GNU Core Utilities/date

date コマンドは、現在の日時を表示または設定するコマンドです。GNU coreutils に含まれており、Linux では GNU 版が、FreeBSD では BSD 版が提供されています。基本的な動作は共通していますが、書式指定オプションや日付計算の機能に違いがあります。

基本的な使い方

date

現在の日時を表示します。

主なオプション
オプション	説明
`+FORMAT`	指定したフォーマットで日時を表示
`-d, --date=STRING`	指定した日時を基に日時を表示
`-u, --utc`	UTC（協定世界時）で表示
`--rfc-3339=TYPE`	RFC 3339 形式で日時を表示
`-s, --set=STRING`	指定した日時にシステム時刻を設定（root 権限が必要）

date

出力例

Mon Jan 31 12:34:56 JST 2025

date "+%Y-%m-%d %H:%M:%S"

出力例

2025-01-31 12:34:56

date -d "yesterday"

出力例

Sun Jan 30 12:34:56 JST 2025

date -d "next week"

date -u

date -s "2025-02-01 00:00:00"

FreeBSD でも date コマンドは提供されていますが、GNU coreutils 版といくつか違いがあります。

-d オプションの代替
- FreeBSD の date には -d オプションがない。
- 代わりに -v を使って日付を計算できる。
```
date -v-1d  # 1日前
date -v+1w  # 1週間後
```
-s オプションの代替
- FreeBSD では date でシステム時刻を設定する場合、-s ではなく YYYYMMDDHHMM.SS 形式を使う。
```
date 202502010000.00
```
GNU coreutils 版を FreeBSD で使う方法
- coreutils パッケージをインストールすると gdate という名前で GNU 版 date が使える。
```
pkg install coreutils
gdate -d "yesterday"
```

詳しくは、それぞれの環境で man date を確認してください。