一橋大対策

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本項は、一橋大学の「一般入学試験」対策に関する事項である。

一橋大学のホームページ(入学試験の概要が記載されている)http://www.hit-u.ac.jp/admission/index.html

一橋大学は、我が国最初の社会科学専門の総合大学である。学部が法学部・経済学部・商学部・社会学部の4学部のみで、学生数も少ない。

概要[編集]

本学に合格するには基礎を十二分に理解し、そこから応用問題に対処できる力を養成する必要がある。

模擬試験は、一橋大対応模試として、河合塾のオープン、代ゼミのプレ、駿台の実戦模試がある。各予備校は、大学の傾向を徹底的にチェックして大学別の予想問題を作成しているので、受験すれば、本番の入試に向けての大きな指針となり、本番の雰囲気に慣れる事にもなるので、一橋大学志願者は、これらの模試を受験する事をお勧めする。駿台文庫からは実戦模試演習シリーズ(「一橋大学への~」)が販売されているが、これは過去に行なわれた一橋大入試実戦模試の問題が掲載されている。余裕があれば、過去問と平行してやっておくのも良いだろう。加えて、大手予備校の一般の公開模試で対応しているものとしては、駿台で開催される「駿台全国模試(ハイレベル)」がある。上記の一橋大対応模試だけでは物足りなさを感じるのであれば、この模試で補完するのもよい(特に数学)。駿台全国模試を補完とするならば、第1回より第2回を重点的にやることが好ましい。

尚、2009年度から前期日程の定員が増員され、後期日程の定員が減るので注意(商学部は後期日程廃止)。また、後期日程やAO入試の選抜方法も変化する。(前期日程は現行のまま)詳細は大学HPを参照のこと。

センター試験[編集]

第一段階選抜があるので(年毎の難易度にもよるが)85%以上は取っておきたい。また、どの学部も理科の配点が高く、特に社会学部はセンター180点満点のうち理科が100点と圧縮されずそのまま加点されるので理科の対策には気をつけるべきである。

英語[編集]

長文総合問題、自由英作文、リスニングが出題される。長文問題の難易度が高いが、一橋大学特有の問題なので、対策を十分にしている人としていない人との差が出ると言える。教科書レベルの学習では歯が立たない。基礎力養成を徹底し、過去問レベルの問題演習を繰り返そう。

また、特に、一橋大学の長文総合問題の特徴として、説明問題が大半を占めることが挙げられる。 一橋大学以外の大学では、以下の大学が説明問題中心の長文総合問題を出題しており、その過去問は一橋大学対策にも有用であろう。

  • 京都府立医科大学
  • 大阪大学外国語学部


そして、長文問題以上に差がつくのが自由英作文及びリスニングである。自由英作文は論理展開さえおかしくなければ内容は平凡で良い。


(余談:合格して入学する際に英語のクラス分けが行われ、「入学試験の成績で」発展・標準・基礎強化の振り分けが成されていた。しかし2008年度では入学式後にTOEFLのテストが行われた。TOEFLでの成績と入学試験での成績によって振り分けられたのか、それともTOEFLでの成績だけで振り分けられたかは不明。今後入学試験の成績だけで振り分けがされる事は無いと思われるが、受験生はそういったことは気にせず合格点を取れるように努めるほうがよい。)

数学[編集]

一橋大学の数学は文系数学の中でも最も難しい部類に入る。問題も、理系数学として出してもおかしくないほどの難問揃いである。とはいえ、かつてのように「数学0点」での合格は困難であるので、日頃からの地道な勉強が欠かせない。 頻出分野として「整数問題」「確率」「微分積分」「図形問題」「ベクトル」が挙げられる。特に整数問題と確率は毎年出題される。

整数問題は問題によって難易度が極端に変わり、無理に整数問題を学習する必要はないという者もいるが、整数問題は確実に出題されるのできちんと学習すれば他の受験生と差をつける事が出来る。

確率の問題は「n個の玉が~」など個数が一般化されたものがほとんどで、整数問題と同じく多くの人が苦手とするので差がつきやすい。時に数列との融合問題(確率漸化式)も問われるので基本的な数列の学習は必須である。

微分積分は標準的な問題が多く、ここでミスを犯すとかなり不利になるので確実に解いておきたい。

図形問題は標準~やや難の問題が出され、ベクトルを用いて解く事もしばしばある。図形問題で大事な事は「きれいな図を書く」事である。例えば、円や空間図形をいびつに書くと途中の計算で考えづらくなったり勘違いをしたりでミスを誘発するだけでなく、採点者にも悪い印象を与えかねない。普段の学習から、きれいな図を描くように心がけたい。また中学校で習う図形の定義公式も一度目を通して復習するのも効果的である。

問題は前期、後期ともに5問120分。時間内に全て解ききる事は難しく、問題の難易を見極める力や半分以上は確実に得点出来る力を身につけるのが望ましい。また、解答用紙は3枚で一枚につき2問(内一枚は5問目のみ)の解答欄がある。解答欄は意外に狭く、要領良く解答を作成する力が要求される。計算用紙は問題冊子にはさまれており、用紙が足りないという事は無い。問題の質、難易は例年調節がなされている。

2009年度の後期日程(前期日程ではない)では今後新たに数IIIC(行列とその応用、式と曲線)が課されるが、「選択問題を用いるなどの十分な配慮をします」と大学側が公表しているので、該当分野を履修していない受験生は無理に学ぶ必要は無い。また、後期日程で数学が必要なのは経済学部志願者のみである。

国語[編集]

国語は、どの学部でも配点が低い。あまり学習する必要は無いとは言われるが、国語が出来るか否かで合否が左右される事は多々ある。例えば、地歴公民の論述問題や、英語の要約問題・英文和訳問題などは国語の能力も問われる問題である。難易度は比較的低めとは言われるが、皆が誤答する問題を正解する力を付ける事は、合格へのステップとして有効である。現代文を重点的に学習する事は必須。古典の学習も必ずやっておくこと。

問題は現代文が2問、古文関連が1問で試験時間は100分である。記述主体の問題であるが、他の国公立の問題では100字以上の論述がしばしば見られる一方、一橋の場合解答字数は10~50字と少ない。しかし油断は禁物である。設問の指示で「自分の言葉で説明せよ」という条件が時折与えられ、普通に書くと論述が求められる回答を自分なりに解かり易く換言して要約しなければならない。(設問にそのような指示がなくても、換言して要約しなければならない場合もある。)ただし02年では100字、08年では80字の記述が求められる設問があるので、論述問題にも取り組んでおく事(「現代文と格闘する」&「得点奪取現代文」を勧める(共に河合出版))。漢字の書き取りも出題され、10題出題されるので、漢字の書き取りで取りこぼさないように。もう一方の現代文は文章を200字で要約するというシンプルだが非常に骨の折れる問題である。日々の練習が反映される問題なので定期的に取り組み、添削してもらおう。

古文関連の問題では、古文(近世期)は勿論、現代文と古文(漢文)を融合した「現古融合文」や「明治文語文」が変則的に出題される。出題パターンがはっきりしない一橋大学特有の問題なので、対策がやりづらいだけでなく、どの問題が出ても柔軟に対処しなければならない。一橋国語の中で一番気をつけたい分野である。過去問をこなすのが一番有効だが、量的に限界があるので駿台文庫から出版されている「一橋大学への国語」は是非活用したい。文語文の問題は他大学の過去問(ex:京都大学、滋賀大学(後期日程)、明治大学法学部)で散見されるので余裕があれば取り組んでおきたい。また福沢諭吉、森鴎外らの著書を読み、独特の文調に慣れておくのも一手である。(ex:学問のすすめ)

地理歴史・公民・商業[編集]

一橋大学の場合、地理・世界史・日本史・倫理政経・ビジネス基礎から選択する。倫理政経、ビジネス基礎は過去問の内容がほぼそのまま出る事があり、対策が立てやすくヤマを張りやすい。歴史が苦手な者には考えても良い選択肢である。しかし、極端に受験用参考書が少ないと言うデメリットもある。倫理政経は倫理、政治、経済とそれぞれ大問が一題ずつ出題される。

  • 世界史

全問論述問題である。1200字の論述であり、教科書レベルの学習では非常に厳しい問題も出題される。以前は受験生のほとんどが解答出来ないような「奇問」とまで呼ばれる超難問が出題されたが、近年ではその傾向は減少している。そうは言っても、細かい知識、深い歴史観が要求される問題が出題されるため、単純に「問題が易しくなった」ということはできない。私立大学の世界史の試験とは異なり、歴史を体系的に理解しそれを記述できるかどうかを見ているため、私大対策をしても一橋大学の世界史では得点は難しい。各出版社から出されている論述問題集で徹底的に学習しよう。 以下のサイトに1977年からの過去問が全部掲載されている。 http://www.ne.jp/asahi/wh/class/kakamon.html

伝統的に経済史・社会史の研究の強い大学である事から、高校の歴史が「政治史」中心であるのに対して、高校生の学習が不足しがちな社会経済史に関する演習が重要。大学生学部1~2年生レベルの歴史学的な視点が求められているといっても過言でない。たとえば「アナール学派」という思潮について理解があるかどうかなどが、間接的に求められてくる。教養のある学生を選別する試験内容になっている。狭義の東洋史・西洋史にとどまらず、政治経済や社会学的な視点も求められる。

  • 日本史

全問論述問題である。400字論述の大問が3題あり、計1200字の論述である。世界史などと違って小問ごとの文字数制限はなく、受験生の判断に委ねられる。これは本学の日本史の難しい所でもあるが、解からない小問の字数を自分の得意な小問に割く事が出来る為、受験生の腕の見せ所でもある。世界史以上に柔軟な思考力が求められていると言える。出題分野が非常に偏っており、出題の8割は近代以降、特に社会経済史からの出題である。また、過去問に出された問題を発展させたものを短いサイクルで繰り返し出題し、「傾向」は非常にわかりやすい。一番のポイントは過去問をいかに研究するかである。

  • 地理

論述問題が大半を占める。過去問を見てみると、細かな知識を問う問題も見受けられるが、求められているのは細かな知識ではなく、『地理的思考』である。問題作成者が経済地理学の教授である事から、統計に基づく社会経済事情を問う問題が多い。大量の統計資料を見ながら論述を書く事が要求され、難易度は高いので、過去問を利用しての演習は欠かせない。また、特定の発展途上国を取り上げた大問が出題されるのも特徴。発展途上国に関しては、発展途上国の諸問題に関して各国で共通する事柄を学習した上で、個々の国のケーススタディを行うと良い。

  • 倫理・政治経済

第一問が倫理分野、第二,三問が政治経済分野からの出題。地歴科目に比べて、情報量の少なさから勉強の進め方に関して迷う事の多い科目である。

【倫理分野】特に古代・近代西洋思想史に関する正確な理解が必須で、用語集で各思想の「核」となる部分を押さえ、自分の言葉で論理立てて説明する訓練をしよう。山川出版に代表される問題集をこなして倫理全般の学習を一通り終えたのち、倫理での出題がある専修大学や200・400字記述を例年出題する東京学芸大学・筑波大学などの記述式問題に当たるのもよい。中央大学(文)でも倫理科目の出題があるが、出題方法が独特なため、練習にはならないかもしれない。

【政経分野】知識と特定の社会問題についての論点の整理能力が問われる。まずは入試問題集や私大の過去問にあたり、十分な知識の定着を図りたい。倫理分野に比べて政治経済は大問あたりの問題数が多い事が多く、論理のしっかりした回答を作る訓練が必要となる。過去問としては、東京学芸大学の政治経済や現代社会の問題、そして本学の過去問に多くあたるのが望ましい。また、本学の後期試験の小論文は倫理・政治経済と多く関連した話題が課題文として出題されており、参照しておきたい。

その他[編集]

受験勉強に疑問などがある場合は、一橋大学 一橋祭運営委員会や、一橋大学KODAIRA祭実行委員会による受験生応援ページや、一橋新聞による受験生相談掲示板などで質問するのがよいだろう。一橋祭運営委員会はオープンキャンパス開催期間中に「夏本」、一橋祭開催期間中に「秋本」という受験生応援冊子を配布しており、KODAIRA祭実行委員会も6月のKODAIRA祭開催期間中に「黄本」を配布している。どちらもその年の1年生に対してアンケートをとっている。