X Window Programming/X11R7.0
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X11R7.0
[編集]X11R7.0は、X Window Systemの主要なバージョンリリースである。X.Org Foundationにより2005年12月21日にリリースされた。10年以上ぶりの主要バージョンリリースとなり、X Window Systemのソースコードベース全体が初めてモジュール化され、autotoolsによるビルドシステムが導入された。
概要
[編集]X11R7.0は、同時にリリースされたX11R6.9と同一のソースコードを使用しているが、ビルドシステムが異なる。X11R6.9が従来のimakeビルドシステムを使用しているのに対し、X11R7.0は新しいautotoolsベースのビルドシステムを採用している。
この変更により、以下の利点がもたらされた:
- ソースコードベースの開放性と透明性の向上
- 現代的な技術の採用による新世代の開発者の参加促進
- モジュール単位での迅速な開発と更新が可能に
- 2年に1度のメンテナンスリリースという制約からの解放
技術的特徴
[編集]- モジュール化されたコードベース
- Linux及びSolarisのサポート(その他のプラットフォームは開発中)
- autotoolsによるビルドシステム
- 論理的に区分された個別のモジュールとして開発可能
開発体制
[編集]- リリース管理チーム:
- Kevin Martin(主任)
- Alan Coopersmith
- Adam Jackson
50名以上の世界中のボランティア開発者が貢献し、Red Hat社およびSun Microsystems社のサポートを受けて開発された。
将来の展望
[編集]- X11R7.1(最初のモジュラーロールアップリリース)は2006年半ばにリリース予定
- 従来の単一ツリー方式も引き続きサポートされるが、新機能の開発はモジュール化されたコードベースに集中される見込み
ライセンス
[編集]MIT(「X」)ライセンスの下で配布される。
入手方法
[編集]公式FTPサイト( http://ftp.X.Org )および世界中のミラーサイトから入手可能。