ産業での実務でも通例である。(昔は「セル」といわれる透明なプラスチックにアニメ専用の絵の具を塗る「セル画」(セルが)を使っていたが、しかし、絵の具の乾燥の待ちや、物量がかさばるなど、手間が掛かるし、保管場所も必要になってしまうので、もう現代のアニメ産業ではセル画は使わないのが通例。)

アニメ専用のソフトウェアもあるが、高度なので説明を省略。(いちおう東京書籍の検定教科書には「アニメーション作成ソフトウェア」の画面の例が掲載されている。)

(※ もし情報が必要ならウィキペディア『w:2Dアニメーション制作ソフト一覧』などを参照せよ。)
(※ 範囲外) 個人製作アニメ用の絵の調達の方法

(教科書では説明してないが、)そもそも、アニメ用の静止画の絵をどうやって用意するかというと、個人製作の場合、

  1. 自分で紙にエンピツで線画を描いて、
  2. スキャナーなどでパソコンに読み込み、線画を下書きにして、パソコン上で画像制作ソフトなどで、(色をぬれるようにするため、)輪郭線を描く。マウスだと作業しづらいので、パソコンで絵を描くための専用のデジタル式ペンが市販されている(「ペン タブレット」という)。
  3. パソコン上で色を塗る、などの追加作業をする。色を塗る際、塗りつぶし機能(いわゆる「バケツ」機能)を使って色を塗る。

こうして絵をパソコン上で何枚も用意していき、今度はアニメ編集ソフトで、その絵を読み込んでいくわけである。

※ アニメ産業では、業務用の機械で、紙に書いた線画から直接的にスキャンしてアニメ用の線画データを作成する業務用機械があるが、しかし一般の家電屋では入手できないのと、使いこなすのに高度な技能とほかの設備(トレス台(トレスだい)など)が必要である。なので、一般人は市販のスキャナーなどでスキャンしてからパソコン上で輪郭線を入力したほうが早い。


絵とは別に音声も必要である。キャラクターの声は、人間の声を録音するのが普通。

個人制作のアニメの録音では、マイクなどを使って、サウンド編集ソフトを使いながら録音することになる。

(アニメ産業などでは、別々の企業として、絵を描く人(アニメーターという)と、録音の技術者と、音楽担当や、声の俳優などが別々の企業に別れているが、しかし、個人製作では外注は費用的に困難である。個人製作では、自分で絵を描いたり、録音とかをしたりすることになるだろう。)
アニメ編集ソフトだけがあっても、アニメは作れない。絵を描いたり録音したりとかは、自分で手や足や口を動かさなければならない。


個人製作のアニメの音声の録音では、マイクが必要なので、あらかじめパソコン用で録音用のマイクを購入しておく必要があるだろう。(※ パソコン用の録音マイクは家電量販店で数千円~1万円くらいで販売されている。)(録音用のマイクを買うこと。けっして、まちがえてカラオケ用やスピーカー用のマイクを買わないように。)

(※ 範囲外) 個人製作アニメ用のマイク選びの予備知識
※ パソコン用マイクや録音マイクにも種類があるが、専門的な話題になるので、おおよその説明だけをする。とりあえず、どのパソコンにも接続できる形式の安め(数千円ていど)のマイクを買ってみて、問題点があれば、より高いマイクを買うことになるだろう。現在では、ネット通話などのためのパソコン用の録音マイクが、数千円で家電量販店で購入できるハズ。
※ マイクの種類はかなり専門的な話題になり、パソコン接続用の録音マイク以外にも、テレビ局・ラジオ局やミュージック会社などの人が使うような業務用の音響機器用の中間装置(「オーディオインターフェース」という)に接続する方式のマイクもある。しかし、初心者は、パソコン接続用マイクを買うのが良い。高価なマイクの中には、専用の音響機器につながないと使用できないものがあり、付属する機材も大きいので、初心者には高価なマイクは不要である。「オーディオインターフェース」は、いくつも調整ツマミがあったりして(いわゆる「ミキサー」の機能を兼ねていたりする場合もある)、中学生・高校生には使いこなせないので、購入は不要である。
※ 読者が音響以外の分野にも知識を応用できるように、工業的な原理を説明しよう。そもそも、パソコンは本来、数値計算の機器であり、あまり物理量の測定・計測とか観測とかは苦手である。いっぽう、マイクは、じつは音波を計測することのできる計測機器なのである。計測機器では一般に、精度の高い計測を行う場合には、ノイズの除去や電圧の安定化のために、専用の外部電源を積んでいる専用の外部機器(大きさは種類にもよるが、これだけで大きさが小型タブレットPC~ノートパソコンくらいの大きさだったりする)が必要だったり、場合によっては専用のケーブル(けっこう太い場合があり、直径1センチくらいあったりする)すらも必要になったりする。外部電源が必要だったりするので、コンセントをもう1個使う場合もある。
また、専用の外部機器に調整ツマミがいくつも付いているのも、なにもマイクにかぎらず、計測機器ではよくある仕様である。
しかしパソコンでは、小型化や省電力化のため、こういった計測用の外部電源や専用機器・専用ケーブルなどは、まったく付いていない。
もし、デジタルの測定機器をパソコンにそのまま接続すると、計測するデータの品質は(業務用の測定機器と比べると)かなり精度は低くなるのが通常である。あるいは、専門の測定機器では、そもそもパソコンには直接接続できない構造になっている場合もある。
いっぽう、パソコン用のマイクは、小型化・省エネ化のために最低限の品質になっているので、テレビ局・ラジオ局などの業務用のマイクとは、性能がかなり違っている。なのでパソコン用のマイクで録音しても、けっしてテレビ局・ラジオ局とかの人が使っているマイクのような低ノイズの録音は出来ない。(パソコンにかぎらず、ラジカセとかに接続するマイクで録音してもノイズが発生するのは、こういうことが原因のひとつ。家庭用のマイクでは、あまりノイズを除去できない。)なので、テレビ局のような低ノイズの録音は、学生はあきらめよう。
※ パソコン用マイクですら種類はいろいろとあり、「コンデンサマイク」または「ダイナミックマイク」とか、いろいろマイクの種類がある。さらに「USB接続」または「3.5mmステレオミニプラグ」とか、あるいは「指向性」の有無とか、いろいろな要因があるが、中学高校レベルを大幅に超えるので説明を省略。これらの用語が分からないなら、使用すべきマイクは当面のあいだ、家電量販店で購入できるような、普通のパソコン用の録音マイクを買うのが良いだろう。けっして、通販とか専門店とかで、高いマイクは買わないほうが安全である。


小型で安物のマイクも、それはそれで持ち運びには便利なので使い道があるので、もしマイクを買い換えても、前のマイクは捨てる必要は無い。

あまり高価なマイクを買ってしまっても、個人には、防音設備のある録音スタジオなどは使用できないので、高価すぎるマイクは無駄になってしまうので、高すぎない値段の録音マイクでいい。

(※ 範囲外) 個人製作アニメ用の録音のノウハウ
実際に録音を始めてみると分かると思うが、息継ぎの音などが、どうしても入る。対策は結論から言うと、サウンド編集ソフトで息継ぎの音を除去したり、編集ソフトの音量調節で息継ぎしている部分の音量を下げたりすることになるだろう。
また、息継ぎの長さは人それぞれなので、けっして、映像制作の段階では、あらかじめ息継ぎの時間の長さを予想して、映像を用意することはできない。
息継ぎの時間は、けっこう長く、数秒ほどの時間である。けっして一瞬では、「一息つく」だけの息継ぎすら、終わらない。なのに「音楽」教科の授業でおこなう合唱や歌唱では、息継ぎの時間の長さが気にならない理由は、じつは作曲家が息継ぎが気にならないようにメロディを工夫しているのである。
消費者の多くは、アニメ鑑賞では息継ぎの音を嫌がる(そもそも世間一般の放映されているアニメでは、通常の声のシーンでは、息継ぎの音が無い)。
もし息継ぎのたびにマイクから離れるたり顔を動かしたりすると、今度はその 足音 とか 顔を動かす際の服のこすれる音 がマイクに入りしかねないので、どっちみちサウンド編集ソフトに頼ることになる。
もし、息継ぎせずに いっぺん に長いセリフをしゃべろうとしても、後半にいくほど声量が低くなり聞き苦しくなってしまうだけで無駄なので、息継ぎは必要である。
そのほか注意事項として、ノドが極端に渇いていたりすると、閉じた口を開く際に、はりついた口びるがハガれる音が、発生しやすくなる。なので、事前に、うがい等をしたり、一口くらい水を飲んで、口の中を通常の水分に保っておくことになる。ツバで くちびるをぬらしてみても、無駄である(試せば分かるが、ノドが渇いていたら、ツバでぬらしても効果が無い)。
そのほか、台本のページをめくる音なども、ノイズの原因になるので、録音の直前には、台本に触れないでおくことになる。


このため、セリフを1フレーズ録音するたびに、いったん録音を終了して、録音が成功しているかを簡易に確認して、もし問題が見つからなかったら次の録音に進むことになる。(これとは別方式で、すべてのフレーズをまとめて録音してから、まとめて確認し、あとから問題のあったフレーズだけを再収録するという方式もあるらしいが、しかし初心者は1フレーズずつ録音を確認していくほうが安全だろう。)


実際に息継ぎの音をソフトウェアで除去してみると分かると思うが、キャラクターが黙ったまま何もせずに沈黙しているように聞こえてしまうので、沈黙の部分を編集ソフトで除去して、あたかも役者が沈黙せずにしゃべりつづけているように編集することになる。


個人制作アニメにかぎらず、実写ビデオに後からナレーションなどを追加する場合なども、同じような問題に遭遇することになるので、ナレーションを録音したあとにサウンド編集することになるだろう。



文字などの表示

映像作品の題名の表示や、スタッフ(製作者の一覧)の表示などで文字を表示したい場合、

けっして、いちいち手書きで書く必要はないのです。(昭和の昔はそういう時代もあったかもしれないが、現代では不要。)

現代では、パソコン上で、題名の表示の画面や、スタッフの一覧の表示画面などの作成も可能です。(検定教科書の開隆堂の教科書で、パソコンで編集した文字ファイルを画面表示できると説明している。ただし、具体的な方法は述べてない。)

方法はおそらく、静止画での文字表示にかぎる手法ですが、次のような手法があると思います(※ 未確認)。

  1. まず、あらかじめワープロソフトやプレゼンテーションソフトなどで、文字だけの画面で、表示したい文字を配置した画面を作っておき、
  2. その画面をプレゼンソフトなどのファイル変換の機能を使って静止画像ファイル形式( PNG画像 や JPEG画像 など)に変換し、
  3. さらに、ビデオ編集ソフトの変換機能で、静止画像ファイルを動画ファイル形式(MPEG動画など)に変換して、
  4. さらに映像作品に連結したり合成したります(一般的なビデオ編集ソフトに、そういう機能があると思います。)


文字の大きさは、やや大きめにしましょう。

ついつい初心者は、書籍のような小さい文字のサイズで、画面上の文字をつくりがちです。しかし、それだと、視聴者には文字が小さすぎて見えません。

テレビ画面でもビデオ画面を表示する可能性を考えて、ビデオ作品では文字のサイズは、けっこう大きめにします。


さて、話題は変わり、法律的なハナシですが、映像作品には著作権がありますので、たとえ学校でつくる映像といえども著作者の表示が必要ですので、たとえば「2019年度 △△市立××中学校 3年生 制作」のように、少なくとも、どこの学校の、何年度の何年生の生徒がつくったのかくらいは表示する必要があるでしょう。 たとえ子供がつくった映像作品でも、著作権は発生します。

プライバシー保護などの理由で、生徒名までは書けないにしても、せめて学校名くらいは書く必要があるでしょう。


あと、忘れがちですが題名は必要です。第三者に紹介したりするとき、何の作品か分かるようにする必要があります。

文化祭を撮影した映像なのか、それとも卒業式の映像なのか、題名から分かるようにしましょう。


もし題名で『私たちの思い出』とかだけ書かれても、それが文化祭なのか修学旅行なのか卒業式なのか運動会なのか、第三者には、さっぱり分かりません。

『文化祭の思い出』とか『私たちの文化祭』のように、なんの行事を撮影したのか、題名から分かるようにしましょう。