「生活と進路」の版間の差分

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
削除された内容 追加された内容
「少子化の流れの中で、大学は現在希望者全員入学の時代を迎えたが、」「学術研究分野での国際的成果が少ない。」←デタラメを書くな! 訂正しといた。
いろいろと変更。
1 行 1 行
{{進捗状況}}
{{進捗状況}}
{{蔵書一覧}}
{{蔵書一覧}}
'''生活と進路'''では、自己の生活と自己が歩む道をどのようにしていくべきなのかを考える一助として、学校と学習、職業と労働、資格と能力に視点を当てて解説する。
<!-- 冒頭の本の趣旨から、気軽に斬新にバシバシ改訂ください。協力してくださる方を歓迎します! -->


== 学校制度の要 ==
この本の対象は、小学生から広く成人までとする。


学校教育は、大きく就学前教育、初等教育、中等教育、高等教育に分けられる。
== 学校と学 ==


就学前教育とは幼稚園のこと。初等教育とは小学校のこと。中等教育とは中学校・高等学校・中等教育学校のこと。
多くの人は、学校で学んだことを基盤にして、一生学び続けることによって生きていく。学ぶことは、子育てなどの家庭生活、労働などの職業生活に必要であり、さらには自己の趣味や近所付き合いまで必要である。このような特別に高度なことではなく、トランプのババ抜きをするときに、最後までジョーカーを持っていると負けるというようなごく当たり前のことが分かるようになることが、学ぶことである。
高校も中等教育である。


高等教育とは、大学・短期大学・大学院・高等専門学校、専修学校の専門課程(専門学校)が該当する。
学校は、学びの場であり、学校で学び続けることによって、人は基礎的な学習経験を積むことができる。したがって、学びの場である学校のシステムを知ることは、自分が学ぶ場所を確保するという意味を持っている。


一般的に人は学校教育を、
=== 学校制度の要 ===
:(就学前教育→)小学校→中学校→高校→大学・短大など
という順序で受ける。


「初等教育」などの用語で言い換えると
学校は、大きく就学前教育、初等教育、中等教育、高等教育に分けられる。
:(就学前教育→)初等教育(=小学校)→中等教育(=中学・高校)→高等教育(=大学・短大など)
となる。


== 学校と学べること ==
就学前教育には幼稚園が、初等教育には小学校が、中等教育には中学校・高等学校・中等教育学校が、高等教育には、大学・短期大学・大学院・高等専門学校・専修学校の専門課程(専門学校)が該当する。一般的に人は、就学前教育→初等教育→中等教育→高等教育という順序で学習を進めていくが、相当の年齢に達するか十分な理解力を持っている人は、この順番以外で学習を進めることもある。


=== 校と学べること ===
=== 前教育 ===

==== 就学前教育 ====


* 幼稚園
* 幼稚園
34 行 35 行
: 目が見えない、耳が聞こえない、そのほかの障害がある人に対して、幼稚園に準ずる教育を行う学校である。普通の幼稚園ではうまくサポートできないこともサポートしてもらえる。幼稚部の先生は、『「教諭」or「保育士」』であり、『教育人 or 福祉人』である。
: 目が見えない、耳が聞こえない、そのほかの障害がある人に対して、幼稚園に準ずる教育を行う学校である。普通の幼稚園ではうまくサポートできないこともサポートしてもらえる。幼稚部の先生は、『「教諭」or「保育士」』であり、『教育人 or 福祉人』である。


==== 初等教育 ====
=== 初等教育 ===


* 小学校
* 小学校
44 行 45 行
: 目が見えない、耳が聞こえない、そのほかの障害がある人に対して、小学校に準ずる教育を行う学校である。普通の小学校ではうまくサポートできないこともサポートしてもらえる。
: 目が見えない、耳が聞こえない、そのほかの障害がある人に対して、小学校に準ずる教育を行う学校である。普通の小学校ではうまくサポートできないこともサポートしてもらえる。


==== 中等教育 ====
=== 中等教育 ===


中等教育においては、前期中等教育を終えた後に後期中等教育に進学する。ただし前期中等教育を終えなくても後期中等教育に進学できることもある。詳しくは、都道府県の教育委員会などに問い合わせると分かる。なお、日本国民は、最低限、前期中等教育までを受ける権利を有し、かつまた、国は受けさせる義務を有す。
中等教育においては、前期中等教育を終えた後に後期中等教育に進学する。ただし前期中等教育を終えなくても後期中等教育に進学できることもある。詳しくは、都道府県の教育委員会などに問い合わせると分かる。なお、日本国民は、最低限、前期中等教育までを受ける権利を有し、かつまた、国は受けさせる義務を有す。
66 行 67 行
* 高等学校
* 高等学校


: 中学校の内容をさらに発展させ、職業や社会に必要専門的なことを学ぶ高等教育の基礎とな(高等普通教育の内容)や狭く深い内容(専門教育の内容)がべる。大きくは、高等教育の基礎となる普通科と、職業や専門分野の基礎を学ぶ専門学科、普通科の内容と専門学科の内容を選択して合わせて学ぶ総合学科の種類がある。これらの学科を選択することによって、学校で学べる内容が変わってくる。
: 中学校の内容をさらに発展させた内容を学ぶ。大まかに分けると、学教育の基礎となる普通科と、職業や専門分野の基礎を学ぶ専門学科の種類がある。これらの学科とに、学校で学内容が大きく変わってくる。


: また高等学校には、朝から夕方前まで授業を受ける全日制の課程、夜などの特別の時間や特別の時期に授業を受ける定時制の課程、読書やレポートなどを中心とする通信制の課程の三種類があり、自分の都合や好みによって選択して入学する。
: また高等学校には、朝から夕方前まで授業を受ける全日制の課程、夜などの特別の時間や特別の時期に授業を受ける定時制の課程、読書やレポートなどを中心とする通信制の課程の三種類があり、自分の都合や好みによって選択して入学する。


* 盲学校の高等部、聾学校の高等部、養護学校の高等部
* 盲学校の高等部、聾学校の高等部、養護学校の高等部
94 行 95 行
: 学校ではなく、厚生労働省などが所管している。就職した後に入るものや卒業後に就職することが決まっている施設などがある。学ぶことは、特定の職業についての一点に絞られている。一人前の職業人をめざす課程である。
: 学校ではなく、厚生労働省などが所管している。就職した後に入るものや卒業後に就職することが決まっている施設などがある。学ぶことは、特定の職業についての一点に絞られている。一人前の職業人をめざす課程である。


==== 高等教育 ====
=== 高等教育 ===
* 大学(大学校)
* 大学(大学校)


124 行 125 行
: 学問を大学よりも更に深く学んだり、高度な学問を用いた職業上の能力を身に着けるためにある。修士課程・博士前期課程、一貫制博士課程、博士後期課程、専門職学位課程などがある。このうち、専門職学位課程では、国家資格の取得に修了が求められていたり、修了すると国家試験の免除が受けられることがある。
: 学問を大学よりも更に深く学んだり、高度な学問を用いた職業上の能力を身に着けるためにある。修士課程・博士前期課程、一貫制博士課程、博士後期課程、専門職学位課程などがある。このうち、専門職学位課程では、国家資格の取得に修了が求められていたり、修了すると国家試験の免除が受けられることがある。


=== 各学校の入学資格 ===
== 各学校の入学資格 ==
==== 幼稚園 ====
=== 幼稚園 ===
満3歳から小学校の就学の始期に達するまでの人が入学できる。
満3歳から小学校の就学の始期に達するまでの人が入学できる。
==== 小学校 ====
=== 小学校 ===
満6歳以上の人が入学できる。
満6歳以上の人が入学できる。
==== 中学校・中等教育学校の前期課程 ====
=== 中学校・中等教育学校の前期課程 ===
義務教育期間(6歳から15歳まで)の人は、小学校などの課程を修了した人のみが入学できる。義務教育期を過ぎた人は、小学校などを修了していなくても入学できる。
義務教育期間(6歳から15歳まで)の人は、小学校などの課程を修了した人のみが入学できる。義務教育期を過ぎた人は、小学校などを修了していなくても入学できる。
==== 高等学校・中等教育学校の後期課程・専修学校の高等課程 ====
=== 高等学校・中等教育学校の後期課程・専修学校の高等課程 ===
原則として中学校の課程などを修了した人のみが入学できる。卒業していない人は、中学校を卒業した人と同等以上の学力があるか入学先の学校に検査してもらうか、文部科学省の行う中学校卒業程度認定試験に合格することで入学することができる。
原則として中学校の課程などを修了した人のみが入学できる。卒業していない人は、中学校を卒業した人と同等以上の学力があるか入学先の学校に検査してもらうか、文部科学省の行う中学校卒業程度認定試験に合格することで入学することができる。
==== 大学・短期大学 ====
=== 大学・短期大学 ===
原則として高等学校の課程などを修了した人のみが入学できる。卒業していない人は、高等学校を卒業した人と同等以上の学力があるか入学先の学校に検査してもらうか、文部科学省の行う高等学校卒業程度認定試験に合格することで入学することができる。
原則として高等学校の課程などを修了した人のみが入学できる。卒業していない人は、高等学校を卒業した人と同等以上の学力があるか入学先の学校に検査してもらうか、文部科学省の行う高等学校卒業程度認定試験に合格することで入学することができる。
===== 関連項目 =====
==== 関連項目 ====
*[[大学受験ガイド]]
*[[大学受験ガイド]]


==== 専修学校の専門課程 ====
=== 専修学校の専門課程 ===


==== 大学院 ====
=== 大学院 ===


== 職業と労働 ==
== 職業と労働 ==

2014年4月29日 (火) 12:14時点における版

進捗状況の凡例

数行の文章か目次があります。
:本文が少しあります。
:本文が半分ほどあります。
: 間もなく完成します。
: 一応完成しています。


学校制度の概要

学校教育は、大きく就学前教育、初等教育、中等教育、高等教育に分けられる。

就学前教育とは幼稚園のこと。初等教育とは小学校のこと。中等教育とは中学校・高等学校・中等教育学校のこと。 高校も中等教育である。

高等教育とは、大学・短期大学・大学院・高等専門学校、専修学校の専門課程(専門学校)が該当する。

一般的に人は学校教育を、

(就学前教育→)小学校→中学校→高校→大学・短大など

という順序で受ける。

「初等教育」などの用語で言い換えると

(就学前教育→)初等教育(=小学校)→中等教育(=中学・高校)→高等教育(=大学・短大など)

となる。

各学校と学べること

就学前教育

  • 幼稚園
幼稚園は、簡単にいえば遊ぶところである。遊びながら、経験を積んで学ぶという思想が根底にあるので、授業はない。幼稚園の先生は、小学校と同じ「教諭」(きょうゆ)という職であり、教育人である。
  • 保育園
一般に保育園と呼ばれているが、正式には保育所である。保育所は法的には学校ではなく、児童福祉施設であり、忙しい親に代わり子守をする施設である。ただし、保育所でも友達を作れるので、学ぶことは多い。保育所の先生は、「保育士」であり、福祉人である。
  • 盲学校の幼稚部、聾学校の幼稚部、養護学校の幼稚部
目が見えない、耳が聞こえない、そのほかの障害がある人に対して、幼稚園に準ずる教育を行う学校である。普通の幼稚園ではうまくサポートできないこともサポートしてもらえる。幼稚部の先生は、『「教諭」or「保育士」』であり、『教育人 or 福祉人』である。

初等教育

  • 小学校
小学校では、実生活に必要なことを中心に学ぶ。このようなことを教えることは「初等普通教育」と呼ばれる。国語、社会、算数、理科、生活、音楽、図画工作、家庭、体育の教科がある。理科と社会は3年から、家庭は5年生から学ぶ。このほかにも総合的な学習の時間、道徳の時間、クラブ活動、児童会活動、委員会活動もある。
  • 盲学校の小学部、聾学校の小学部、養護学校の小学部
目が見えない、耳が聞こえない、そのほかの障害がある人に対して、小学校に準ずる教育を行う学校である。普通の小学校ではうまくサポートできないこともサポートしてもらえる。

中等教育

中等教育においては、前期中等教育を終えた後に後期中等教育に進学する。ただし前期中等教育を終えなくても後期中等教育に進学できることもある。詳しくは、都道府県の教育委員会などに問い合わせると分かる。なお、日本国民は、最低限、前期中等教育までを受ける権利を有し、かつまた、国は受けさせる義務を有す。

【前期】

  • 中学校
小学校の内容をさらに発展させた内容を学び、社会の一員となって、自分自身を活かせるようになることを学ぶ。このようなことを教えることは「中等普通教育」と呼ばれる。国語、社会、数学、理科、外国語(原則で英語)、音楽、美術、技術・家庭、保健・体育の教科がある。このほかにも総合的な学習の時間、道徳の時間、生徒会活動、委員会活動もある。
  • 盲学校の中学部、聾学校の中学部、養護学校の中学部
目が見えない、耳が聞こえない、そのほかの障害がある人に対して、中学校に準ずる教育を行う学校である。普通の中学校ではうまくサポートできないこともサポートしてもらえる。
  • 中等教育学校の前期課程
学べることは中学校とほぼ同一であり、前期課程を終えると原則的に、同一学校の後期課程にそのまま進級することができる。

【後期】

  • 高等学校
中学校の内容をさらに発展させた内容などを学ぶ。大まかに分けると、大学教育の基礎となる普通科と、職業や専門分野の基礎を学ぶ専門学科のニ種類がある。これらの学科ごとに、学校で学ぶ内容が大きく変わってくる。
また高等学校には、朝から夕方前まで授業を受ける全日制の課程と、夜などの特別の時間や特別の時期に授業を受ける定時制の課程と、読書やレポートなどを中心とする通信制の課程の三種類があり、自分の都合や好みによって選択して入学する。
  • 盲学校の高等部、聾学校の高等部、養護学校の高等部
目が見えない、耳が聞こえない、そのほかの障害がある人に対して、高等学校に準ずる教育を行う学校である。普通の高等学校ではうまくサポートできないこともサポートしてもらえる。
  • 中等教育学校の後期課程
学べることは高等学校とほぼ同一であり、同一学校の前期課程を終えた人が原則的に入学してくる。
  • 高等専門学校
5年制の学校で、卒業すると大学二年までを修了したのと同じレベルとされる。工業や商船(船に関係すること)が学べる学校が多い。
  • 専修学校の高等課程
一年制以上の学校で、何年制かは学校によって違う。いろいろな学校があるが、理容師や美容師などの職業人を育てる学校が多い。高等学校の通信制の課程と併修する学校もあり、このような専修学校では、3年間~4年間で高等学校の卒業も同時にめざす。
  • 各種学校
専修学校よりも設置基準が緩い学校で、学ぶ期間は3か月以上である。
  • 職業訓練施設
学校ではなく、厚生労働省などが所管している。就職した後に入るものや卒業後に就職することが決まっている施設などがある。学ぶことは、特定の職業についての一点に絞られている。一人前の職業人をめざす課程である。

高等教育

  • 大学(大学校)
中等教育のすべてをマスターしていることを前提に、最高レベルの学問をする場所(最高学府)である。卒業すると学士の学位が授与され、少しは実務にも触れているということから、各種の国家資格試験などで有利な取りはからいを受けることがある。多くは4年制で、医学、獣医学、歯学、一部の薬学は6年制であるが、最近の国際化の流れの中で就学年数は延びる傾向にある。また、その上に大学院(修士課程、博士課程)や大学院大学などが設置されている。文部科学省の管轄下にあるものを大学、それ以外のものを大学校(例:防衛大学校、能力開発大学校、気象大学校など)と呼ぶ。
大学で行われている学問は基礎から応用まで多種多様である。大学で学ぶには、まず、自分の能力・適性を知り、学びたい分野を明確にすることが重要である。社会が複雑化と科学の発展とにより、学問分野は分化・専門化の傾向にある。

少子化の流れの中で大学は昔よりかは合格しやすくなったと俗に言われるが、中堅以上の大学は合格が難しいのが現実である。

  • 短期大学
短期の大学であり、2年または3年の大学である。学ぶことは、短期で資格を得ることが可能な分野が多い。
  • 高等専門学校
(中等教育の節に記載あり)
  • 専修学校(高等課程、専門課程、一般課程)
個別の校名には、その学校の有する過程により「専修学校」、「専門学校」、「高等専修学校」などが使われ、デザインや事務から自動車整備や電気工事など職業もしくは実際生活に必要な能力を育成し、または教養の向上を図ることを目的として、多様な分野の学科がある。二年以上学ぶ学校では、専門士の称号と大学への編入学の資格が付与されるところが多い。
  • 各種学校
専修学校よりも設置基準が緩い学校で、学ぶ期間は3か月以上である。

【研究職水準】

  • 大学院
学問を大学よりも更に深く学んだり、高度な学問を用いた職業上の能力を身に着けるためにある。修士課程・博士前期課程、一貫制博士課程、博士後期課程、専門職学位課程などがある。このうち、専門職学位課程では、国家資格の取得に修了が求められていたり、修了すると国家試験の免除が受けられることがある。

各学校の入学資格

幼稚園

満3歳から小学校の就学の始期に達するまでの人が入学できる。

小学校

満6歳以上の人が入学できる。

中学校・中等教育学校の前期課程

義務教育期間(6歳から15歳まで)の人は、小学校などの課程を修了した人のみが入学できる。義務教育期を過ぎた人は、小学校などを修了していなくても入学できる。

高等学校・中等教育学校の後期課程・専修学校の高等課程

原則として中学校の課程などを修了した人のみが入学できる。卒業していない人は、中学校を卒業した人と同等以上の学力があるか入学先の学校に検査してもらうか、文部科学省の行う中学校卒業程度認定試験に合格することで入学することができる。

大学・短期大学

原則として高等学校の課程などを修了した人のみが入学できる。卒業していない人は、高等学校を卒業した人と同等以上の学力があるか入学先の学校に検査してもらうか、文部科学省の行う高等学校卒業程度認定試験に合格することで入学することができる。

関連項目

専修学校の専門課程

大学院

職業と労働

資格と能力