古典文学/古典文法/動詞/カ行変格活用

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カ行変格活用とは、変格活用のうちの一つで連体形は「る」、已然形は「れ」、命令形は「よ」が語形につく。

活用[編集]

語…来

語形 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
くる くれ こよ

カ行変格活用の動詞一覧[編集]

動詞…来(一語のみ)

複合動詞…出で来・去り来・詣で来・明け来・見え来・満ち来・参り来・立ち来・追ひ来・行き来・漕ぎ来・出で参で来・帰り詣で来、など。

カ行変格活用の特徴・注意[編集]

特徴[編集]

カ行変格活用については、未然形と命令形はオ段、連用形はイ段、終止形と連体形、已然形はウ段に属する。また、命令形については「こ」と「こよ」があり、平安時代までは「こ」がよく出てき、平安時代以降については「こよ」が使われるようになった。

注意[編集]

カ行変格活用については、「来」だけである。なので、「来る」や「来たる」などの四段活用と注意する必要がある。