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CSS/色と透明度関連

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
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色と透明度関連

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この章では、CSSを使用して要素の色や透明度を設定・制御する方法を解説します。背景色や文字色の指定、透明度の制御など、デザインに欠かせないプロパティを学びます。

色の指定

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CSSでは、さまざまな方法で色を指定できます。色の指定は主に背景色、文字色、ボーダーの色などで使用されます。

色の指定方法

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CSSでは以下のような形式で色を指定できます:

  • キーワード:名前で色を指定します。
    color: red;
    
    使用例: "red", "blue", "green"など。
  • 16進数表記:RGB値を16進数で指定します。
    color: #ff5733;
    
    ショートハンドも可能: #f53#ff5533と同等です。
  • RGB/RGBA:RGB値を関数形式で指定します。
    color: rgb(255, 87, 51);
    color: rgba(255, 87, 51, 0.5);
    
    rgbaでは透明度(アルファ値)を指定できます。
  • HSL/HSLA:色相・彩度・明度を用いて指定します。
color: hsl(30, 100%, 60%);
color: hsla(30, 100%, 60%, 0.5);

カスタムプロパティで色を管理

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カスタムプロパティを使用して色を管理すると、コードの再利用性が向上します。

:root {
  --primary-color: #3498db;
  --secondary-color: #2ecc71;
}
button {
  background-color: var(--primary-color);
  border-color: var(--secondary-color);
}

透明度の制御

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CSSでは、透明度を制御するために以下のプロパティを使用します。

opacity

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要素全体の透明度を制御します。値は0(完全に透明)から1(完全に不透明)までです。

div {
  opacity: 0.5;
}

background-colorの透明度

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背景色だけに透明度を指定する場合、rgbahslaを使用します。

div {
  background-color: rgba(0, 0, 0, 0.5);
}

透明度と子要素

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opacityプロパティを使用すると、子要素も透明になります。背景のみ透明にしたい場合は、rgbahslaを使用してください。

グラデーション

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CSSでは、単一の色だけでなく、グラデーションを背景として設定することも可能です。

線形グラデーション

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線形グラデーションは、指定した方向に色を滑らかに変化させます。

div {
  background: linear-gradient(to right, #ff7e5f, #feb47b);
}
  • to right:左から右にグラデーションを適用。
  • 色の割合を指定することも可能:
  background: linear-gradient(to bottom, #ff7e5f 30%, #feb47b 70%);

放射状グラデーション

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中心から外側に向かってグラデーションを適用します。

div {
  background: radial-gradient(circle, #ff7e5f, #feb47b);
}

色のアクセシビリティ

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色を使用する際には、アクセシビリティにも配慮する必要があります。

  • 十分なコントラスト比を確保しましょう。
      color: #000; /* テキスト色 */
      background-color: #fff; /* 背景色 */
    
  • WebAIM Contrast Checkerを使用して確認することを推奨します。

まとめ

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色と透明度は、Webページの視覚的な印象を決定する重要な要素です。適切な色選びと透明度の設定により、ユーザー体験を向上させることができます。基本的なプロパティを学びながら、実際に試してデザインスキルを磨きましょう。