旧課程(-2012年度)高等学校数学I/はじめに
なぜ数学を学ぶのだろう
[編集]これは、きっと誰もが一度は考えたことのある問いかけだと思います。そして、この問いかけに対する答えはいくつもあります。この解説書では、まず、いろいろな学ぶ理由を紹介したいと思います。
高等学校で数学を学ぶ学生のために、今まで高等学校で数学を学んできた人は、自分の考えを中立な立場で追記してもかまいません。 その際は、ノートを一読してください。 また、他人が書いた学ぶ理由の文書が不適切な場合は、ノートにて改定の提案をしてください。 それから、もし、今まさに高校生として数学を学んでいて、その学ぶ理由を話すことができるなら、自由に投稿してくださってかまいません。 そのときは、Wikibooks:基本方針とガイドラインを一読して、必ず中立な立場で、ひとつの考え方として提案してください。
面白いから
[編集]数学の面白さ。これは、一度味わった人にはわかることではないかと思います。
一生懸命考えて問題が解けたときの満足感は、たまらないものです。 もっと難しい問題に挑戦したり、公式や定理を自分の手で証明したり。 そういったことにチャレンジしたくなることでしょう。 進んで数学を学ぶのなら、せっかくですから、楽しめたほうが良い。 これは、シンプルで、一番わかりやすい、何かをする理由です。
技術の理解
[編集]社会は技術力で作られる物であふれています。 便利な電化製品や情報端末、丈夫な建築物など、これらを設計する技術の多くは数学を基にしています。 物の仕組みを理解したり、自分で作ったりする時には、数学の内容が重要な手がかりになります。
考える訓練
[編集]数学は、一見すると公式や定理を問題に当てはめるだけのように思えます。 その公式や定理を当てはめるだけでは解けないような難問に出会ったとき、あなたはどうするでしょうか? あなたがそのとき、一生懸命に問題を解こうとしたなら、そこで考えたことは、あなたの力になります。
数学を学ぶことで、考える訓練をしてるのです。
もちろん、わからないからといって足踏みしていては、その力は養われないかもしれません。 そんなときは基本に立ち返って、もう一度この解説書を読み直してください。 もし、わかりにくいと感じたり、もっと詳しく教えてほしいと思ったら、ノートに書き込んでください。 数学に関するほかの解説書を読むことも、時には重要でしょう。
この解説書のコンセプト
[編集]この解説書は、まず大前提として、文部科学省による学習指導要領を満たしていること、を大前提にかかれました。 これからこの解説書は、多くの執筆者によって学習指導要領の内容を大きく逸脱しないように、監視されながら発展していきます。
それだけではなく、インターネット上の解説書であることを生かした構成になっています。 気になった単語や、発展的な考え方を、リンクとして挿入することで、雑多な文書になることを避けました。 また、ウィキブックスの姉妹プロジェクトであるウィキペディアの記事へのリンクも、随所に書き入れました。 気になったことが気になったときに調べられる解説書です。