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著作権法第112条

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

条文

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(差止請求権)

第112条
  1. 著作者、著作権者、出版権者、実演家又は著作隣接権者は、その著作者人格権、著作権、出版権、実演家人格権又は著作隣接権を侵害する者又は侵害するおそれがある者に対し、その侵害の停止又は予防を請求することができる。
  2. 著作者、著作権者、出版権者、実演家又は著作隣接権者は、前項の規定による請求をするに際し、侵害の行為を組成した物、侵害の行為によつて作成された物又は専ら侵害の行為に供された機械若しくは器具の廃棄その他の侵害の停止又は予防に必要な措置を請求することができる。

解説

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著作権などの侵害に対する事前の差止請求に関する規定である。旧法下で解釈上認められており、新法制定によって条文上に明記されるようになった。

参照条文

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  1. 出版差止等請求事件(「キャンディ・キャンディ著作権事件」 最高裁判決平成13年10月25日)著作権法第2条1項11号,著作権法第28条,著作権法第65条2項,1項
    1. 小説形式の原稿に基づいて制作された連載漫画が同原稿を原著作物とする二次的著作物であるとされた事例
      甲が各回ごとの具体的なストーリーを創作し,これを小説形式の原稿にし,乙において,漫画化に当たって使用することができないと思われる部分を除き,その原稿に基づいて漫画を作成するという手順を繰り返すことにより制作された連載漫画は,同原稿を原著作物とする二次的著作物である。
    2. 二次的著作物である連載漫画の原著作物である原稿の著作者から同連載漫画の著作者に対する同連載漫画の主人公を描いた絵画の作成,複製又は配布の差止請求の可否
      二次的著作物である連載漫画の原著作物である原稿の著作者は,同連載漫画の著作者に対し,同連載漫画の主人公を描いた絵画を合意によることなく作成し,複製し,又は配布することの差止めを求めることができる。
  2. 著作権侵害行為差止請求事件(最高裁判決平成14年4月25日)著作権法第2条1項19号,著作権法第2条3項,著作権法第10条1項7号,著作権法第26条
    家庭用テレビゲーム機に用いられる映画の著作物の複製物を公衆に譲渡する権利と複製物の再譲渡
    家庭用テレビゲーム機に用いられる映画の著作物の複製物を公衆に譲渡する権利は,いったん適法に譲渡された複製物について消尽し,その効力は,当該複製物を公衆に提示することを目的としないで再譲渡する行為には及ばない。

前条:
著作権法第111条
(政令への委任)
著作権法
第7章 権利侵害
次条:
著作権法第113条
(侵害とみなす行為)
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