Common User Access
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Common User Access (CUA) は、IBMが1987年に発表したユーザーインターフェースの設計ガイドラインです。System Application Architecture (SAA)の一部として策定され、コンピュータプログラムの一貫した操作性を実現することを目的としています。
概要
[編集]CUAは、アプリケーションソフトウェアの操作性を統一するための指針を提供します。これにより、ユーザーは異なるアプリケーション間でも同じような操作感を得ることができ、学習効率の向上とユーザーの混乱を防ぐことが可能になります。
主要な特徴
[編集]- メニューバーの標準化
- ファンクションキーの一貫した使用法
- ヘルプシステムの統一
- 標準的なダイアログボックスのデザイン
- キーボードショートカットの統一
歴史的影響
[編集]CUAは、現代のGUIデザインに大きな影響を与えました。特に以下の要素は、現在でも広く使用されています:
AltキーによるメニューアクセスF1キーのヘルプ機能Ctrl+C(コピー)、Ctrl+V(貼り付け)などの標準的なショートカットキー
Microsoft Windows への影響
[編集]Microsoft Windowsのユーザーインターフェースは、CUAの原則を多く採用しています。Windows 3.0以降、メニューバーやダイアログボックスの基本的なデザインはCUAのガイドラインに準拠しています。
設計原則
[編集]CUAは以下の基本原則に基づいています:
一貫性
[編集]- 同じ操作には同じキーを割り当てる
- メニュー項目の配置を統一する
- 共通の用語を使用する
フィードバック
[編集]- ユーザーの操作に対して適切なフィードバックを提供
- エラーメッセージの明確な表示
- 処理状況の表示
ユーザーコントロール
[編集]- ユーザーが操作の主導権を持つ
- 操作の取り消しが可能
- 複数の操作方法の提供
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- IBM (1987). Common User Access Basic Interface Design Guide
- IBM (1989). Common User Access Advanced Interface Design Guide
- IBM (1992). Object-Oriented Interface Design: IBM Common User Access Guidelines