防災 防災用品一覧

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防災用品はしばしばこのように背嚢へ詰められ持ち出ししやすいように保管される

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防災用品一覧(ぼうさいようひんいちらん)は、災害発生に際し避難や避難生活、復旧の為に使用する用品の一覧である。

防災用品は、自治体、企業、家庭、個人によって目的が異なるので、内容に違いがある。

本稿では以下のように各系統を区別する。

なお、一般的ないし最低限必要と考えられるものには「」を付けている。

個人~少人数[編集]

非常用食料品[編集]

一般に非常食または保存食と呼ばれる専用の食品が利用される。しかし、通常の食品も「定期的に消費しながら、常に新しいものを家庭内に一定量を備蓄する」という方法を取ることができる。調理が必要な食品は、調理に使用する飲料水も断水によって止まる可能性もあるため、別途に用意しなければならず、暖かい食事には熱源も必要になるため、調理せずにそのまま飲食できるものの方が簡便である。

  • 飲料水(人間が生存するため特に必要な物資の一つである。長期保存水が良い)
  • 食品(人間の活動に使用するエネルギーを摂取するためにカロリーが高く、健康を維持するためにビタミン等栄養素が含まれていることが望ましく、保存性や味も良い方が求められる)
    • 乾燥食品(水分が極めて少ないため、軽量で、体積が少なく、保存性が良い。ただし、湯や水で戻す場合はそのための給湯・水を必要とする)
      • 乾パン(太平洋戦争中から存在し、非常食のイメージとして一番認知されている。但し、味にバリエーションが無く、また高齢者・幼児向きとは言えない)
      • アルファ化米(日本で広く備蓄されている保存食。味も豊富で、登山・旅行用の食事としても使用される)
      • フリーズドライ食品(味噌汁のような汁物からシチューのような主食まで種類が豊富である。保存食として、窒素を充填するなどして長い消費期限をもたせた製品もある)
      • インスタントラーメン
      • 干物
      • 乾物
      • 粉ミルク乳幼児には必須)
    • 缶詰
    • 保存パン(最近、急激に普及し始めている。中味は主に甘い菓子パンである)
    • スナックバー(スティック状であることから喫食が容易で、炭水化物が多く含まれることからカロリーを多く摂取できるが、甘味であり味のバリエーションが乏しい)
    • 缶詰(缶の構造によっては缶切りも必要になる)
    • レトルト食品
    • 塩漬け
    • サプリメント(栄養バランスを考えるなら必要。但し、賞味期限が長くは持たない)

例外的では有るが、宇宙食レーション(自衛隊の戦闘糧食II型や救命糧食は、パッケージは異なるが、それらを納入しているメーカーが同様の内容の商品を市販している)も流用できる。

調理器具、給水器具[編集]

災害時には水は貴重品であるため、食器類を洗えない場合がある。このため使い捨ての紙製食器を利用したり、日常使っている食器の上に食品用ラップフィルムを被せて使用し使用後にそれを剥がすことで食器を清潔に保ち、食器を再利用できるようにする。また給水車からの配水を受けるために、水用の容器が欠かせない。

  • 食器類
    • 紙コップ
    • 紙皿
    • 割り箸
    • 食品用ラップフィルム
    • アルミホイル
  • (フライパンや飯盒等。底が深い物は煮込んだり大量の湯を沸かす際に重宝する。身近な材質ではアルミ製が軽量である)
  • コンロ
  • 給水用容器
    • ペットボトル(入手しやすいが、容量が貯水専用の容器に比べれば少ない)
    • ポリタンク(容量が多く、堅牢で自立するが、使用しない時は嵩張る)
    • 給水袋(容量が多く、使わない時はたたんでまとめられる。貯水した状態では置いた時に自立しないことがある)
  • 浄水器(物により標榜する性能は異なるが、濁りや細菌等を浄化する。また、概して高価だが海水の淡水化を行う浄水器もある)
    • ストロー型(口で吸う力により水を吸い上げ、濾過された水が出てくるため、水源から直接飲用する用途に限られる)
    • ボトル(水筒)型(ボトル内に汲んだ水を濾過するため、浄水済みの水を多目的に使用しやすい)
    • ポンプ型(手動や電動のポンプを使用して水を汲み上げ浄水する。ポンプにより水を継続的に供給できるため、大容量の浄水に向く)

簡易医療具類(医薬品類)[編集]

各個人が、自分のできる応急処置に見合った装備を持っていることが望ましい。医薬品やガーゼなどは消費期限に留意する必要がある。怪我だけではなく、衛生的ではない状況では風邪や消化不良などもおこりうるため、それら常備薬も必要となる。疾患のある者がいる場合は、治療薬や服用薬もすぐ持ち出せる状態が望まれる。

  • メガネ・コンタクトレンズ(失うと致命的な人は予備も用意)
    • コンタクトレンズ洗浄器具
  • ガーゼ
  • 包帯
  • ハサミ
  • 絆創膏
  • 三角巾
  • ピンセット
  • 消毒液(消毒用アルコール、オキシドール)
  • マスク
  • ゴム手袋(病原体接触予防)
  • 冷却シート
  • 瞬間冷却保冷剤
  • 五円玉(刺抜きの代わりとして利用できる)
  • 自動体外式除細動器(AED)
  • 内服薬(ビタミン剤や胃腸薬、鎮痛剤、抗ヒスタミン剤等)
  • タオル
  • 生理用品(ナプキンタンポンなど、女性は必須) - 本来の使用法とは異なるが消毒薬を数滴垂らしたナプキンを傷口に乗せ、包帯で巻くと一時的なガーゼとして使用できる)
  • 止血帯(軍隊ではしばしば兵士に配備されるが、人体の一部を強く縛る特性上、訓練不足や誤使用等による合併症の危険があり、必ずしも必要ではない)

その他として、

  • 新聞紙(止血に使用、切断時などの体の一部分を包むなどして使用。使い方は、止血用ガーゼやタオルが不足していた場合、ガーゼ若しくはタオルの上に重ねて使う。他に副木にも)
  • 木(副木として使用できる)
  • 雑誌類(同上)

がある。特に新聞紙は有用。また病院などが遠い場合、応急的な簡易の手術器具を用意する場合もある。

灯火・燃料類[編集]

  • 点火器具
    • マッチ(ヤスリで擦れば使用できるため最も容易に使用できる。ただし水濡れすると使用できなくなるため、防水性のあるマッチも市販されている)
    • ライター(使用は容易で、マッチよりも持続して点火できるが、燃料が必要で、揮発して使えなくなったり、故障するリスクはある)
    • メタルマッチ(セリウムや鉄等でできており、ナイフの背のような硬い板で擦ると火花が飛ぶ。単純に金属製の棒なので、耐久性はマッチやライターに比べて良好で、再利用できる回数も多いが、火花をよく飛ばすコツと火花を火にするティンダー(綿やアルコール燃料)を必要とするため、使用には制限がある)
  • 照明器具(夜間や停電した屋内などでは、照明の有無が生死を分けるときがある。火を利用する場合は延焼による火災の予防が必要)
    • 電灯
      • 懐中電灯
        動力源として手回しなどで発電する発電式と、乾電池や充電池を用いる電池式がある。手回し発電式は点灯するために発電するために両手が塞がり、体力を多少消耗する。
        電池式では電池切れと電池の消費期限に留意を要し、こと液漏れのおそれがある乾電池は別保存とし、他の電池を使用する機器と使い回しが出来るよう、(単3や単4等)規格を統一しておくことが望ましい。
        また、豆電球を使う製品は使用電圧の低い製品に光源の輝度が低く暗いものがある。LEDライトでは高輝度・長時間発光の製品も見られるが光の照射範囲の狭いものも少なくない。ラジオや携帯電話充電器、防水機能の有無など用途による使い分けが肝心である。
      • ペンライト(軽量なので携帯に便利だが電池切れには注意する必要がある。光度があまり高くないこともある)
      • ヘッドライト(作業や瓦礫や土砂崩れを越える際に、手に持つ必要がなく両手が使えるため便利)
    • ケミカルライト(性質上使い捨てとなり発光する時間が長くとも強い光を発するのは最初の短時間となる。遠くを照らすことはできないが手元を照らしたり目印に使用する)
    • ろうそく(ろうそくが倒れるなどして火災の危険が在る為取り扱いには十分な配慮が必要であり、都市災害においてはガス漏れの危険から使用が著しく制限される)
    • ランプ(アルコール・オイル等。ティッシュペーパーの紙縒を芯、アルミホイルを芯おさえにし、サラダオイルを燃料として、簡易のオイルランプを作ることも可能である)
  • 燃料
    • 灯油(飲料・生活用水と間違えない様な容器を使用する事が望ましい)
    • ガソリン(発火温度が低く引火事故が発生し易い為に備蓄にはあまり相応しくないが、法律に基づいて専用に容器を使用する等の厳重な管理が出来るならアウトドアグッズが使用できるメリットは大きい)
    • 固形燃料
    • 燃料用アルコール(液体であるためこぼれて引火すると事故につながり、誤飲すれば有害なので慎重に保管・使用される)
    • カセットガス(阪神・淡路大震災以降の製品は、各社共通のガスボンベが使えるため、被災者間で燃料の貸し借りも出来る点で便利である。ボンベなので破裂及び使用期限に注意)
    • 木・炭(炭は火をつけるのに若干困難があり強い火力はでないが、長時間燃焼する)

居住用品[編集]

暑さ寒さをしのいだり、雨風を避けたり、ある程度快適に居住するための道具

  • テント
  • アルミシート(防水性が高く熱を反射するため羽織ったり被れば保温性が期待できるが、通常、透湿性がほとんどないため環境次第では結露が発生するため注意)
  • ブルーシート
  • 担架(無い場合、雨戸の板や畳などで代用できる)
  • 簡易椅子
  • 簡易机類
  • 簡易トイレ(小型の物は厚手のビニール袋と吸水材等の薬剤で構成される)
  • マットレス
  • 毛布
  • 寝袋
  • 座布団
  • ムシロ
  • 新聞紙や段ボール(シートのように使用したり、寒さをしのいだり、簡易の仕切りや床に敷くなど)
  • アイマスク・耳栓(避難所では多くの人々が集合することから、そこから生じる騒音等がしばしば居住性に影響を及ぼす)

救助用品[編集]

これらは防災倉庫にも一定数用意されているが、震災などの大規模な災害では数が不足する場合があるため、住民である各個人が持ち寄ることで更に多くの人手を動員することができる。ただし救助活動中の二次災害に注意する必要がある。

  • 軍手・手袋(防刃性を備えるものもある)
  • バール(枠が歪む等して開かなくなった扉のこじ開けや窓の破壊に使用できる。法規制に留意すること)
  • ロープ(5m程度でも、各個人が持っているなら繋げて利用できる)
    • パラコード(パラシュートに使われる細めのロープ。200kg程度の耐荷重を称することが多い。内部に数本の糸を持つ構造をしており、それは取り出せば細いロープとして使える)
  • ヘルメット(保護帽)
    防災備蓄用としての保護帽は、下記の理由から繊維強化プラスチック(FRP)製の保護帽が最も適しているといえる。これはFRPの多くが熱硬化性樹脂を繊維で強化しているために耐熱性が高く、火災などの熱で炙られても軟化しにくいためである(このため消防服のヘルメットにも利用される)。
    ABSPCPEといった熱可塑性樹脂製品であっても落下物に対しては有用といえるが、FRPに強度面で劣る上に、熱で軟化しやすい。
    FRP製品は材質の特性上、熱可塑性樹脂製品(3年)に比較すれば長寿命(5年)であるため、比較的長期の保存にも耐えることができる。また、当然ながら帽体の丈夫さも上回ることとなる。
    なお形状に関しては、頭頂部のリブなどデザインが施された製品は同一の厚みで強度が増す反面、このリブが引っかかるなどが懸念されるため、とくに凹凸の無いデザインのほうが防災用品に向く。また戸外での作業用の安全帽ではつばや庇の長いものも見られるが、視界を制限してしまうほか場所もとるため、シンプルなデザインのほうが防災用品に向く。
    バイク用のヘルメットも代用できるが、フルフェース型は足元が見辛くなるため、防災用には向いていない。
    地震では落下物への注意を必要とするため。防災頭巾は水に濡らすことで火災の熱から頭を守ることができる。国会議事堂本会議場は天井がステンドグラスで、大揺れの際には非常に危険なため、全ての議員席下には防災頭巾が用意されている。また、静岡県の公立小中学校では東海地震に備えて防災頭巾を全員に購入させるケースが多い。普段は座席に取り付け、座布団代わりに使用されている。

その他[編集]

災害時には情報伝達手段が制限される場合がある。また普段何気なく利用している日用品がとたんに不足することもある。以下に示すのは通信手段や身の回りの道具である。また治安悪化に備えて防犯用品を入れる事が望ましい。

  • 鍵を含む貴重品(避難後の不在を狙った窃盗事件も少なからず起きている)
    • 錠前(できるなら、施錠出来るボックスを用意し、保管することも視野に入れておいたほうがよい。避難所などで盗難の恐れがあるため)
    • 身分証明書またはそのコピー(運転免許証・パスポート・健康保険証・住民基本台帳カードなど)
    • 身元・連絡先・血液型・疾病・その他をメモしたもの(自力で説明できない事もある)
  • 通信・信号機器
    • 携帯電話(通話は制限されることがあるが、通信インフラが生きている場合はインターネットが利用でき、フラッシュライトを使用した簡易の電灯にもできる)[1]
    • テレビ(ワンセグ等。ラジオと違い、音声に加えて映像があることから入手できる情報は多くなる)
    • ラジオ(ラジオは小型な送信機があるため、大きな災害の時も運用されている可能性が大きい)
    • 鏡(太陽光を対象に反射させて信号とする。信号用のミラーも販売されている)
    • ホイッスル(閉じこめられた際に救助を要請するのに用いる。大声を出すより体力を消耗せずに済む。また倒壊した家屋の下では粉塵が舞っているため、大声を出すと喉を潰す可能性がある。ライトとセットになったものや、身元を書き込めるカードが入っているものも市販されている。ヘルメットの顎紐に結び付けておくのもよい)
    • 無線機ライセンスがある場合、普段から非常通信ボランティアへの参加も検討する。ライセンスフリーの無線機を持つことも考えられるが一時持ち出し品としてはかさ張る。(いずれも他の無線局の混信妨害となる電波の発射をしてはならない)
    • 手旗
    • 有線電話(戦時や災害時などに、臨時に引く電話)
    • 公衆電話用の貨幣(テレホンカード(商用電源が落ちた場合は使えない)や10円玉・100円玉(災害時の公衆電話で利用、商用電源が落ちた場合でも使用可能))
  • 乾電池(自然放電するため消費期限に留意を要する。また、電池を使用する機器は同じ規格の電池を別の機器でも使えるよう規格を統一することが望ましい
  • 乾電池用スペーサー(単4→単3、単3→単2や単1といったようにより大きい乾電池のサイズに変換できるスペーサー。無論、本来のサイズの電池に比べれば容量は少ないため全く同じ勝手で使うことはできないが、ないにもかかわらず、より大きい電池を使用する必要に迫られる場合は重宝する)
  • リヤカー(大八車、人力車、台車、自転車など)
  • 蓄電器(小型なものではUSB給電、大型なものではコンセントでの給電方式が広く用いられる)
  • 発電機(同上。電源は太陽電池、手回し、火力、風力等が用いられる)
  • 袋(バッグのように使ったり、防水であれば空気を入れて簡易浮輪として、保存容器として水を入れたり、簡易トイレとして使用できる)
  • ホース
  • 生活・日用品
    • ウェットティッシュ(水が不足し、手や顔を洗えない場合があるため。近年では全身拭き用のものもある)
    • 歯ブラシ・歯磨き粉(口腔内の衛生状態を保つため)
    • 石鹸(旅行用の液体ソープ小袋もあるが、非常時には下着の洗濯にも使える)
    • (替えの)着衣(最低でもビニール袋に密封された肌着程度は必要。雨風を防ぐ合羽や雨具もあると良い)
    • 紙と筆記用具(家から避難所に移動する際などに家族にメッセージを残すことで、行き違いをなくす事ができる。一方で不在を公表する事になり、窃盗等の犯罪を招く可能性がある)
    • 底の丈夫なスポーツシューズ(冠水の際にも、震災の際にも、履き易く動き易い靴が良い。)
      ホームセンターや作業用品店などでは、瓦礫などの上を歩く際に靴底を貫通する釘などを防ぐための「踏抜防止用ソール」が販売されており、これを使用することで安全性が増す。安全靴という選択肢もあるが、履きなれない靴は靴擦れなどのケガを招く。
  • 工具・道具
    • ナイフ(鉈のような堅牢な刃物であれば木材を切り出すといったハードな使用ができるし、それ以外のナイフでも調理や工作等、多目的に使用できる。法規制に留意すること)
    • ツールナイフ(基本的に同上。缶切りや鋏、ペンチ、ドライバー等、個別では嵩張るツールを一つにまとめられるが、大きさが制限され、ツール単体の性能は限定的であることが多い)
    • ペンチ・プライヤー(工作の他、熱いものを持ち上げるのにも使える。ツールナイフにもしばしば搭載され、プライヤーにさらにツールを付属させたような形状のマルチツールもある)
    • シャベル・スコップ

地方自治体[編集]

消防[編集]

団体[編集]

NPO[編集]

企業[編集]

自衛隊[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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