GNU Core Utilities/sum
表示
sum
コマンドは、ファイルのチェックサムとブロック数を計算するためのユーティリティです。これは、ファイルの整合性を確認する際に使用されます。
基本的な使い方
[編集]sum [OPTION]... [FILE]...
指定したファイルのチェックサムとブロック数を出力します。
出力例
[編集]echo "Hello, World!" > example.txt sum example.txt
出力:
22247 1 example.txt
ここで、22247
はチェックサム、1
はブロック数(512 バイト単位)です。
主なオプション
[編集]-r
- BSD 形式のチェックサムを計算-s
- System V 形式のチェックサムを計算
注意点
[編集]sum
のチェックサム計算方法は単純であり、md5sum
やsha256sum
のような暗号学的ハッシュと比較して衝突耐性が低いため、セキュリティ用途には適しません。- 一般的なデータ整合性チェックには
cksum
やsha256sum
の使用が推奨されます。
標準規格
[編集]sum
コマンドは、IEEE Std 1003.2-1992 (POSIX.2) に準拠しています。