Java/プログラミングのための準備
出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
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[編集] JDKのインストール
Javaのプログラムを作るには、Javaの開発キット「JDK(Java SE Development Kit)」をシステムにインストールしておく必要があります。
Javaのアプリケーションを実行するだけであれば、Javaの実行環境「JRE(Java Runtime Environment)」があれば大丈夫です。JREは、もしかしたら今お使いのシステムにも、すでにインストールされているかもしれません。しかし、これはあくまでJavaのアプリケーションを実行するためのもので、JREではJavaアプリケーションを作ることはできませんので注意してください。
一方で、JDKにはJREが含まれています。ですから、JDKをインストールしてしまえば、Javaのプログラムを作ることも、実行することもできるようになります。
なお、JavaアプリケーションはJDKでしか作れないわけではありません。たとえば、もしあなたがLinuxをお使いなら、そのシステムにはGCJ(GNU Compiler for Java)があらかじめインストールされているかもしれません。 GCJは、GNUが提供するJava開発環境です(ネイティブの実行ファイルも作成できます)。
もっともGCJは、単なるJDKのクローンではありません。JDKとは明らかに異なる価値観のもとに開発されています。また、すべてのクラスライブラリが実装されているわけでもありません。GCJはGCJで、たいへん興味深い、価値あるものと言えると思いますが、少なくとも「いわゆるJava」を初歩から学ぼうという場合には、必ずしも適したものとは言えません。
本書では原則的にJDKを対象にして解説を進めます。
JDKが、お使いのシステムにすでにインストールされているかどうかは、次の手順で確認できます。
[編集] CUI環境を立ち上げる
Windowsであればコマンドプロンプト、 Mac OS Xであればターミナル、 LinuxであればGNOME端末やKonsole、Ktermなどを起動します。
Windowsのコマンドプロンプトは、スタートメニューの [プログラム]ー[アクセサリ] の中にあります。 Mac OS Xのターミナルは、[アプリケーション] フォルダの中にある [ユーティリティ] フォルダの中にあります。
[編集] javacコマンドを実行する
起動したCUI環境で、次のように入力します。
javac -version
「javac」というのは、Javaのコンパイラのことです。 上記のコマンドを実行して、javacのバージョン情報やオプションの説明が表示されれば、 JDKがインストールされています。
以下は、実行結果の一例です。
$ javac -version
javac 1.5.0_08
javac: ソースファイルがありません。
使い方: javac <options> <source files>
使用可能なオプションには次のものがあります。
-g すべてのデバッグ情報を生成する
-g:none デバッグ情報を生成しない
-g:{lines,vars,source} いくつかのデバッグ情報だけを生成する
-nowarn 警告を発生させない
-verbose コンパイラの動作についてメッセージを出力する
-deprecation 推奨されない API が使用されているソースの位置を出力する
-classpath <path> ユーザクラスファイルを検索する位置を指定する
-cp <path> ユーザクラスファイルを検索する位置を指定する
-sourcepath <path> 入力ソースファイルを検索する位置を指定する
-bootclasspath <path> ブートストラップクラスファイルの位置を置き換える
-extdirs <dirs> インストール済み拡張機能の位置を置き換える
-endorseddirs <dirs> 推奨規格パスの位置を置き換える
-d <directory> 生成されたクラスファイルを格納する位置を指定する
-encoding <encoding> ソースファイルが使用する文字エンコーディングを指定する
-source <release> 指定されたリリースとソースの互換性を保つ
-target <release> 特定の VM バージョン用のクラスファイルを生成する
-version バージョン情報
-help 標準オプションの概要を出力する
-X 非標準オプションの概要を出力する
-J<flag> <flag> を実行システムに直接渡す
もし、インストールされていなければ、 Java開発者向け情報からインストールに必要なファイルをダウンロードし、ガイドに従ってインストールしてください。なお、このページは英語で書かれていますが、ページの右側に「Java SE」のダウンロードページへのリンクがあり、そのリンク先のページに行けば、日本語ページへのリンクを見つけることができます。
[編集] プログラミングに必要なもの
JDKの他に必要なものは何でしょうか?
プログラミングには、ソースコードを書くためのテキストエディタが必要です。Windowsのメモ帳やMac OS Xのテキストエディットでもプログラミングをすることができます。 とりあえずであれば、そうしたテキストエディタを使うこともできるでしょう。
しかし、プログラマはエディタ(テキストエディタのこと)にこだわるものです。まだ愛用のエディタを持っていない方は、プログラミングの学習方々、ぜひ手に馴染むエディタを探してみてください。
なお、本書では解説しませんが、テキストエディタではなく、統合開発環境(IDE)を使ってプログラミングすることもできます。JavaのIDEとして有名なものに、EclipseやNetBeans IDEがあります。これらを使う場合は、わざわざコマンドプロンプトのようなCUI環境を使う必要もありませんし、実はJDKのインストールさえ不要な場合もあります(コンパイラ等がIDEに含まれている場合があるため)。詳しくは各解説書などを参照してください。