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JavaScript/0n

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

0n

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0n は、JavaScriptにおけるBigInt型の値の一つで、BigInt型のゼロを表します。BigInt型の数値演算や条件評価など、多くの場面で使用される基本的な値です。

特徴

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  • 0nBigInt型プリミティブ型
  • BigInt型の数値演算において中立的な値として機能します(加算では結果に影響を与えない)。
  • 真偽値評価ではfalsyと見なされます。
  • 任意の精度の整数を表現できます。

使用例

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const bigIntZero = 0n;

console.log(typeof bigIntZero); // "bigint"
console.log(bigIntZero + 1n);    // 1n
console.log(bigIntZero === 0n);  // true

0nの特別な性質

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0nは、BigInt型におけるゼロの値です。

BigInt型におけるゼロ

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  • 0nはBigInt型において、数値のゼロを表します。
  • BigInt型は任意の精度の整数を表現できるため、0nもその範囲内で正確にゼロを表します。

0nと真偽値評価

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JavaScriptにおいて、0nfalsyとして評価されます。

if (0n) {
    console.log("このコードは実行されません");
} else {
    console.log("0nはfalsyです"); // 実行される
}

0nの型変換

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0n は、コンテキストに応じて他の型に変換されることがあります。

文字列への変換

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console.log(String(0n)); // "0"
console.log(typeof String(0n)); // "string"

真偽値への変換

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console.log(Boolean(0n)); // false

注意点

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  • 0nfalse は 比較演算子(==)では等価と評価されますが、厳密比較演算子(===)では異なります。
console.log(0n == false);  // true
console.log(0n === false); // false

まとめ

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  • 0n はJavaScriptのBigInt型の基本的な値であり、BigInt型の計算や条件式に利用されます。
  • 真偽値評価ではfalsyとして扱われます。