珠算 見取算・読上算・伝票算

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見取算[編集]

見取算とは、加減算を筆算のような形で並べた、

 45
 23
-62
-81
 59
 74
-18
 36
 97
---

のようなもので計算する種目である。 これを、左に何も書いていない数字は足し、「-」が書いてある数字は引き、合計を出す。

読上算[編集]

読上算とは、見取算を試験官が読上げ、それを計算する種目である。 この時、独特の用語が使われる。

「願いましてはxxx円也、xxx円也、・・・xxx円では。」

という具合である。

引き算をする場合は、「引いてはxxx円也」と言う。

この場合、次に「加えてxxx円也」と言うまでは全て引き続ける。


7桁(何百万)の計算をしているときに急に3桁(何百)になるという読上算ならではの引っ掛けもある。

しかし、百万と百のような紛らわしい数の区別をつけるために、大きい方(この場合は百万)の数を言う前に「大きく」等を付けることもある。

「百三十五円也、大きく百八十万千三十五円也」

という具合である。

伝票算[編集]

伝票算とは、一辺だけ留めてある横13cm縦8cmの冊子(これを伝票という)を使って計算する種目である。 伝票には1枚につき5つの数字が書かれており、裏は白紙である。これを、1枚毎に足すのではなく、1枚のうち1つ目なら1つ目、3つ目なら3つ目の数字同士を足す。

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| 123 |->| 678 |->| 135 |->| 246 |->| 111 | =1,293
| 234 |->| 789 |->| 357 |->| 468 |->| 222 | =2,070
| 345 |->| 890 |->| 579 |->| 680 |->| 333 | =2,827
| 456 |->| 901 |->| 791 |->| 802 |->| 444 | =3,394
| 567 |->|  12 |->| 913 |->|  24 |->| 555 | =2,071
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 1枚目     2枚目     3枚目      4枚目     5枚目    答え

上の図で分かるだろうか。実際には綴ってあるので左手でめくり、右手で計算しなければならない。