GNU Core Utilities/tsort
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tsort コマンドは、依存関係のあるデータをソートするためのコマンドです。主に、タスクや処理の順番を決定するために使用され、入力されたデータに基づいてその依存関係を整理します。GNU coreutils に含まれており、Linux では GNU 版が、FreeBSD では BSD 版が提供されています。基本的な動作は共通していますが、細かなオプションの違いがあります。
基本的な使い方
[編集]tsort [オプション]
主なオプション(GNU coreutils版)
[編集]主なオプション オプション 説明 -o, --output=FILE結果を指定したファイルに出力 -b, --batchバッチモードで処理
例
[編集]依存関係をソート
[編集]echo -e "a\nb\na c\nb c" | tsort
a が b より前、または a と c の間に依存関係がある場合、依存関係に従ってソートされた結果が表示されます。
結果をファイルに出力
[編集]echo -e "a\nb\na c\nb c" | tsort -o sorted.txt
結果を sorted.txt に保存。
FreeBSD 版との違い
[編集]FreeBSD でも tsort コマンドは提供されていますが、GNU coreutils 版といくつか違いがあります。
主な違い:
[編集]- オプションの違い
- FreeBSD の
tsortでは、GNU 版のようにバッチモード(-b)オプションは存在しません。主に標準的なソート機能のみが提供されています。
- FreeBSD の
- GNU coreutils 版を FreeBSD で使う方法
coreutilsパッケージをインストールするとgtsortという名前で GNU 版のtsortが使える。
pkg install coreutils gtsort < input.txt # GNU版の tsort を使用
詳しくは、それぞれの環境で man tsort を確認してください。