Microsoft Office
Microsoft Officeとは
[編集]Microsoftが、主にWindows用に開発したアプリケーションソフト群(アプリケーション・スウィートという)です。ワープロソフトであるWord、表計算ソフトであるExcel、プレゼンテーションソフトであるPowerPoint、データベースソフトであるAccess、ホームページ作成ソフトであるFrontPage、などをまとめてOfficeといいます。日本のパソコンの草創期には必ずしも一般的なソフトではありませんでしたが、現在では一般家庭から学校、企業など、幅広い場面で用いられています。
Microsoft Officeのバージョン
[編集]Officeは、OSのバージョンアップなどに伴って、数度のバージョンアップがありました。ここにはWindows95以降用のOfficeの変遷の概略を記します。
- Office 97
- Office 2000
- Office XP
- 年度としては2002の扱い)
- Office 2003
- Office 2007
- Office 2010
- Office 2013
- Office 2016
- Office 2019
このほかにMac用、iPhone用、iPad用、Android用なども存在します。
また、2003までのバージョンの異なるOfficeで作成したファイルは、基本的に互換性が保たれています。例えば、Office2000のWord(この場合、「Word2000」と呼ぶ)で作成したファイルをOfficeXPのWord(「Word2002」と呼ぶ)で開いても、基本的に問題はありません。ただし、バージョンアップに従って機能の追加やインターフェースの若干の変更などが必ずあるので、必ずしも作成したのと同じバージョンで開いたときと全く同じになるとは限りません。特に上位バージョンで作成したファイルを下位バージョンで開く場合、その不具合の可能性は高くなります。
2007では保存形式の大幅な変更(doc→docx,xls→xlsx,ppt→pptx)が行われ、XML化(他のアプリケーションとの互換性を高める)、従来に比べてサイズ圧縮などの利点があります。しかし2007より昔のバージョンでは標準では開くことができないため、コンバータをMicrosoftのホームページからダウンロードする必要があります。ただし、コンバータを使用しても、上記の注意はこのケースにもあてはまり、2007での新機能は以前のバージョンでは反映されません。
サブスクリプションサービス
[編集]必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェアのことをSaaS(Software as a Service;サースあるいはサーズ)と呼びます。 Microsoft Office製品では、Microsoft Business Productivity Online Suite → Office365 を経て、2020年に Microsoft 365 とリブランドされました。
旧来のパッケージソフトとの違いは、Microsoft Officeソフトウェアスイートをサブスクリプション期間中に利用できるプランであるということで、有限のサポート期間はあるものの使用権の買取であったパッケージソフトとは異なりサブスクリプション期間を過ぎると契約を更新しない限り使用できなくなります。 また、クラウドサービスとの連携も図られており、PCで作成したデータをスマートフォンやタブレットで参照・変更するなどを行うことができます。
類似のサブスクリプションサービスとして、Googleが提供するGoogle Workspaceがあります。
各ソフトの紹介
[編集]以下に、代表的なOfficeソフトの簡単な特徴や用途を記します。
Word
[編集]Microsoft Wordはワープロ(ワードプロセッサ)ソフトです。一般的な文書を作成するのに向いています。文字だけでなく、図や写真、動画を扱うこともできます。
Excel
[編集]Microsoft Excelは表計算ソフトです。表を作成し、表の中で四則計算や関数を用いた計算を行わせることができます。グラフを表示することもできます。
Outlook
[編集]Microsoft Outlookは個人情報管理ソフトです。電子メールを主として、さらに予定表、連絡先管理、仕事管理、メモなどの管理ができます。
PowerPoint
[編集]Microsoft PowerPointはプロジェクタを用いて発表する際などに用いる、プレゼンテーションソフトです。論文発表、商品説明によく使われます。
Access
[編集]Microsoft Accessはデータベース作成ソフトです。さまざまなデータを属性に従って分類して管理するという点で表計算ソフトであるExcelと似ていますが、より大量のデータを収納し用途に応じて利用することができます。
その他のソフトウェア
[編集]Microsoft Onenote,Microsoft Publisher,Microsoft Project,Microsoft Visio等
VBA
[編集]各ソフトで、決まった操作をする必要があるときに、それら操作をまとめて自動化することができます。これをVisual Basic for Applications (VBA) といいます。キーボードなどの操作を記録するだけでも使用することができますが、より高度なプログラムを組むこともできます。Excelでの使用頻度が高いようです。
Officeの配布形式
[編集]Officeは、各アプリケーションごとにも販売されていますが、いくつかのソフトをまとめてひとつのパッケージにまとめて割安に販売しているものもあります。また、パソコンに予めインストールしてある場合もあります。現在では、プロダクトキーの書かれたカードのようなものを店頭で販売したり、プロダクトキーだけをオンラインショップで購入することができるようになっています。