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JavaScript/falsy

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』


falsy」は、JavaScriptにおいて、真偽値(boolean)の文脈で false と評価される値のことを指します。ECMAScript仕様で厳密に定義された用語ではありませんが、TC39(ECMAScriptの標準化を行う委員会)の議論や、開発者の間で広く使われています。

falsyな値のリスト

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JavaScriptにおけるfalsyな値は以下の通りです。

  • false: 真偽値の偽
  • 0: 数値のゼロ
  • -0: 数値の負のゼロ
  • 0n: BigIntのゼロ
  • "" (空文字列): 長さ0の文字列
  • null: 値が存在しないことを示す特別な値
  • undefined: 変数が未定義であることを示す値
  • NaN: 非数 (Not-a-Number)

falsyな値の利用場面

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falsyな値は、主に条件分岐の際に利用されます。if文や三項演算子などで、条件式がfalsyな値と評価された場合、その条件は偽とみなされます。

if (0) {
  // このブロックは実行されない
}

if ("") {
  // このブロックも実行されない
}

if (null) {
    //このブロックも実行されない
}

注意点

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  • 0false は、== 演算子では等しいと評価されますが、=== 演算子では等しくないと評価されます。型変換に注意して使用する必要があります。
  • 空のオブジェクトや配列はtruthyな値として評価されます。

falsytruthyの概念を理解することで、JavaScriptの条件分岐をより柔軟に記述することができます。