GNU Core Utilities/nice
表示
nice コマンドは、プロセスの優先度(スケジューリングの優先度)を変更するためのコマンドです。このコマンドは、指定されたコマンドを実行する際に、そのプロセスの優先度を上げたり下げたりすることができます。nice コマンドは、UNIXおよびUNIXライクなシステムにおいて、プロセスの動作を調整するために広く使用されています。
nice コマンドは、Version 4 AT&T UNIX で最初に登場しました。
基本的な使い方
[編集]nice [オプション] [コマンド [引数...]]
主なオプション
[編集]主なオプション オプション 説明 -n, --adjustment優先度を調整する値を指定。デフォルトで 10(数値が小さいほど優先度が高くなる) --helpヘルプメッセージの表示 --versionバージョン情報の表示
例
[編集]プロセスの優先度を変更してコマンドを実行
[編集]nice -n 5 command
command を優先度 5 で実行します。デフォルトでは優先度 10 となりますが、ここではそれよりもわずかに優先度を低くしています。
優先度を高くしてコマンドを実行
[編集]nice -n -5 command
command を優先度 -5 で実行します。これにより、通常よりも高い優先度でプロセスが実行されます。
nice コマンドの動作について
[編集]nice コマンドは、プロセスが実行される際に使用する CPU 時間の割合に影響を与えます。プロセスの優先度を上げる(数値を小さくする)ことで、CPU リソースをより多く割り当てることができるため、実行が優先されます。逆に、数値を大きくすると、プロセスの優先度が低くなり、CPU リソースの割り当てが少なくなります。
通常、nice コマンドは、ユーザーが自分のプロセスの優先度を変更するために使用します。システム管理者は、renice コマンドを使用して他のユーザーのプロセスの優先度を変更することができます。
その他の情報
[編集]nice コマンドは、特にバックグラウンドで実行されるジョブの優先度を調整する際に便利です。たとえば、低い優先度でバッチ処理を実行したり、重要なタスクを高い優先度で実行する際に使用されます。