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日常的に「心理学」という言葉は様々な場面で使われるが、多くの場合、学問としての「心理学」とは異なることが多い。 |
日常的に「心理学」という言葉は様々な場面で使われるが、多くの場合、学問としての「心理学」とは異なることが多い。 |
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2006年12月5日 (火) 16:02時点における版
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心理学についての誤解
日常的に「心理学」という言葉は様々な場面で使われるが、多くの場合、学問としての「心理学」とは異なることが多い。
まず、心理学というのは、人間の心の原理を探る学問である。統計的手法を使った集団心理学、心理の原風景を探る分析心理学、発育の過程を探る教育心理学などがその領域に入る。いっぽう、統合失調症、知覚障害など医学の領域にある「精神医学」も厳密には「心理学」という学問分野からは区別される。
テレビや雑誌の類で良く行われている「心理テスト」も心理学とは異なる領域の話題であり、これらの話題は、心理学では扱わない。
また、心理学は、厳密に統計と結果を扱う学問である。従って、何らかの推量を元にした議論はオカルトの域を出ず、学問上の議論にあがることは無い(ただし、無意識を扱う場合などは、難しいことも多い)。
以上のように、様々な点で誤解されがちな学問ではあるが、その手法は厳密な手続きによって進められており、以下詳述するように、学問としては正確な確立を持ったものである。
心理学の歴史
近代心理学の歴史はヴントに始まる。ヴントはそれまでの哲学的な心理学に変えて実験的な心理学を打ち立てようとした。内観と呼ばれる心理状態を観察する方法を行った。様々な感覚が統感によって統合されるとした。
ドイツのヴェルトハイマー、ケーラー、コフカらは要素還元主義的なヴントの心理学を批判し、全体性を強調するゲシュタルト心理学という分野を打ちたてた。ゲシュタルト心理学の考え方は知覚心理学や認知心理学に受け継がれた。
アメリカのワトソンはヴントの内観という方法を否定し、客観的に観察可能な刺激と反応によって心理学を研究するべきだと主張した。この考え方は行動主義心理学と呼ばれる。
ジグムント・フロイトは精神分析という技法を創始した。 カール・ユングやアドラーなどはフロイトから離反していき、それぞれ独自の心理学を打ち立てた。 その後精神分析の学派には様々な学派ができた。 メラニー・クラインに代表される対象関係論、フロムやホーナイに代表される新フロイト派などがある。
精神分析はその後ハンス・アイゼンクなどによって批判されることになる。
心理学の分野
心理学の分野は大きく分けて基礎系心理学と臨床心理学に大きく分けられる。
一般的な人が心理学と聞いてイメージするのは臨床心理学であると思われる。しかし基礎系心理学も重要な分野である。 行動主義心理学と行動療法、認知心理学と認知療法という具合に基礎系心理学は臨床心理学の基礎となっている。 認知心理学についての知識が増えれば効率的な学習方法が確立されるというように、基礎系心理学の知識は臨床以外の分野にも役立つ。