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ウィキペディアの書き方/ウィキメディア・コモンズの使い方

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
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ここは「ウィキメディア・コモンズ」というデータベースの使い方に関するページです。ウィキメディア・コモンズはウィキペディア本体ではありませんが、ウィキペディアに画像を掲載したり、世界のウィキペディアと画像を共有するうえで重要なものです。

ウィキメディア・コモンズのロゴ

ウィキメディア・コモンズって何?

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世界中からデータが集まります

ウィキメディア・コモンズ(Wikimedia Commons)とは、画像や音声、映像を収集するためのデータベースです。ウィキペディアやウィキブックスなどと同じ「ウィキメディア財団」によって運営されており、これらのサイトとは親戚関係にあたります。よってウィキメディア・コモンズに収録されているメディアは、これらのサイトでも共通して使う事が出来ます。ちなみにウィキメディア・コモンズの「コモン」とは、英語で「共通のもの」という意味です。

ウィキメディア・コモンズには日々世界中からデータが蓄積されており、現在約2500万件(2015年4月16日01:00(世界共通時)時点で25,431,505本)という多数のメディアが収録されています。また、ウィキメディア・コモンズの特筆されるべき点はこれらのメディアが「GFDL」という特殊なライセンスによって、かなり自由な使用が許されている点にあります。皆さんの撮った写真を世界中の人々と共有してみませんか?ウィキメディア・コモンズは皆さんのご参加をお待ちしています!

この頁では、主にウィキペディアに役立てるという観点からウィキメディア・コモンズの使用法について解説していきます。なお、この頁では分かりやすさ、簡潔さを優先した記述を行っています。『関連項目』項に関連文書をまとめていますので、このページの内容が理解できたらそちらも読んで知識を深めておきましょう。

コモンズの扱う題材

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題材は基本的になんでもOKです。ウィキメディア・コモンズには多くの国、様々な分野に関するメディア(画像や映像など)が集積されています。また、メディアの内容や「特筆性」(掲載の基準)などに関してもウィキペディアほど厳しくありません。例えば新しい記事を作るにあたって事前に画像を投稿したり、何かの役に立ちそうな写真を投稿しておくといった使い方も可能です。

ただし違法なものや、公序良俗に反するものは投稿しないようにしましょう。また、個人情報の漏えいを防ぐため個人情報(住所や名前、自身や家族の姿など)やそれに繋がるもの(例えば自宅など)が映り込んでいないかも確認しておきましょう。また、様々な場所で撮影する、所属を推測できるもの(例えば学校や会社など)の場合は似たようなものをいくつか撮る、全く関係ない場所をやたら詳しく撮ってダミーとする、といった方策も個人情報保護のためには有効です。

さらに、他人のプライバシーも守る必要があります。他人の肖像権や個人情報には気を配りましょう。写真を写す際にはできるだけこれらが映らないように気を付けて、映っていた場合は加工する(塗りつぶすか、モザイクをかけておけば十分です。「ペイント」やPhotoshopなどで簡単に行えます)などの処置をとっておきましょう。車のナンバーも、加工しておいた方が無難です。

また著作権の関係で、ネット上の写真や会社のロゴ、本の挿絵といった「他人の著作物」はウィキメディア・コモンズに投稿できません。ただし、本人が公開している場合や著作権が切れた場合などは除きます。詳しくは調べてみましょう。

外国語版ではそういった画像が投稿されていることがありますが、それは「フェアユース」というその国の考え方によるものです。

ウィキメディア・コモンズと英語

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ウィキメディア・コモンズでは画像のアップロードなど、かなりの作業が日本語で行えますが、世界中のデータを共有するという関係上ウィキメディア・コモンズ全体の共通語は英語です。そのため画像のタイトルやカテゴリの名称などに英語が使われている場合があります。

ただし、まったく難しいものではありません。ほとんどは辞書と中学生レベルの英語があれば十分解決できるものです。そういったときには辞書を近くに置いておくか、タブを開いてネット辞書を開いておくと便利です。

アカウントの取得

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ウィキメディア(ウィキペディアやウィキメディア・コモンズなどの総称)のアカウントは共通となっており、ウィキペディアにアカウントを持っている場合は基本的にはそのまま使用できます。逆に言えば、ウィキメディア・コモンズで作成したアカウントはウィキペディアでも有効となります。アカウント名は一度設定すると変更できませんのでご注意ください。

コモンズの画像を利用する

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画像をさがす

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検索する

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右上の検索窓に言葉を打ち込めば検索できます。

目次から探す

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メインページ右側にある「目次」から探していくこともできます。

サムネイル

コモンズに画像を投稿する

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コモンズに画像がない場合は、自らアップロードすることもできます。この項では、コモンズに画像を投稿する方法を説明します。投稿するには様々な方法があるようですが、本稿では最も簡単で身近なアップロードウィザードを使った投稿について説明します。ページ左上にある「アップロード (ウィキメディア・コモンズ)」というリンクをクリックするとアップロードウィザードにジャンプできます。

まず、アップロードウィザードは大まかにいって「基本事項の確認」→「アップロード」→「ライセンスの確認」→「ファイル情報の設定」→「投稿完了」の5つの場面からなります。以下、各場面ごとに説明していきます。

第1場面(基本事項の確認)

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どんな画像は投稿してよいか、何はよくないかといった基本事項に関する説明が表示されます。問題がなければ迷わず「次へ」をクリックしましょう。この場面はスキップする事もできます。

第2場面(アップロード)

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第2場面

画面中央のボタンをクリックして、投稿するファイルを選びます。この際、間違った画像を投稿しないように気をつけましょう。自分で2重、3重にチェックできる仕組みを作っておくと便利です。アップロードが完了すると画像と緑色のチェックサインが表示されます。また、写真の近くに「除去」という青い文字も確認できると思います。間違って別の写真をアップロードしていないかを最終確認して、よければ「続行」をクリックします。

第3場面(ライセンスの確認)

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ここでは「あなたが撮った画像ですか?」と確認されます。自分で撮影したものであれば「はい」を押して次に進みます。違う場合(著作権フリーの画像など、他から掲載できる場合もあります)は入手元やライセンスについて説明することになります。

第4場面(ファイル情報の設定)

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第3場面
題名

題名を入力します。ひらがなやカタカナでもOKですが、コモンズの共通言語は英語なので、英語やローマ字で書くのが一般的です。といっても難しく考える必要はありません。例えば公園の画像なら「○○ park」といった程度で十分です。

説明

画像に関する説明を書き込みます。こちらも日本語の説明があれば十分ですが、もしできるなら英語や(必要なら)その他の言語での説明もあると喜ばれます。外国の方があなたの画像を利用する可能性は十分あるからです。

作成日

デジタルカメラなどから取得された作成日が表示されます。特に必要がなければそのままで十分です。

カテゴリ

ページのカテゴリを入力します。カテゴリの設定をきちんとすると見やすさが向上します。カテゴリの設定はなかなか奥深い行程で、コモンズにおける経験値が問われる行程とも言えます。カテゴリの探し方についてはいろいろと技術があるので、以下に一節を設けています。

第5場面(投稿完了)

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最後に「アップロードしていただきありがとうございます!」と出たら投稿完了です。

ギャラリー

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各場面のスクリーンショットです。ご参考にどうぞ。

カテゴリの探し方

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画像のカテゴリをきちんと設定しておくと他の方が画像を検索しやすくなりますし、皆さんの作業が日の目を見る可能性が高まることにも繋がります。しかし画像のカテゴリ探しは、慣れないうちは中々に骨が折れる作業だと思います。そこでいくつかヒントを提示しておきます。

想像力を働かせる

物事には様々な性質があります。カテゴリを設定するということは、それらが持つ性質をカテゴリで説明するという事です。最低でも撮ったもの(「駅」「学校」など)、外で撮った場合は対象物の所在地(「○○市」など)あたりは押さえておきましょう。そのほか機種、所属、国籍、色など、内容によって様々な場合があります。

似たような画像を探す

似たようなものが写った画像を捜し、画像についているカテゴリを調べてみるのもよい手と言えます。似たようなものは似たような性質を持っていることが多いからです。人には見落としがあるもので、それを補完する意味でも重要な手法です。例えば、東京にある公園の画像であれば「Category:Shinjuku Central Park」や「Category:Shiba Park」あたりに載っている画像のカテゴリを調べてみればどのようなカテゴリが使われているか分かるかもしれません。

関連項目

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ウィキペディアの文書
ウィキメディア・コモンズの文書