大学受験国語 古文

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概要[編集]

大学入試において、多くの受験生は古文と切っても切れない関係にあるだろう。文系の受験生は勿論のこと、理系の受験生も共通テスト等で古文の学習は必ず必要となってくるだろう。ただ、実際のところ古文が苦手だという受験生も多い。そこで、本ページではそんな学生諸君に向けて、古文の勉強法や出題のされ方(傾向)、入試に向けてのアドバイスなどを紹介する。少しでも日々の学習に役立ててもらえたら幸いである。


勉強法[編集]

まず、古文の学習の際に重要となってくるのは「文法」「単語」となる。「文法」は、主語の把握や登場人物の関係性を知る際に必要になってくるもので、文法事項が身についていない状態で古文を読もうとすると、主語の取り間違えや誤読が生じてしまい、正確に内容を把握できなくなる可能性が高い。また、「単語」は、現代語にはない意味を持ったり、そもそも使われていなかったりするものが多く、単語の正確な意味はしっかりと押さえておかないと、解釈するのが難しくなる。このように「文法」と「単語」はセットで学習していくことで、初めて一文を理解できるようになるので、バランスよく学習に取り組むことが重要となる。その際に文法であれば、接続や意味、活用形などを、単語であれば、その意味や使い方等を覚えてから、問題を解き、知識の抜けがないかをチェックして、抜けがあればその箇所に戻るというサイクルは徹底してしてもらいたい。

これらの学習が一通り完了したら、文章読解に取り組んでもらいたい。読解を通じて、文法や単語の抜けがあれば、その都度復習していくことをおすすめする。そうすることで、定着も深まっていき、確実に基礎的な問題の失点をなくすことができるだろう。さて、文書読解についてだが、最初のうちは何を言っているか分からないであろうが、とりあえず何とか内容を大まかにとらえて、一度読み進め、問題を解いてもらいたい。そして答え合わせをする際に、まずは現代語訳と自分で考えたが訳を対照させて、合っているかどうか確かめてほしい。そして、途中でズレがある場合には、必ずその箇所の品詞分解をし、単語を調べて、解答通りの正確な訳ができるまで、何度もその作業を繰り返す。この作業を自分の誤訳した箇所や不安な部分で行う。この作業は非常に地味で、時間がかかるがこの作業を行わなければ古文をいつまでも雰囲気で読んでしまい、点数が安定しないことになるので、この作業はめんどくさがらずに行ってもらいたい。そうすることで古文の正確な読解ができ、ある程度の点数は取ることができるようになるだろう。あとは、物語や説話、和歌といった様々なジャンルの古文をひたすら読んでいき、内容の理解を深めていってほしい。そして、設問別の出題形式(後述)にも慣れていければ、合格点は確保できるであろう。