Gnuplot

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

Linux で二次関数や三角関数などのグラフをかきたい場合、Gnuplot が役に立つ。

Windows 版もあります。もちろん単体でも手に入りますし、Windows 版 Maxima のフルセットにも gnuplot.exe が含まれています。使い方もここの Linux版に準ずる方法で利用できます。また、ターミナル上の入力画面で ? と入力すると、多くが日本語で書かれている Windows 版のヘルプ画面が表示されます。

Linuxの場合[編集]

インストールや起動方法など[編集]

gnuplot の使い方
※ Fedora 31 で動作を確認してある(2019年09月13日)。

まず、インストールする。

Fedoraの場合、ターミナルを開いて、コマンド

sudo dnf install gnuplot

で入る。

Gnome Software では見当たらない。


で、とにかくGnuplotをパソコンにインストールしたら、ターミナル画面でコマンド

[username@localhost ~]$ gnuplot

でgnuplotを起動する。

すると、ターミナル上で入力画面になる(GUIの入力画面は無い)。

そして、

gnuplot> 

とターミナル上で表示されるので、

「>」以降に、表示したい数式を入力する。


数式の入力方法[編集]

ここで注意すべきとして、二次関数は x**2 と書く。

x^2 だと、別の意味になる。

また、分数の計算の機能はないので、係数や定数項などの分数はあらかじめ小数に直しておく。

たとえば、 を表示したい場合、

gnuplot> plot (x**2)*0.5

と入力する。

すると、GUIの出力画面が開く。

最初に plot でグラフ表示するときに

Warning: Ignoring XDG_SESSION_TYPE=wayland on Gnome. Use QT_QPA_PLATFORM=wayland to run on Wayland anyway.
Warning: slow font initializationgnuplot> qt_processTermEvent received a GE_fontprops event. This should not have happened

と警告メッセージが出ますが、実用には問題ないので放置しましょう。


X軸やy軸の変域など、表示範囲を指定したい場合、

gnuplot> set xrange [-7:7] 
gnuplot> set yrange [-2:13]

などで指定できる。

これを設定後、再度

gnuplot> plot (x**2)*0.5

などでグラフを再表示する。

さて、GUI画面に目的のグラフを表示したら、メニューバーにあるメニューを使って、それをアプリ外部に出力保存(エクスポート)できる。

PNG形式やSVG形式などとして出力できる。export plot to file ボタンを押すことで、PNGやSVGの出力モードになる。

Windowsの場合[編集]

公式サイトからリンクされているsourceforgeにWindows版もある。

Download Latest Version 
gp528-win64-mingw.exe (34.8 MB)

みたいに書かれているボタンが、Windows版のダウンロードである。

この実行ファイルはインストーラーなので、まずこれを実行してインストールする。

あとはもう、タスクバーから「gnuplot」>「gnuplot 5.2 patchelevel 8」を起動すればいい(バージョン番号はインストールしたバージョンによって異なる)。

起動すると、専用コマンドラインが見つかるので、Linuxの場合と同様に

plot sin(x)

などを入力して利用できる。


万が一、タクスバーに起動メニューが見つからない場合でも、インストールされたファイルにあるbinフォルダの中に、gnuplot.exe があるので、それを実行すれば、専用コマンドラインが起動する。

この専用コマンドライン内でgnuplotのコマンドを使い、グラフ描画などをする。

次回以降の起動をラクにするため、ショートカットを作っておくと良いだろう。

終了するには[編集]

終了するには exit または quit のコマンドを入力してエンターキーを押すことで実行します。反応に数秒の時間が掛かる場合がありますが、終了に向かっています。