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HTML Living Standard/dir属性

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

dir属性

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dir属性は、要素内のテキストの方向性を制御するために使用されるグローバル属性です。この属性を使用することで、テキストの表示方向を指定できます。値には、"ltr"(左から右)、"rtl"(右から左)、または"auto"(テキスト内容に基づいて自動判定)のいずれかを指定できます。

基本構文

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<element dir="ltr"></element>
<element dir="rtl"></element>
<element dir="auto"></element>

属性値の説明

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  • ltr: テキストを左から右(Left-to-Right)に表示します。英語や日本語などの言語で使用されます。
  • rtl: テキストを右から左(Right-to-Left)に表示します。アラビア語やヘブライ語などの言語で使用されます。
  • auto: テキスト内容に基づいてブラウザが方向を自動判定します。

使用例

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以下に、dir属性を使用した具体的な例を示します。

<p dir="ltr">This text is displayed from left to right.</p>
<p dir="rtl">هذا النص معروض من اليمين إلى اليسار.</p>
<p dir="auto">12345 النص معروض تلقائياً.</p>

この例では、1つ目の段落は左から右、2つ目の段落は右から左、3つ目の段落はブラウザによる自動判定で表示されます。

注意点

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  • dir属性は、親要素で設定された値を継承します。
  • autoを使用する場合、テキストの最初の強い方向性を持つ文字(例えば英字やアラビア文字)に基づいて方向が決定されます。

実用例

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以下は、右から左の言語(アラビア語)を表示する例です。

<div dir="rtl">
  <p>مرحبًا بك في موقعنا!</p>
</div>

このコードでは、dir="rtl"を指定することで、要素内のテキスト全体が右から左に表示されます。

互換性

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互換性
ブラウザ サポート状況
Chrome 対応
Edge 対応
Firefox 対応
Safari 対応
Opera 対応

関連項目

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参考文献

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