GNU Core Utilities/fmt
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fmt
コマンドは、テキストの自動整形を行うためのユーティリティで、3BSD で初めて登場しました。特に、長い行のテキストを読みやすいように折り返すために使用されます。このコマンドは、標準入力から受け取ったテキストの行長を調整し、指定された幅に合わせて行を折り返します。
基本的な使い方
[編集]fmt [オプション] [ファイル...]
主なオプション
[編集]主なオプション オプション 説明 -w, --width=WIDTH
1 行の最大幅を指定(デフォルトは 75) -p, --prefix=STRING
各行の先頭に指定した文字列を追加 -c, --center
各行を中央揃えにする -s, --split-only
行が長すぎる場合にのみ折り返す --help
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例
[編集]自動的にテキストを整形
[編集]fmt file.txt
file.txt
内のテキストを自動的に整形し、各行の長さを調整します。
行幅を指定して整形
[編集]fmt -w 50 file.txt
file.txt
のテキストを 50 文字ごとに折り返して整形します。
各行の先頭にプレフィックスを追加
[編集]fmt -p "> " file.txt
file.txt
の各行の先頭に「> 」を追加して整形します。
行を中央揃えで整形
[編集]fmt -c file.txt
file.txt
内の各行を中央揃えにして整形します。
FreeBSD 版との違い
[編集]fmt
コマンドは、FreeBSD でも提供されており、他の UNIX 系システムとほぼ同じ機能を提供します。FreeBSD では、行の幅を調整するオプションとして -w
が使用され、テキストを読みやすく整形するために便利です。
FreeBSD 版の特長
[編集]- FreeBSD では、テキストの整形を簡単に行うことができ、特にシェルスクリプトや文書ファイルの整形に役立ちます。
- デフォルトでは 75 文字の幅で整形されますが、
-w
オプションを使って任意の幅に設定できます。
詳しくは、それぞれの環境で man fmt
を確認してください。