利用者:Nissy-KITAQ/作業場10

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

作業場です。


誰が書いて[編集]

ボランティアの執筆者によって執筆されています。執筆者は日本全国に存在し、中には海外在住の方もいます。執筆者の年齢、職種も多岐に渡るといわれています。

ログインユーザー(編集した事がある人)だけで736,992人(2013年5月21日現在。熊本市の人口と同程度)がいます。日本語版ではIDユーザーが半分近くに上るといわれているので、彼らも含めると100万人以上が執筆している可能性があります。

その中で現在活動中の方が11,950人です。この中には荒らし対策や管理を行う「管理者」や記事の執筆や強化を行う利用者(以下「執筆者」とします)、記事の見回りを行う利用者(以下「自警団」とします)などがいます。

執筆者は数百人(300から400程度?)おり、「優良執筆者」クラスとなると恐らく100人を切ると思われます。自警団は これらの中から選ばれる管理者は56人です。80万の記事は、わずか数百人の手によって支えられているのです。

ちなみに世界最大の英語版は2013年5月1日現在で活動中の利用者が131,641人、管理者は1,443人、5位のイタリア語では8,032人、107人です。

様々で、がいるといわれています。 

歴史[編集]

創設者、ジミー・ウェールズ

歴史から色んなことが分かる

2000年3月に始まった「ヌーペディア」がウィキペディアの前身です。当初は学者や博士号を持つ、いわゆるインテリによって作られていました。その後、ジミー・ウェールズラリー・サンガーのアイデア(諸説ある)で製作を容易にするために「ウィキ」というシステムを導入するという事になり、こうして2001年1月に「ウィキペディア」が誕生しました。一般にも解放され、記事はどんどん増加していきます。

その後2001年3月16日にドイツ語版カタロニア語版が作られたのを皮切りに外国語版も作られ始め、2001年3月ごろに日本語版が生まれました。当初はローマ字だけでしたが、ソフトの発達によりウィキで日本語が使えるようになったため、2002年9月1日に日本語で書かれたメインページが作られています。

長い ちなみに、ガイドラインの文章がやたら小難しいのもそのためです。

世界のウィキペディア[編集]

ウィキペディアは「国」ではなく「言葉」によって区切られており、世界中に285ヶ語版のウィキペディアが存在します。 各国の特徴 強さ広さ

英語版ウィキペディア

英語版の強みは話者の多さです。英語を公用語とする国は世界中にあり、中にはアメリカ、イギリスといった豊かな国もあるため多くの参加者が集まります。さらに英語は「世界共通語」であるため、世界のウィキペディアから人が参加します。そのため、世界中から情報が集まります。また、ヌーペディアの伝統があるためか各分野に質が高い記事も多いのも英語版の特徴です。
  英語版ウィキペディア」も参照

ドイツ語版ウィキペディア

古くからあり、執筆者も充実。ステイブルなど独創的な試みも
ドイツ語版ウィキペディア」も参照  

カタロニア語版ウィキペディア

カタロニア語はスペインのカタロニア地方で話されている言葉です。カタロニア語版は記事の数では世界15位で、ログインユーザーも117,891人ほどですが、記事の充実具合が世界一の「少数精鋭」のウィキペディアとして知られています。これを支えるのは 例えば、「アミカル・ウィキペディア」(Amical Viquipèdia)という団体があり、自治体や大学と協力して記事を作る体制が確立されていることが挙げられます。
カタロニア語版ウィキペディア」も参照  

日本語版ウィキペディア

日本語版は記事の数では世界第10位であり、ヨーロッパの言語以外では最大の陣容を誇ります。

お宅文化を背景に、今や立派な「日本の文化」でもあるアニメといったサブカルチャー記事が充実している サブカルチャーと「まとめウィキ」の文化、
日本語版ウィキペディア」も参照

中国語版ウィキペディア

世界中に広がる華僑のネットワーク、貧富の差

監視という中国独特の問題も
中国語版ウィキペディア」、「中国大陸におけるWikipediaへのアクセス封鎖」も参照

多様なウィキペディア、これから生まれてくるウィキペディア

新しいウィキペディアなどを試験運用する「ウィキメディア・インキュベーター」では古い日本語(いわゆる「古文」)や琉球語アイヌ語ニヴフ語|(樺太に住むニヴフの言葉。歴史的な経緯で北海道にも話者が存在する)のウィキペディアが製作中です。もしかするとメインページに「めんそーれー!」「いらんからぷて!」などと書かれたウィキペディアを目にする日も近いかも知れません。

このような試みは世界中で行われており、例えば古英語ハワイ語チェロキー語(ネイティブアメリカンの言葉)、ナワトル語(メキシコの言葉)といった言語のウィキペディアが存在します。これらのウィキペディアは記事の数こそ少ないものの充実した記事もたくさんあり(そのような言語を得意とする者には研究者などが多いため、おのずと詳しくなる)、。

多様性を認める事も大事

キャラクター[編集]

現代は様々なキャラクターが巷を賑わせていますが、ウィキペディアにもキャラクターがいます。まずは「ウィキピード」です。ウィキピードはいわゆる「百科事典の虫」で、様々な学問に通じており、日々記事執筆に励んだり、管理活動を行っているそうです。

また、非公式キャラクターとして「ウィキペたん」が存在します。このキャラクターはウィキペディアを擬人化したキャラクターで、Kasugaさんがデザインしたものです。キャラクター選挙では3位に終わったものの、その後定着して日本語版のみならず、外国語版のウィキペディアでも使用されています。

日本語版ウィキペディアは か[編集]

「サブカルチャーの割合が異常に高い」「知的レベルが低い」というものです。

ウィキペディアについて理解 まず、サブカルチャーの記事はどこにもあります。 ウィキペディアというのはそもそもそういうものなのです。

ランキング 外国でも

何の割合かという問題もあります。閲覧数なのか、記事の数の割合なのか、そのへんがごっちゃに語られている印象もあります。

そういった意見は、ウィキペディアを使うのは一般庶民だという視点が欠如しています。アメリカであれ、ドイツやイギリスであれ、一般庶民が「相対性理論」や「モーツァルト」について常に語り合っている…なんてことは絶対にありません。どこの国でも一般庶民が常日頃調べているのは、たいていサブカルチャーや時事ネタ、あるいは下ネタなのです。外国人はまじめ(?)でいつも知的レベルの高い話をしている…なんて思ってる人がたまにいますが、そんなのは幻想です。どこに行っても一般庶民は一般庶民であるということは、ハリウッド映画や韓流ドラマを見ていれば明らかでしょう。

とはいえ、いわゆるメインカルチャー方面の記事が不足しているのも確かです。伝統の継承と人不足に 英語版やドイツ語版などはもともと「ヌーペディア」から直接分かれたもので、優秀な執筆者が受け継がれています。 執筆者がいれば人脈も よい循環が生じます。

日本語版にも優秀な執筆者はおられますが、どうしても人不足は否めません。優秀な執筆者の方が多ければその分野は発展しますが、ある分野を1人で切り盛りしているなんてことも珍しくありません。1人いればまだいい方で、執筆者が全くいないという分野もあり、その分野の記事には当然閑古鳥が鳴くことになります。

スラッシュドット現象 まとめサイトというものがあります。

コミュニティやルールのむずかしさ 入ってこないという悪循環に陥っている部分があるのは確かです。

無責任な感情論を話るのではなく、実質的な話をしていく事が重要と考えます。

課題[編集]

「日本語版ウィキペディアの課題」としてよく話題に上るもの

管理体制の不備[編集]

財団といった運営組織の未整備
法体系の未整備
治安組織の未整備
  • 管理者の不足
  • CVUのような組織の未整備
  • 執筆者、管理者などの間を埋める人材の不足
コミュニティの成熟度の低さ
  • 知的、文化的、 精神年齢などが高い人材を揃え、繋げて「主力層」を作り上げること
  • 利用者同士の争いごとを減らしたり、調停・解決するシステムの整備
  • ウィキペディアに関する意識の向上

人的な問題[編集]

様々な分野の知識を持った人材の不足
執筆・管理の双方に通じた人材の不足
トラブルの仲裁や議論をまとめるといった、コミュニティを円滑にする人材の不足

文化の違い[編集]

ウィキペディアはアメリカで生まれたものであり、方針やガイドラインにしても自由や合理性を尊ぶアメリカ西海岸の文化や、英米法の発想などがベースにあると考えられる。

方針やガイドラインに関わる文書を言語学的に翻訳しても、そこには日米の文化や法慣習の違いまでは書かれていない。日本人ウィキペディアンが背景となった文化を無視した「日本的」な解釈で勝手に運用してしまえば、気付かないうちに本来の趣旨とは異なる運用がなされる恐れがある。

出典[編集]

脚注[編集]


用語集

用語

方針・ガイドラインなど
  • 独自研究…記事に自分の意見を書き込むこと。元々は「Original Research」(独自の調査)の和訳。詳しくは「Wikipedia:独自研究は載せない」を参照。
  • 特筆性…独立した記事を作成する目安のこと。現在は「独立記事作成の目安」と呼ばれる。もとは「Notablity」(特筆すべき重要さの度合い)の和訳。詳しくは「Wikipedia:独立記事作成の目安」を参照。
管理関係
  • 投稿ブロック…ウィキペディアへの投稿をできなくすること。罪状や再犯の有無などに基づいて内容や期間に違いがある。詳しくは「」
  • ソックパペット…議論を有利に誘導したり、投稿ブロックを逃れるために使われる多重アカウント。
  • ショートカット…利用者間で記述の簡素化などのために使われるショートカット。方針やガイドラインの文書を指すものが多い(例:「WP:V」=「Wikipedia:独自研究は載せない」など)。検索窓で検索すれば内容の判別が可能。
利用者
  • 管理者…記事の削除や投稿ブロックなどを行う権限を持った利用者。詳しくは「」
  • チェックユーザー…ソックパペットを暴く目的で、利用者のIPアドレスをチェックする権限を持つ利用者。
  • LTA…一か月以上荒らし行為を継続している利用者の総称。Long Term Abuse(長期間にわたる荒らし)の略。
  • 自警団…削除依頼やコメント依頼といった管理関係のページで主に活動する利用者の総称。公式な呼称ではない。
依頼・通報
  • コメント依頼…利用者の行動やノートでの議論などに関して他の利用者からのコメントを募ること、またはそのためのページ。
  • ブロック依頼…特定の利用者を投稿ブロックするかどうかについて審議すること、またはそのためのページ。コメント依頼を経て行われる場合が多く、2ちゃんねるなどではこの状態を指して「米風呂」と呼ぶこともある。
  • チェックユーザー依頼…ソックパペットを操っている疑いのある利用者への調査を依頼すること、またはそのページ。行うにはコメント依頼やノートなどでの事前の合意が必要となる。
  • 管理者伝言板…荒らしやソックパペットを通報するための伝言板。