C++
(CPlusPlus から転送)
C++は、オブジェクト指向プログラミングをサポートする汎用プログラミング言語です。C++は、C言語から派生して開発され、C言語の構文や機能を受け継いでいますが、より多くの機能を追加しています。
C++の主な特徴は以下の通りです:
- オブジェクト指向プログラミング: C++はオブジェクト指向プログラミング(OOP)をサポートしており、クラスやオブジェクトを使用してデータとそれに関連する操作をカプセル化します。これにより、コードの再利用性が向上し、保守性が高まります。
- ジェネリックプログラミング: テンプレートを使用したジェネリックプログラミングが可能です。これにより、異なるデータ型やオブジェクトに対して汎用的なアルゴリズムを実装することができます。
- クラスとポリモーフィズム: C++ではクラスを使用してデータとそれに関連する動作をグループ化し、継承や多態性(ポリモーフィズム)などの機能を活用して、柔軟で効率的なコードを記述することができます。
- メモリ管理: C++では、メモリの動的な割り当てと解放を行うための機能があります。これにより、リソースの効率的な管理が可能ですが、不適切な使用によってメモリリークやダングリングポインタなどの問題が発生する可能性もあります。
- 高速性: C++は、ハードウェアに近いレベルでの制御が可能であり、効率的なコードを記述することができます。また、インライン展開やポインタの使用などの最適化手法を活用することで、高速なプログラムを開発することができます。
- 標準ライブラリ: C++には、標準ライブラリが含まれており、データ構造、アルゴリズム、入出力操作などの多くの機能を提供しています。これにより、開発者は必要な機能を自分で実装する必要がなくなり、効率的なコードの記述が可能になります。
これらの特徴により、C++は幅広い領域で使用されており、システムプログラミングからゲーム開発、組み込みシステム、科学計算など、さまざまな分野で活躍しています。
初心者むけの内容
目次
- はじめに (2017-07-18) (コンパイラのインストールと動作確認、言語の特徴、など)
- 文法の基礎 (コンパイルから実行までの流れ、出力ストリームcout、実行ファイルa.out、オブジェクトファイル、など)
(※ 編集者へ: 記事『C言語』に、下記の単元とほぼ同様の単元があります。著作時の参考にしてください。)
中級〜上級者むけの内容
目次
- C++特有の概念 (2017-07-18) (オブジェクト指向、コンソール入出力 cout, cin など)
- C++のキーワード一覧 (2016-08-18)
- クラスの定義や継承 (2016-08-18)
- オブジェクトの配列とポインタ及び参照 (2016-08-18)
- 関数オーバーロード
- 演算子オーバーロード
- インライン関数
- constexpr
- アトリビュート
- アライメント
- 型推論
- 範囲ベースfor
- decltype
- using
- ラムダ式
- nullptr
- Uniform initialization
- テンプレート (2016-08-18)
- 例外処理
- 名前空間 (2016-08-18)
- 標準テンプレートライブラリ(STL) (2016-08-18)
上級者むけ
附録
参考文献
- C++ - Standards. ISO/IEC. (2024-01-17) .
- Working Draft, Standard for Programming Language C++. ISO/IEC. (2023-05-10) .
外部リンク