CSS/色と透明度関連
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色と透明度関連
[編集]この章では、CSSを使用して要素の色や透明度を設定・制御する方法を解説します。背景色や文字色の指定、透明度の制御など、デザインに欠かせないプロパティを学びます。
色の指定
[編集]CSSでは、さまざまな方法で色を指定できます。色の指定は主に背景色、文字色、ボーダーの色などで使用されます。
色の指定方法
[編集]CSSでは以下のような形式で色を指定できます:
- キーワード:名前で色を指定します。
color: red;
- 使用例: "red", "blue", "green"など。
- 16進数表記:RGB値を16進数で指定します。
color: #ff5733;
- ショートハンドも可能: #f53は#ff5533と同等です。
- RGB/RGBA:RGB値を関数形式で指定します。
color: rgb(255, 87, 51); color: rgba(255, 87, 51, 0.5);
rgba
では透明度(アルファ値)を指定できます。
- HSL/HSLA:色相・彩度・明度を用いて指定します。
color: hsl(30, 100%, 60%); color: hsla(30, 100%, 60%, 0.5);
カスタムプロパティで色を管理
[編集]カスタムプロパティを使用して色を管理すると、コードの再利用性が向上します。
:root { --primary-color: #3498db; --secondary-color: #2ecc71; } button { background-color: var(--primary-color); border-color: var(--secondary-color); }
透明度の制御
[編集]CSSでは、透明度を制御するために以下のプロパティを使用します。
opacity
[編集]要素全体の透明度を制御します。値は0(完全に透明)から1(完全に不透明)までです。
div { opacity: 0.5; }
background-colorの透明度
[編集]背景色だけに透明度を指定する場合、rgbaやhslaを使用します。
div { background-color: rgba(0, 0, 0, 0.5); }
透明度と子要素
[編集]opacityプロパティを使用すると、子要素も透明になります。背景のみ透明にしたい場合は、rgbaやhslaを使用してください。
グラデーション
[編集]CSSでは、単一の色だけでなく、グラデーションを背景として設定することも可能です。
線形グラデーション
[編集]線形グラデーションは、指定した方向に色を滑らかに変化させます。
div { background: linear-gradient(to right, #ff7e5f, #feb47b); }
- to right:左から右にグラデーションを適用。
- 色の割合を指定することも可能:
background: linear-gradient(to bottom, #ff7e5f 30%, #feb47b 70%);
放射状グラデーション
[編集]中心から外側に向かってグラデーションを適用します。
div { background: radial-gradient(circle, #ff7e5f, #feb47b); }
色のアクセシビリティ
[編集]色を使用する際には、アクセシビリティにも配慮する必要があります。
- 十分なコントラスト比を確保しましょう。
- 例
color: #000; /* テキスト色 */ background-color: #fff; /* 背景色 */
- WebAIM Contrast Checkerを使用して確認することを推奨します。
まとめ
[編集]色と透明度は、Webページの視覚的な印象を決定する重要な要素です。適切な色選びと透明度の設定により、ユーザー体験を向上させることができます。基本的なプロパティを学びながら、実際に試してデザインスキルを磨きましょう。