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HTML Living Standard/accept属性

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

accept属性

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accept属性は、ファイル入力フィールドにおいて、ユーザーが選択可能なファイルの種類を制限するための属性です。この属性を使用することで、特定のファイル形式や MIME タイプを指定し、許可されるファイルを制御できます。

基本構文

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<input type="file" accept="MIME_type, .file_extension">

accept属性の値として、以下の形式を指定できます:

  • MIME タイプ (例: image/png, audio/mpeg)
  • ファイル拡張子 (例: .png, .mp3)
  • ワイルドカード (例: image/*, audio/*)

効果

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accept属性を指定すると、以下の動作が適用されます:

  • ユーザーがファイル選択ダイアログで選択可能なファイルが制限されます。
  • 制限されるのは クライアント側のみ で、サーバーサイドでの検証も推奨されます。

使用例

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以下は、accept属性の使用例です。

画像ファイルのみを許可

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<input type="file" accept="image/jpeg, image/png, image/gif">

音声ファイル全般を許可

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<input type="file" accept="audio/*">

特定のドキュメント形式を許可

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<input type="file" accept=".pdf, .doc, .docx, .xls, .xlsx">

複数の種類を許可

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<input type="file" accept="image/*, video/*, .pdf">

この例では、画像、動画、および PDF ファイルが選択可能です。

JavaScriptを使用した制御

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accept属性は、JavaScriptで動的に設定することも可能です。

<input type="file" id="fileInput">

<script>
  const fileInput = document.getElementById("fileInput");
  fileInput.accept = "image/png, .jpg"; // 動的に許可するファイル形式を設定
</script>

この例では、画像ファイル(PNG と JPEG)のみが許可されます。

注意点

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  • accept属性は、クライアント側でのファイル形式制限に使用されますが、必ずしも完全な制限を保証するものではありません。
  • セキュリティの観点から、アップロードされたファイルの形式や内容はサーバー側で検証する必要があります。
  • 一部の古いブラウザでは、この属性がサポートされない場合があります。

互換性

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互換性
ブラウザ サポート状況
Chrome 対応
Edge 対応
Firefox 対応
Safari 対応
Opera 対応

関連項目

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参考文献

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