Lojban For Beginners 日本語訳/用言( selbri )をつなげる

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

述語をつなげる


多くの言語で文には主語と述語があります。

同じことについて複数のことを言う場合に、主語に複数の述語をつなげて言うことはよくあります。


ロジバンにおいては selbri の前に sumti がある時に、その sumti が主語とみなせます。そして述語である selbri と selbri をつなげることができます。つなげる selbri には、それぞれ違う sumti が続くかもしれません。 selbri とそれに続く sumti の、それらのまとまり同士(つまり述部)を接続詞でつなぐのです。


この場合の接続詞は、 gi' に母音をつけた形です。


sumti をつなげる時には、母音そのままでした。

tanru の selbri をつなげる時には、j を母音に付けました。

述語の selbri とそれに続く sumti のまとまり同士(つまり述部)をつなげる時には、 gi' を母音に付けます。


例文で示しましょう。


.i la nik. klama la kalifornias. .ije la nik. stali la kalifornias. ze'a lo nanca be li ci
「ニックはカリフォルニアに行った。そして、ニックは、三年の間カリフォルニアに滞在した。」

このように、「ニックは」「ニックは」…と繰り返さなくても良いようにします。

.i la nik. klama la kalifornias. gi'e stali la kalifornias. ze'a lo nanca be li ci
「ニックはカリフォルニアに行って、三年の間カリフォルニアに滞在した。」

さらに洗練された形にすることもできます。

.i la nik. la kalifornias. klama gi'e stali ze'a lo nanca be li ci
「ニックはカリフォルニアに、行って、三年の間滞在した。」


このように洗練された表現ができるので、 gi' – は良く使われます。


注:ze'a 「~の間」が sumti tcita として使われている?そうです。時制で使われるものは sumti tcita になれるし、その逆もまた然りなのです。 ze'a は、時制としては時間的にしばらく続くことを表すので、 sumti tcita としては「 bridi が続くのは~の間」という意味になりました。