ブッククリエーター (無効化)

早稲田大対策

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

Wikipedia
ウィキペディア早稲田大学の記事があります。

本項は、早稲田大学の入学試験対策に関する事項である。

早稲田大学ホームページの入試情報http://www.waseda.jp/nyusi/index.html

早稲田大学は、日本における最難関校のひとつであり、各学部でトップレベルの偏差値を要する。受験者数も日本国内の大学では最多である。科目によっては教科書のレベルを超えた難問・奇問も散見される。また、学部にも依るが、国語の難易度は特に高い。ただ英語を中心にしっかりと基礎を固めて、問題演習をすれば合格に達する学力をつけることは可能である。

目次

[編集] 試験問題のレベル

各学部ごとの詳細は後述する。

  • 英語は熟語、構文等で難度の高い長文が出題される事が多く、試験時間に対しての読解量が多い。
  • 国語も英語同様、読解量が多く、難易度は非常に高い。
  • 地歴公民は基本的な知識を問うものと国語力を問うものとの二極が目立つ。但し、全体的な難易度は下がってきていると思われる。この原因として、早大当局による知識偏重型の学生の排除と知識力と思考力とのバランスがとれた優秀な学生の確保という狙いがあると思われる。
  • 数学など理系科目は標準問題であり、受験者層を考えれば高得点の争いと言える。

早稲田の複数学部を併願し、受かった受験生がよく言うのは「早稲田は学部間での偏差値差はあるが、実際は偏差値以上に問題の相性が自分に合うか否かが重要」ということである。というのも、早稲田は学部ごとに問題を作成している為、学部それぞれの個性が試験問題に反映される側面が大きく、受験生の得意・不得意な部分が偏差値とは無関係な所で出てくる為である。政治経済学部や法学部など最難関国立大学の併願の対象になっている学部の偏差値は高めに出ているが、問題の傾向を掴みその傾向に見合う勉強をすれば偏差値差を逆転して合格に結びつくケースが少なからずある。一方で偏差値的には上記学部よりも低学部に落ちるケースも多々ある。一定の実力(平均偏差値60以上)を超えたら、それ以降はいかに志望学部の入試問題のクセを掴むかが、早稲田合格の鍵と成るのである。

[編集] 受験状況

受験者層

例年、関東地方を中心に日本全国から優秀な受験生が集まる(ただし、近年では関東地方の受験者が7割を超える)。試験日程が2月中旬開始と比較的遅く、他の私大とは日程が被らず、同じく2月中旬から入試を開始する慶應義塾大学とは入試日程は被るが、学部同士では被らないようになっており、かつセンター利用入試をほぼ全学部で実施しているので、受験者数が10万人以上と全大学中最多である。早稲田大学を第一志望にしている人は、第1志望学部以外にも、複数の学部を受験する傾向が強い(法学部志望者でも文学部や教育学部を受験したりする)。地方の受験生は、宿泊費などの問題があり、このようなことはあまりしないが、首都圏在住の受験生には5学部以上を受ける者も存在する。また、国公立大受験者や、国公立医学部医学科の受験者も文系、理系問わず多数併願してくるので、入試倍率、合格最低点共に非常に高い。

合格者数

私大の入試の特徴として、募集人員以上の人数の受験者に合格が与えられることが挙げられるが、早大もその例に洩れず、どの学部も募集人員の2倍程度の人数が合格になっている。国公立大併願の受験生がダブル合格した場合、多数そちらに流れるため、と考えられる。よって、実質倍率(受験者数÷入学許可者数)は試験前の発表倍率のおよそ半分程度である。記念受験の受験者が存在することを考えれば、実際にはもっと低いと推測できる。数字に気圧されずに挑戦してほしい。

参考:http://www.waseda.jp/nyusi/data/2009/data1.pdf

[編集] 政治経済学部


[編集] 概説

早稲田大学の看板学部であり、代々木ゼミナール・河合塾・駿台予備校などの大手大学受験予備校の偏差値で毎年早大文系最難関の難易度を誇る。現在は政治学科、経済学科、国際政治経済学科の3学科を擁する。

英語の難易度はここ数年は難化傾向が続いており、非常にレベルが高い。地歴の難度は非常に高く、教科書レベルでは解くのが難しい。数学を入試科目とする国立大学を第一志望としている者は、数学で受験する方が無難である。地歴の難易度が得点を稼ぎにくいとされているため、私立専願者は英語と国語で出来るだけ点数を稼いでおきたい。 また、2007年度より、センター利用入試を導入。センター利用入試は東大や一橋等の難関国立受験者層の併願率が非常に高く、90%以上の得点率が要求される。

[編集] 個別科目

[編集] 英語

以前は読解4題、英作文形式の対話文完成1題の計5題が定着していたが近年では読解問題が1題減少している。しかし1000語超の長文が出題されたりと語数自体に変化は無い様に、難化傾向にある。むしろ2000~2002年の易しい問題がイレギュラーだったと言っても過言ではない。難化の傾向は地歴から英語へ合否の要をシフトするための大学側の思惑だと考えられる。合格の為の具体的な学習法として、全文和訳に固持する必要こそ無いが、普段から英文構造の正確な理解を意識した精読型の勉強を入念にする事が重要である。出題される英文は比較的平易な文章が多いが、抽象度の高い評論文も出る(1999年以前の大問4、2000年以降の大問3等)。特に2004年度の問題は一見平易に見えるが、論理的展開をつかめないと全く解けない問題が出題されており論理的思考力がかなり要求された。こうした傾向はどことなく東大や難関国立大学の英語を彷彿とさせる出題形式である。重要なのは、難度の高い長文も低い長文も配点は大差無いと言う事である。例年、部分英作文が出題されたが、2008、2009年度は自由英作文の出題となり、今後も出題される可能性が高い。東大や難関国立大学の過去問を利用して対策を練るのがよい。勿論本学部の過去問演習も疎かにしてはいけない。また、最近は断続的ではあるが小説問題が主題されるのが政治経済学部の特色である。微妙な心理描写や間接話法の表現になれるため日ごろから小説文に的を絞った対策も欠かせない。余裕があるなら出題傾向が似ている東大の英語の大問5の小説問題などで対策を練ろう。自由英作文も出題形式もするところも東大や難関国立大と傾向が似ているので受験生は英語の総合力を問われる。

政治経済学部の特徴は、受験生が苦手とする空所補充及び文整序が多い事である。一般の熟語集レベルのイディオムを十分に押さえておく事は前提であり、それに加え英文構造の正確な理解が不可欠である。英文を文法的に観察する事により、同一の文法形式が繰り返される部分は内容的にも同一である事が予測可能な為である。後者についても基本的には前者と考え方は同じであり、文構造の正確な理解が鍵となる。選択肢の中の単語の役割(接続詞、動詞、名詞それぞれがどれと結びつくか?イディオムになっていないか?等)を検討し組み立てる作業に日頃から慣れる為にも、センター試験の同類の問題を多く解く事をお勧めする。その上で過去問を研究し、出題者の意図を見抜く事が大切である。また、パラグラフ整序ないしそれに近い文整序が問われることもあるのが政治経済学部の特徴であり、類似の問題を出題する東大の英語の大問1の(2)のパラグラフ整序の過去問を通じて演習を深めておきたい。

[編集] 国語

現代文、古文ともに重厚な堅い文章が使われ、対策・演習が必要。この学部を受けるならどの受験生にも言える事だが国語常識(漢字、慣用句、カタカナ語等)は出来て当たり前である。文学史は古典文学史のみならず近代文学史からの出題もあり、内容も早稲田ならではのマニアックな問題が多い。日本史選択者は点の取りどころと言えるだろう。かつては古文が、受験生間に差が生じないほど難しく、その結果「古文無勉」でも受かる例が多数あったが近年は易化(それでもハイレベル)したので人並みに出来る必要がある。古文対策として、古典単語、古典常識、文法(助動詞、敬語、識別、接続条件等)を完璧にしておく事。所謂受験頻出と言われる中世の有名作品からではなく、センター試験の出典のように受験生に馴染みの薄い近世の文章からの出題が多く、初見の文章でも問題が解けるための基礎力の積み重ねが重要である。現代文、古文ともに「特定の段落の文から使われていない動詞を探す」や「文脈上合わない表現を抜き出せ」といった時間のかかる設問が有る為、必ず設問に最初に目を通すべき。2009年度は記述式問題が出題されたので、時間配分に細心の注意を。漢文は白文(記述回答用紙)に返り点を付ける等、独特な出題が有るので過去問で対策しておく事。

大問(1)では主として古文漢文融合問題が出題される。受験生になじみの薄い近世の文章が多く使われている。問題の特徴として空欄補充問題、それも古文の長い文を入れさせることが多い。中心はやはり意味を問う解釈問題だが、それぞれの関連を考慮しなければいけない。文法問題は標準的なものが多いが答えを文中から抜き出す問題が多いので注意深さと幅広い知識が必要である。

大問(2)では明治文語文など古い文体の文章が近年多く出題されている。夏目漱石が2年連続で出題された事もあるので森鴎外なども出題される可能性もある。また、毎年近代文学史の出題もあるので取りこぼさないようにしたい。ただ2009年度は例外的に出題は無かった。しかし今後とも対策をしておくことに越したことは無い。

大問(3)では空欄補充中心の問題が中心。ただし、数年前までは傍線部説明問題が中心であり過去のパターンに戻る可能性もあるので注意が必要である。文化論、芸術論も出題され山崎正和、多木浩二、市川浩など抽象的な文章が多い。また2009年度には本格的な記述問題が出現。書き慣れていない私立専願の受験生にとっては厳しかったかもしれない。今後とも出題の可能性はあるので十分に対策をしておく事。 

[編集] 日本史

過去は難問奇問のオンパレード、「カルトクイズ」とさえ評された本学部だが、数年前から易化が見られ、難易度は平易と言えるレベルになった。2006年度の問題は前年度に比べると難化したが、岸内閣の政策·中井竹山が草もう危言を松平定信に奏じた事等は、本学は勿論、他学部·他大学の法学部系で既出の問題であり、幅広く過去問研究を行えば高得点を期待出来る。難問に関して、出題内容は山川出版の教科書よりも用語集からの出題が多く、教科書を読み込むよりも用語集を常に確認するようにこだわれば良い。全て一問一答方式で取り組みやすい。配点はマーク式が1点で記述式が2点と予想され、記述問題での漢字ミスは命取り。戦後史に関する論述問題の配点が高いので(12~14点)、軽視することは出来ない。論述問題は東大をはじめとする国立大受験生に対するサービス問題といえ、私大専願者にはやや難しいが、問われている内容自体は教科書レベルの知識で対処可能である。教科書を読み込み、実際に自分の手で書いてみることが重要。東大・一橋大等の本格的な論述問題も参考にするとよい。国立大の論述問題を参考にすればおつりが出るレベルになるだろう。なお、どの学部にも言える事だが、早稲田大学の関係者(大山郁夫など)は徹底的にマークしておく必要がある。

[編集] 世界史

日本史同様過去は難問奇問(有名なのはユトランド半島の図にエルベ川を書き込む問題)のオンパレード、「カルトクイズ」とさえ評された本学部。近年は易化傾向が続いていたが、2008年度入試では一転して往年の入試問題を髣髴とさせる程の難化の様相を見せた。2009年度には反動もありやや易化したが、勿論それでもハイレベル。なんといってもケアレスミスを無くす事が肝要である。また本学部は問題数が多く、即座に情報が引き出せるよう問題演習は数多くする事が重要。教科書·用語集を軸とし、他学部過去問を出来るだけ多く解くこと(早大世界史独特の問題に対する勘を養うため)。その際、文学部の問題は基本事項の確認に丁度良い難易度なので、まずはこれを8割以上取れる学力を養成していこう。他学部の問題に比べると一問一答的な問題が多く、年号と人名の正確な暗記が政経世界史勝利の秘訣である。

[編集] 政治・経済

政治・経済は基本的な知識を問う問題が中心。かつては政治思想から逸脱し、倫理分野と思われるような出題があったが、これは特定の教授による物なので特別の対策をする必要は無い。近年は、市場機構論や図表問題等からの出題が非常に多くなり、知識問題から思考問題へのシフトが際立っているので、60分という時間をうまく使わなければならない。これは知識に偏らない、考える力を求めている本学部の意図である。思考能力を問う問題は、一般的な国語力によって解決でき、特別な対策は不要であろう。近年の傾向の変化は激しく、過去に出題された古い問題を基礎とするのではなく、3年程前からの過去問を利用して傾向を掴む事が重要である。2009年度の問題の難易度は高かった。

[編集] 数学

60分で4題と分量は標準的。マーク式や解答のみを求める客観問題と記述式の問題が混在する。他の私大文系のような教科書レベルの出題では無いが、典型問題がほとんどを占める為、難易度はセンター試験よりやや高いレベル。かつては理工学部の数学に匹敵するか、あるいはそれを上回るレベルの問題を出題していた時期もあったが、最近はそういった難問は影を潜めている。歴史系科目よりはるかに取り組みやすいので、数学にいくらかでも自信がある受験者は選択する価値があるといえる。ただ、選択科目の中では東大を始め難関国立大受験生や理系の受験生の併願率が特に高いのが特徴で彼らはほとんど満点に近い点数を取るのでちょっとしたミスが命取りになりかねない。参考書としては、「チャート式基礎からの数学 青」を薦めたい。この問題集の基本例題及び重要例題を全て解けるようになって欲しい。ここまで出来れば7割以上をコンスタントにとれる実力がついている。上記の参考書に出て来る幾つかの解法を組み合わせる問題が出題される事が有るので、過去問を時間の許す限り解いて、応用力を身につけて欲しい。早稲田数学の特徴は、その年だけでは全分野の力は試されないが、各年度を通してみると、全分野にわたって問題が作成されている事である。その為、苦手分野を放置しては成らない。どの分野が出題されても満足に得点できる力が求められる。


----センター利用入試---- 2007年度入試から一般入試の他にセンター利用入試を導入した。政治経済学部でのセンター試験利用入試の各予備校の合格得点ラインは90%以上とハイレベルな入試となっている。センター利用入試だけで合格できるため、東大や一橋などの難関国立受験者層や国立医学部受験者や理工系などの併願率も特に高いので、どの科目も満遍なく得点する必要がある。

[編集] 法学部

早稲田大学発足時から存在し、政治学は政治経済学部で教授されるため、他私立大学の法学部と異なり、学科は存在しない。法科大学院開校に向けた数年間で定員を大幅に削減(例えば、一般入試の募集定員は半減)されたことにより一時的に競争率が高まったこともあった。しかし、新司法試験の施行(7割以上が合格すると言われていた当初の報道よりも実際の合格率が低かった)や数年前の法学部人気の反動等により、現状での志願者数及び難易度は、やや流動的である。
一般方式の場合、数学受験が出来ないので、国立大学の受験生は注意が必要である。なお、法学部の学生は、4年間早稲田キャンパスで過ごすことになる。

[編集] 英語

パラグラフリーディングや自由英作文が出題されており、センター試験と同じくバラエティに富む問題構成である。私大専願者は差がつく英国の記述問題での失点をいかに抑えるかが勝負の分かれ目なので、演習を重ね論理的な文章が書けるようになることが重要である。例年大問1及び2は長文読解問題が出題される。どちらもパラグラフリーディングで解答することを前提とした問題で、最近の早稲田の英語の特徴であるが文章がかなり長いのが特徴。近年では大問2の英文には小説文が使われている。心理描写など丹念な読みを要求されるので、英文和訳だけに拘ったりせずに人物関係を抑えながらパラグラフ毎の展開及び大意をつかむ練習をしてみよう。文章が長いので、過去問でどこを精読し、自分なりの解答法を得ることが重要である。ただ、大手予備校の講評では、慶應義塾大学の英語ように高校レベルを大きく超える問題は出題されず、高校レベルの基本事項をいかにおさえるかがポイントとなっているとの事なので高校の英語の教科書レベルをおろそかにしないことが重要となる。大問3及び4は変動もあるが、文法単独問題が出題される。比較的容易な問題が多いのでミスは無いようにしたい。大問5以降は英作文が出題される。以前は使用する単語、語数を指定した条件英作文が定番だったが現在では出題されていない。自由英作文なので苦手な受験生は多いが、テーマは頻出のものばかりなので英作文の参考書を一冊仕上げておけば合格点は取れる答案は書けるであろう。日本語から英語に無理やり訳するのではなく、日本語をできるだけ介さずに自分の表現可能な範囲内で英語だけで思考し表現するようにしたい。

[編集] 国語

法学部の国語は、現代文に関してはかなりの難易度を誇る。法学部の現代文がしっかり解けるようになれば、他学部の現代文も解けるだろう。それだけ、一般の受験生にしてみれば、解答を作成する以前に本文を読解するだけで骨が折れるような重厚な文が使われる。本文の一字一句を正確に理解しようとしても疲れるだけである。だが設問は大学教授がこのレベルと視点から本文を分析してほしいというメッセージである。設問を基準に本文を鳥瞰すれば内容把握が容易になり、解答の正確性やスピードもアップするであろう。難しく感じるときは一度論旨を要約し、選択肢を吟味すると良い。

現代文を先に解く人が多いが、時間配分を考えると古文の方を先に解く事を勧めたい。古文は毎年基本的な問題が多いので、基本をマスターすれば問題は無い。古文対策として、古典単語、古典常識、文法(助動詞、敬語、識別、接続条件等)を完璧にしておきたい。

大問(1)では古文+その文に関係のある漢文の出題が含まれるという形が定着している。数年前までは歌論など評論の出題が目立っていたが、ここ最近は随筆・日記・説話など幅広いジャンルから出題されている。古文では『源氏物語』・『十訓抄』・『宇治拾遺物語』、漢文では『蒙求』・『長恨歌』など著名な作品からの出題が多く政経学部のようなマイナーな作品からの出題はあまりない。問題のレベルも比較的平易であるので難しい現代文に時間を回せるように短時間で高得点を取りたい。

大問(2)・(3)では現代文が出題される。かつては芸術論や仮面論などとても抽象的で読みにくい文章が多かったが、近年では近・現代の社会問題をとりあげ、その問題について根源的に追求・考察する文章や、人が無意識に行っている思考や認識について再認識させるような文章に出題がシフトしている。 設問は傍線部説明問題が極めて多い。〈筆者の言いたいことが何かがわかっているか〉を問う問題がほとんどでその傍線の周辺だけをあたれば答えが選べると思っている受験生には非常に手ごわい設問が含まれている。ただし、本文内容がわかりさえすれば簡単に解けるようになっているので、まずは〈筆者の言いたいことは何か〉を意識して本文を読むようにすれば高得点は十分に可能である。これは最後に出題される記述問題でも同様である。

[編集] 日本史

日本史の難易度は高く感じるかもしれないが、その実は基本問題と難問がくっきりと分かれる傾向のものである。難度が中~下の用語をしっかりと覚えておけば合格点は取れる。日本史で得点を稼ぐのであれば、本学で頻出の範囲、つまり、原始・昭和戦前・昭和戦後・現代の政治史について用語集で網羅的に学習しなければならないが、英語学習などに力を入れる方が先決。なお、世界史・政経で論述問題が出題されており、日本史でも突然出題される可能性がある。

[編集] 世界史

基本~標準的な問題は確実に点を取らなければ厳しい。法学部最大の特徴である語句指定の論述問題は私大専願者にはやや難しいが、問われている内容自体は教科書レベルの知識で対処可能なので教科書を読み込み、実際に自分の手で書いてみることが重要。論述問題においては商学部の問題や東大・一橋大等の本格的な論述問題も参考にするとよい。細かい知識よりも、教科書レベルの知識を確実にすることが一番の対策である。

[編集] 政治経済

法学部の政治・経済は教科書レベル程度の知識力と論理的な思考能力との二つの面から構成されている。前者に関しては、センター試験レベルの対策だけで対処可能(合格圏内に入りこめる)であり、特別な知識や対策は不要である。後者に関しては、落ち着いて問題に対処するための冷静さが求められる。07年度と08年度では、ゲーム理論や市場機構論などを題材として、この論理的思考能力を問うている。これらの問題は頭を柔軟に使えば解答可能であるが、それが苦手な者にとっては厳しいものとなる。これらを養うための方法としては、基礎的な力を土台として、頭を使う訓練をする事が重要である。例えば、08年度で出題された「民法」に関するような問題は、一般の受験生が解けるものを理解・暗記し、それ以外は特別な対策をする必要はない。ただ08年の民法に絡んだ問題はその前年にいわゆる「300日ルール問題」と「無戸籍児問題」としてマスコミが大きく報道した内容であるので新聞等を普段から読んでいる受験生ならば容易に回答できたであろう。それでも結局は、合格ラインに達するためには、基礎力+思考力が重要であるということである。

[編集] センター試験利用方式

募集定員の3割と、センター方式としては募集枠が大きい。5教科6科目の800点満点で、90%程度の得点が必要である。なお、2000年代前半までは、センター試験は第一段階選抜にのみ利用され、小論文が二次試験として全員に課されていた。

[編集] 文学部・文化構想学部

私大の文学系統では、慶應義塾大学文学部と並んで最難関である。坪内逍遥等が創設した伝統ある文学部だけあって、国語を中心としてレベルが非常に高い。
全体の傾向

文学部及び文化構想学部は、旧第一文学部と旧第二文学部を改組し再編成した学部であり、入試問題もほぼ同じような傾向である。2007年度は英語に関しては文学部、社会に関しては文化構想学部の方が難しかった。国語は文学部の方が現代文が一問多いので時間的に厳しい。どちらか一方の学部を受験する場合でも、両方の過去問を解くことが傾向をつかむ上で重要であろう。尚、文学部・文化構想学部の学生は、4年間戸山キャンパスで過ごすことになる。

英語は、読解中心であり、細かい知識よりも英文そのものの読解力が重視されている。難易度は標準~やや難。問題は旧第一文学部・第二文学部の傾向とは大きく変わっている。

      • 大問I・・・A・B二つの長文に分かれており、それぞれの穴埋めをするものだが、文脈から読み取る力以外にも熟語の知識等が要求される為、基本的な熟語を抑えておく事が要求される。
      • 大問II・・・こちらはA・B・Cの三つの長文(AとBは0.5ページほど)に分かれており、それぞれ2~5つの設問に答える問題。人間科学部の読解問題に似て標準的な問題である。
      • 大問III・・・形式は八つの短文を長文の中にある七つの空欄に入れる文挿入。つまり選択肢にダミー文が1つ有り、これが多少厄介である。対策は前後の文章との論理関係(品詞の特定、指示語、同型反復があるか等)に注目する。
      • 大問IV・・・教育学部で出題されるような普通の会話文。07年度は特に会話表現の知識が必要というような問題は無かったが、基本的なものは抑えておくようにすればよい。08年度は難化する可能性も十分ある。
      • 大問V・・・0.5ページほどの長文を英語一文で要約する問題。英文自体は平易である。間違っても日本語で答えを書いてはいけない。他の注意点は、出来るだけ自分の言葉で書く(例えば文中で「take care of~」となっているのを「look after~」に変える等)、具体例は省略でいいと言う事か。とはいっても本文中の言葉を全く使ってはいけないわけでもない。青本の解答例では本文中の構文をそのまま使っていることもある。この微妙なさじ加減が難しいところだ。あくまでも「要約」なので、自分の意見は言わないこと。

配点に関しては以下の説が最も有力であると考えられている。

大問1.それぞれ1点

大問2.A・Bはそれぞれ2点。Cはそれぞれ3点

大問3.それぞれ3点

大問4.それぞれ1点

大問5.8点(文法4点+内容4点?部分点あり)

ちなみに大問5の配点は大学側が公式に認めている。

世界史他学部と同様選択式が多い。平易な問題と難しい問題が混在しているので、前者を確実に得点するのは勿論、難易度の高い問題をどれだけ解けるかが合否を決める。とはいえ、まずは平易な問題を解けるように成る事が必要である。文学部はほぼ第一文学部の傾向を引き継ぎ、大問数こそ多いが平易な問題が多かった。一方の文化構想学部は形式こそは文学部と同じであるが、難度の高い文化史が出題された。文化史はいきなり多くをやっても忘れるので、絶対に落とせない基本的な事項から確実に習得することが大切である。

国語(文学部)大問1・2は現代文、大問3は古文、大問4は漢文といったほぼ旧第一文学部・第二文学部と同じ傾向である。全体的な難易度はやや難か。

国語(文化構想学部)は独特の形式となっている。文化構想学部の大問IはA現代の文章、B近代の文章二つがあり、その文章に対する設問に答えるものだが、その中に2つの文章をまたぐ設問があるというのは特殊である。明治時代の文語文は早稲田大学では非常に珍しい出題である(明治大学や上智大学では毎年出題されている)。大問IIは普通の形式の現代文である。大問IIIは甲・乙に分かれており、07年度は甲が現・漢融合文で、乙は古文であった。文学史も出ているが、マニアックな出題傾向で勉強時間に対するコストパフォーマンスが悪いため、基本的なものを見ておき「こんな難問は誰も出来ない」と言った割り切りを持つことも戦略の一つである。全体的な難易度は標準~やや難か。

[編集] センター利用方式

世界史と日本史は使えない。地理、現代社会、政治経済、倫理、数学I・A、数学II・B、化学I、物理I、生物I、地学Iの中からひとつ選択するのが最大の特徴。

[編集] 商学部

私大の商学系統では最難関の一つである。
近年は志願者数が急速に伸びているが、問題自体の難易度は標準的な為、他学部との併願には適している。実際、政経学部や法学部を狙う受験生の併願学部として人気が高い。近年では、偏差値で政経学部や法学部に並ぶ年もある。早大の中では最も努力が試験結果に反映される学部と言える。合格最低点は毎年6割5分ほどであるが、成績標準化を考慮すると、歴史選択の場合は合格するためには7~7.5割程度の点数が必要になってくると思われる。合格ラインの点数が非常に高いため、問題が比較的簡単とはいえ合格難度はまさしく私大商学部最難関である。尚、商学部の学生は、4年間早稲田キャンパスで過ごすことになる。

英語はセンター試験より少し難しい難易度である。つまり早大受験生にとってはかなり簡単な問題と言える。特に大問1・2でつまづく様だと苦しい。ただし文量がかなり多い為、速読速解力は必須。近年の傾向としては会話文が毎年必ず出題されている。したがって、口語表現の対策にも時間を割くべきである。和文英訳では難しい構文等を使おうとせず確実に得点できる平易な文を書く事。実際に冠詞の欠落や時制、人称の不一致等の文法的な誤りが、思いの他多くの受験生に見られる。受験者数が多いので少しのミスでも合否が分かれる。その点では問題は易しくても、試験としては易しくない。

国語の難易度は早大の中でも比較的平易な問題で基本的な学習で対応する事が出来る。ただし2006年の試験から現古融合問題が姿を消し、純粋な古文が出題された。漢文の知識を問う問題も出題された為、出題傾向の変化には注意を払いたい。古文対策として古典単語、古典常識、文法(助動詞、敬語、識別、接続条件等)を完璧にしておきたい。08年度入試では漢文の知識を問う問題は見られなかった。演習用として本学部以外に問題のレベルや設問形式が近い社会科学部や人間科学部の問題も解いてみよう。

英語、国語が平易な一方、選択科目の難易度は高い。

日本史は、難易度が高い。短文論述や「選択肢に正解がない場合」「2つ選べ」等に対応するには、相当に丁寧な学習が必要とされる。英・国が易しく差が付きにくいため、日本史で手を抜いては合格出来ない。

世界史は、1~3番はマーク式の正誤問題が中心で、4番は文中の空欄にあてはまる語句を記述する問題であるが、文中にある単語または事件について説明する100字論述がある(2007年度は150字。ちなみに1900年代後半のかなり新しい設問が出題された為、きめ細かい学習を怠らないように)。正誤問題の難易度は相当高い為、世界史用語集の解説を熟読し、その中にある見出しにない用語も覚えるといった緻密な学習が必要である。そういった意味で「難問揃いのかつての早大世界史」を今なお保っているのが当学部の問題といえよう。

政治経済は毎年、詳細な知識を問う時事問題が出題されている。時事問題についての対策は必要である。時事問題は詳細な知識を問う問題が多い。しかし、その当時の詳細な知識を時事問題が、再び本番の入試において出題されたことは過去の傾向からほとんどなく、過去問演習する際にその当時の時事問題を間違えたからといってあまり気にする必要はない。問題難易度は記述問題は標準レベル、選択肢問題はハイレベルである事が多い。前者を確実に解答し、後者は数問解答できれば合格に大幅に近付くことができるといえる。

数学は90分3題で、大問1に答のみを求める小問集合、2と3は本格的な記述解答を求めるという構成。小問集合はそう難しくないものの計算力を要する問題が多い。参考書としては、「チャート式基礎からの数学 青」を薦めたい。この問題集の基本例題及び重要例題を全て解けるようになって欲しい。また、上記の参考書に出てくるいくつかの解法を組み合わせる問題が出題される事があるので、過去問を時間の許す限り解いて応用力を身につけて欲しい。さらに上記の参考書には無い、整数問題も年度によっては出題されているので、整数問題を取り扱った問題集にも取り組むべきだ。早稲田数学の特徴はその年だけでは全分野の力は試されないが、各年度を通してみると全分野にわたって問題が作成されていることだ。そのため、苦手分野をそのままにしてはならない。どの分野が出題されても満足に得点できる力が求められる。本格記述問題は決して奇問というわけではないが、難関国立大学並みのじっくり考えさせる出題であり、私立文系としては最高峰といえる。

[編集] センター試験利用方式

2005年度入試までは、センター試験の成績と二次試験の小論文試験の合計で合否が決せられていた。2006年度からセンター試験の点数のみで合否が決まる方式となった。必要な科目、配点は、外国語(英語の場合リスニングを含む)200点、国語 200点、数学IA、IIB 200点、理科100点、地歴公民100点の計800点で合否が決まる。合格最低ラインは86%程度である。

[編集] 9月入試

2005年度から実施されている入学試験。試験科目は英語・国語・小論文、または英語・国語・数学である。定員は50人に対して受験者が1000人近く、倍率が約20倍である事から、9月入学は狭き門と言う事が判る。ちなみに第一回9月入試の倍率は28倍。また、試験内容も一般の商学部の試験と異なる。英語、数学は早稲田のどの学部をとっても最難関であり、国語、小論文も難易度は高めである。また、英語のライティング以外の部分で採点基準を満たさない場合、ライティング及びほかの教科は採点してもらえないなど、高い英語力を受験生に求めている。英語は基より他の教科でも高い点数を取り、尚且つ受験生のトップ50に入らないといけない事から、難度は非常に高い。

[編集] 教育学部

私大教育学系統では最難関学部である。私立大学の中で初めて設置された教育学部(高等師範部)であったが、当時官立高等師範学校や帝国大学出身者が旧制中学校教員の大多数を占めていた。
現在でも教員採用試験で高い合格率を誇っている。また、学部の性質上、文系(国語・英語・社会系学科)と理系(数学・理科系学科)の両方の受験が可能である。
問題はかなり独特であり、赤本等を利用して何回も問題演習を繰り返そう。ここの問題は実力があっても慣れていなければ高得点を取る事は難しい。しかもその問題傾向も数年毎に変化するので、注意が必要である。学内併願で昔から「教育だけ落ちた」という声が多いように偏差値通りの結果が出にくい学部である。教育学部を第一志望とする学生に報いる為にも、現在の出題体勢の再考を望みたい。尚、教育学部の学生は、4年間早稲田キャンパスで過ごすことになる。
また、ゼロ免許課程ではあるが教員免許取得者も多く、卒業要件についても考慮されている。その他、2008年度より初等教育学専攻科が設置され、小学校教員の教員免許取得も可能となった。

英語は長文4題に会話文1題の5題で、総語数は2000語を超える為、長文を確実かつ素早く処理していく能力が求められる。早稲田大学の中でも英語の総合力を問う傾向が最も顕著で、同様な出題をする商学部よりも抽象度が高い英文が用いられる為難易度はこちらの方が高い。発音・アクセント、内容一致、空所補充、語句整序などが読解総合問題の中で問われる。毎年必出の会話文は他学部ほど難しくない為、ここが確実に得点出来るかで合否が分かれよう。教育学部特有の設問形式である「あるだけ選べ」(近年は出題されてないが突然復活する可能性は十分あり)は非常に受験生泣かせとして有名である。もし「あるだけ選べ」が出題された場合の対処法としては、品詞特定、自動詞・他動詞の違いなど語法で確実に落とせる選択肢を落とし、判断に迷った選択肢は選ばないことに尽きる。「あるだけ選べ」とは指定されているものの、闇雲に選んではいけない。解答は多くとも二つ選ばせる問題がほとんどである。品詞と同意語(同意句)に気をつければ実はそれほど怖くはないので実際に過去問(近年では2001年)を解いてみるこ事をお勧めする。長文の中に語法・語彙・熟語などを問う問題が含まれていることが多い。また文系・理系共通問題であるので科学論が題材になることが文系他学部より多いので、文系の受験生は注意する必要がある。

国語は現代文2題及び古文・漢文1題の構成で一部記述式を採用している、漢文は基本的な句法を抑えておけば充分である。現代文は05年度・06年度はかなりの難易度を誇っており、早稲田大学の中でも難しい部類に入る。しかし07年度以降は徐々に易化している。日頃からそれなりの評論文などを読んで、難文に慣れておきたい。古文も同様に確固とした文法力、読解力が必要である。傍線部の前後から和歌の意図や登場人物の気持ちを推測させるような小説的読解力を問われる事に注意しておきたい。早稲田大学全体に言える事だが、国語は全私大の中で難易度は最高峰である。また、2008年度入試では今まで現代文あるいは古文との融合問題であった漢文が、過去のように一つの大問として出題された。難易度はやや易化し、基本句形をマスターすれば十分に満点が狙える程度である。

日本史の難易度は高い。史料からの出題が多く、過去問を解いている時は問われ方に慣れるように意識して解こう。基本的な内容を問う問題も当然多く出るが、史料を読み取る際の注意力不足で間違える事が考えられる。すなわち,その資料が何の歴史的事項の事を言っているのか解らずに,その設問を全て落とすと言ったような事態も起こりえる。それを防ぐためにも,教科書の隅々までしっかり読んで,頭に入れて問題演習を重ねよう。

世界史の難易度は早大の中では標準レベル。しかし近年は難化の傾向を見せている。以前から中国史及びアジア史はマークでも記述でも他学部より難しい問題が出題されることが多い。大問は例年4題、全50問であり、記号・記述ともに各1点でその割合は1:4である。特に記号問題の難度が高く、他学部同様、山川の用語集の文章中に出てくる語句や話題からも多数出題されるので丸暗記するぐらいの気持ちで臨みたい。一方で、記述問題は基本的な問題も多く出題されるので取り溢さないようにしたい。例え難解な問題を落としても1点であるので基本問題を抑えれば7割以上も可能である。英語や日本史で出題実績のある「あるだけ選べ」形式が今後出題される可能性もあるので要注意。

政治経済は例年時事的出題が目立つ。一部において、政治・経済の範囲を明らかに逸脱していると判断される超難問が散見されるが、基本的な部分を確実に習熟しておくことが先決であろう。実際、大問一つ全てが、即ち10点分が全く手が出ないと言う事がある。しかし、その手の問題をすべて落としたとしてもたいした問題はなく、合格への道が遠ざかるということは全くない。国際政治経済など現役生には手の届きにくい分野からの出題が多く、例えばEU(欧州連合)・ヨーロッパにかかわる問題はほぼ毎年のように出題され最近では08年度・05年度・02年度・00年度・98年度と10年で5回も大問丸々EU・ヨーロッパの問題などということもある。また国際貿易体制も頻出のテーマである。政治経済学部・法学部のような思考力等を問う問題は少なく、知識を問う問題がほとんどである。

地理のレベルはかなり基礎的であるから高得点が求められる。

[編集] 社会科学部

学際的な学問を学ぶ学部。また試験日程上、倍率も非常に高い。難問・奇問の多い選択科目(日本史・世界史・政治経済)が出題される。英語では語彙レベルの高い英文が出題されるので速読英単語上級編等でボキャブラリーを増やすのが望ましい。合格最低点は07年85.5点・08年93.6点と近年は65~70%で安定していたが09年76.2点と大幅に下がった。これは英語・国語の平均点が前年に比べ10点近く下がったことに起因しており出題者が受験生の学力を正確に把握していないことが伺われる。社会科学部は2009年度より、完全昼間学部となり、他の学部と同様に一時限からの授業が基本となる。法学や政治学、経済学、商学、あるいは、社会学など、複数の科目を学ぶことができる、すなわち、学際的な研究に適した学部であるといえるが、一つのことを専門的に学ぶには難しい面もある。当局は、基本的な社会科学の知識に、一つの専門的な知識を身につけることを望んでいる。

英語の難易度は読解は標準、文法及び会話文はやや難~難。単語レベルは高いながらも構文の構造が比較的単純で、論旨が明確な時事英文(TIME、Reader's Digest、The Economistなどの英文雑誌の素材)から出題される。設問自体は人によって素直なものに感じたり癖の強いように感じたりするかもしれない。パラグラフリーディングなど、難しい単語が分からなくても本文の論旨を理解し常識を働かせて問題を解いてほしい。この傾向に沿った本学部独自の設問である「本文から推論できるものを選べ」は論旨の理解を試す良問である。問題構成は全五題(文法・語法または会話があわせて二題。長文読解問題が三題。)が近年の傾向であるが、これは1992年以前の出題とほぼ同じ構成である。1993年~2001年までは全四題の長文読解のみの出題だった(1994~99年までは内容把握のみの問題構成)。文法、語法、会話文問題は年度によって難易度が異なるので差がつく(つけられる)問題と言える。が年々会話文問題は難しくなっており、特に09年度の文法・会話文問題はかなり難易度が高く人間科学部の文法問題、教育学部の会話問題よりはるかに難しい。文法問題はNO ERRORという選択肢もあるため、難しいと感じる人が多いが注意深く文章を見れば容易に解ける問題も多い。ポイントとしては主語述語の関係・熟語・構文・文型・前置詞といったところがよく問われるということがある。会話問題は設問にかなり難しい熟語や不自然な構文も多いため、初めてやる人は戸惑ってしまうかもしれない。事前に過去問で演習してほしい。長文問題の傾向は安定しているのでここで高得点が取れるように対策するべき。選択肢が日本語である場合も多いのでそれをヒントにこの問題のトピックスは何なのか類推することが可能である。三教科の中では出来る人と出来ない人の差が最も出る試験であり、国語・数学と社会がともに点差が開きにくい試験であるので(前者はかなり易しく、後者はかなり難しいため)事実上英語の得点が社会科学部の合否を左右することを留意するべきである。

国語は現代文と現古融合問題が一題ずつであり、こちらは標準的(すなわち早稲田大学受験者にしてみれば解けて当たり前)。商学部や人間科学部の問題と類似しているかつ、これらの問題の方が難易度がやや高いため演習に丁度良いので解いてみる事をお勧めする。三教科の中では失敗が許されず,合格するならば満点に近い点数を目指してほしい。国語の全受験者平均点(当然合格者平均点はもっと高いと思われる。)はかなり高いので,国語でつまづくようだと社会科学部の合格は非常に厳しくなる。それぐらいケアレスミスが許されない試験だと覚悟し、対策は万全にして本番に臨むべきである。古文の対策は古典単語、古典常識、文法(助動詞、敬語、識別、接続条件等)を完璧にしておきたい。2007年では明らかな難化がみられたが、このような場合でも7割の得点が下限であると考えた方がよい。なお、08年は易化し、8割以上コンスタントに獲得できる難度に戻った。09年はあるだけ選べという問が多く出題され難化したものと思われる。

日本史は日本一の難易度を誇る。度の過ぎた難問奇問悪問のオンパレードで、通常の学習をしただけでは全く勝負にならない。非常に細かい正誤問題が特徴。徹底的かつ丁寧な学習に裏打ちされた深い知識が必要、と口で言うのは簡単だが、ここのレベルまで引き上げるのは非現実的・非効率的である。半分以上くらい取れれば良しとして、あまり難問・奇問に目を向けるのは避けよう。標準(教科書の脚注も含む)~やや難のレベルだけでもそれなりの点数は取れるのである。問題自体は政治経済学部及び教育学部と類似した事項も見られるので,そちらも演習用に利用するといいだろう。

世界史は、マーク式の問題では全国トップレベルで早大の中でも毎年1、2を争う難度である。特に正誤問題の細かさは標準レベルの学習では歯が立たないであろう。社会科学部という学部の性質上、近代~現代の比重が高まっている。受験生が苦手とする戦後史は標準レベルで、中世以前は難易度が高い事が多い。難易度の高い正誤問題で合格点を取るためには、用語集の低頻度の語句にも注意を向ける必要がある。また早大世界史全般に言える事だが、他学部の過去問をなるべく多く解いて細かい知識の固定化を図りたい所である。難度は高いながらも早大受験生の世界史選択者は高得点を取る傾向にあり、当学部でも合格点は7割前後であると推定される。8割以上取る為の勉強をする事は効率上好ましくなく、その分の勉強は配点が高く素点換算の英語に回すべきである。

政治経済は日本史や世界史と同様に大学入試における政治・経済の難易度は比較的高い。ただし、08年は例年に比べて大幅に易化し点数が取りやすくなった。合格を第一の目標とするならば、難度の高い問題は捨て、簡単な問題を確実に解く、ということが重要となる。英語の難度の高さを考慮し、また、日本史・世界史の難度の高さによる「標準化」を考慮するならば、政治・経済の為のコストは最小限にし、英語へのコストを拡大する事が合格への近道である。このような社会科学部の政治・経済の特性は、特に社会への学習が遅れている現役生を有利な方向へと導くかもしれない。計算問題が出題されるのでその類の問題演習をしておく必要がある。

数学は標準的な数学I・II及びA・Bの知識があれば余裕を持った解答が可能である。しかし、問題が簡単な分標準化によって大きく得点調整されるので、9割~満点を取れなければ合格から遠のくことは留意すべきである。参考書としては、基礎力のある人には「チャート式基礎からの数学 青」を基礎力の無い人には「チャート式基礎からの数学 黄」を進める。これらの問題集の基本例題及び重要例題を全て解けるようになれば対策は万全だ。記述でケアレスミスをしなければ、9割~満点を出せる実力はつく。早稲田数学の特徴は、その年だけでは全分野の力は試されないが、各年度を通してみると、全分野にわたって問題が作成されていることだ。そのため、苦手分野をそのままにしてはならない。どの分野が出題されても満足に得点できる力が求められる。しかし、08年は難化したので今後は注意が必要である。

[編集] 国際教養学部

英語を中心に、その学生が本当にこの学部で勉強したいのか(また勉強できるのか)を問う問題になっていると言える。一般入試において倍率は低いものの、受験者全体のレベルが高いので、入試レベルは早稲田大学文系学部の中では標準的である。帰国子女が多く、入学後は一年の留学が課される。尚、国際教養学部の学生は、留学中以外はずっと早稲田キャンパスで過ごすことになる。

英語難易度は高い。超長文2題、リスニング2題、自由英作文の構成になっている。当然、学部の性質もあるが早稲田大学の中でも一番である。リスニングや自由英作文が出るので、相応の対策が必要だ。05年度はリスニング・自由英作文を中心に難化。初年度の問題を標準的な難易度に抑えた結果、英語力が不十分な学生が少なからず入学して来た為だろう。07年度は更に難化、テスト用紙にリスニングの選択肢が印刷されなくなった。特に長文読解は、全国の入試問題の中でも最高峰の長さを誇り、相当の英語の慣れが必要。慣れてきたら慶應義塾大学SFCの問題及び早稲田のプレ模試を集めた問題集も演習用に利用してみてはいかがだろうか。さらに、ここまで語彙力を身見つけても、まだまだ分からない単語が存在するのが怖いところ。しかし、それに対応するためには、背景知識の獲得が最も有効である。具体的には、国際関係、社会、小説、科学、経済、思想など幅広い分野に対しての知見が求められる。いわゆる『教養』が試されている。これらは他の大学の多くの英文に触れて身につけてほしい。なお、ここ数年は政治経済学部の英語と傾向が酷似しているので、政経学部の過去問で練習するのもよい。(時間がない場合は日本語訳を読むだけでもいい。)また読解だけではなく作文、リスニングと幅広く求められて大変ではあるが、入学後も絶対必要な能力なのだと思って地道に取り組むしかない。英検で言えば準一級レベルを求められていると言える。勿論リスニングもこのレベル。このレベルのリスニングは、進学校の生徒ならば授業で見る英文が放送されると思ってほしい。リスニング対策としては、東大の赤本についてくるリスニングCDが適当なレベル。英語力が無い人は精読が出来るように単語、熟語、文法、構文を固めてほしい。速読は精読を心がけると自然と出来る様にになってくる。また、音読も効果的である。音読のメリットは、英文を直読直解(文の頭から、返り読みをせず、英文を読むこと)が出来る様にに成る事である。これは、聞く英語が決して巻き戻せないこと(CDなどで意図的にするのは別にして)からも納得がいくと思う。結果、直読直解ができると英文を速く読める。リスニング対策としては、ディクテーション(聞いて書き取ること)も効果的であるが、こちらは一回に所有する時間が長いため、シャドウイングをメインにしつつ、平行して行うとよい。とにかくここは英語で決まる。

国語オールマークシート式であり、難易度は早稲田の中では社学と並んで最も易しい部類に入る。早稲田の中では珍しく小説も出題され、問題の傾向もセンター試験に近く、古文の難易度も標準的。対策として古典単語、古典常識、文法(助動詞、敬語、識別、接続条件等)を完璧にしておきたい。また評論、古文は各予備校の解答速報で正解に差異が見られることは滅多に無いのだが、小説においては各予備校間で若干の違いが見られる。よって評論、古典を得点する事、次に小説で各予備校間の正解にぶれの無かった、いわゆる正解が明快な問題を確実に解けるようにして欲しい。本学部は英語の配点が高いと言えども、難易度を考えたら国語を落とす訳にはいかないので、ミスに気をつけながら過去問演習にあたるべきである。

日本史に関しては、標準的な難易度。学部の特徴からか外交分野がたいへん頻出している。英文史料問題も特別な対策は不要で、一般的な日本史の知識で対応できる。奇問が散見されるが、そのような問題を無視しても基本的な問題が完答できれば合格点には十分届く。

数学に関しては、基本問題が解ければよいと言われている。基本的な問題とは、教科書に出てくる問題のことだ。まずは、これらの問題をきちんと解けるようになって欲しい。参考書としては、基礎力のある人には「チャート式基礎からの数学 青」を基礎力の無い人には「チャート式基礎からの数学 黄」を進めたい。これらの問題集の基本例題及び重要例題を全て解けるようになれば、対策は万全だ。また、「チャート式基礎からの数学 赤」も存在するが、これは数学の難関ならともかく当学部の数学は平易なので、これに手を伸ばす必要はない。早稲田数学の特徴は、その年だけでは全分野の力は試されないが、各年度を通してみると、全分野にわたって問題が作成されていることだ。そのため、苦手分野をそのままにしてはならない。どの分野が出題されても満足に得点できる力が求められる。

その他 赤本と本番の問題冊子は多少違うので、本番さながらの練習をしたい人は、予備校サイトなどが本番の問題を公開しているので、プリントして使うとよい。なお下記URLでは国際教養学部の一般入試の全ての過去問が掲載されている。

WasedaSILS.com

[編集] センター試験利用方式

[編集] 理工学部(基幹理工、創造理工、先進理工)

理工学部一括で試験が行われる。先進理工は特に難易度が高く私大理工学系統最難関である。また基幹理工のみ所属学科一括募集をしている。難関国立大学の受験生のみならず、国公立医学部医学科受験生も多数併願してくる為、入試難易度は非常に高い。尚、理工学部の学生は、4年間大久保キャンパスで過ごすことになる。

  • 数学は数IIIの微分積分が頻出である。ほとんどが標準問題であり予備校のテキストなどを一通りやれば対策としては問題ない。しかし問題はそんなに難易度は高くなくとも、受験者は全国から集まるので、その中で合格を勝ち取るのは容易でなく、試験自体の難易度は高い。目標は、数学は全部で大問が5個あり三完以上を目指そう。そうすれば(数学に関しては)合格点獲得はほぼ間違いないと思われる。問題用紙はB5サイズ。
  • 英語は私大理系では最難関の部類に属する。文法・語法から会話、長文読解まで、総合的な学力が問われるオーソドックスな問題である。理工の過去問だけでなく、文系の過去問も解いてみるとよい。特にスポーツ科学部の問題は出題傾向が非常に似通っている。入試において細かい文法知識を直接問われる事のない旧帝国大や東工大等難関国立大学の併願者は、長文を確実に得点し一般的な問題集レベルの文法・語法問題を確実に取れれば問題ない。基本的な数詞の知識を回りくどく問う設問が増えたので過去問で慣れる必要性があるのは留意すべきだ。問題用紙はA5サイズ
  • 理科は学科によって指定されている2科目(大半の学科が物理・化学)が課せられ、出願時に科目を選択する。2007年度入試より大問は3つ、1問目はマークシート、2,3問目は記述式となっている。学科によって科目の配点が異なる(例、生命医科学科は化学:物理or生物=2:1)。よって自分の得意な科目の配点が高い学科を受験するべきである。問題用紙はA5サイズ

[編集] 人間科学部

2008年現在、全教科でマークシート方式を採用している。
文系・理系どちらからでも受験できる。考古学や社会学から人工知能論、脳科学まで多彩な学問に取り組める学部である。人間科学部の上部組織である大学院人間科学研究科では、臨床心理士の受験資格を得られる上、心理学系の科目も多い為、文学部や教育学部の心理系志望の受験生が多く併願している。また、人科では教職科目が卒業単位に参入されるため、早大内でも教員資格をとりやすい学部である。尚、人間科学部の学生は、スポーツ科学部の学生と共に4年間所沢キャンパス(一部の講義は東京都西東京市の東伏見キャンパス)で過ごすことになる。ただ他学部の講義や全学共通科目を多く履修できるので、早稲田キャンパスで講義を受ける学生も多い。
文系には人間環境科学科が人気が高く、理系には健康福祉科学科が人気があると言われるが、学科横断的に科目や演習を履修でき、また転科も容易である。

英語は大問一が中文客観式問題8題、二は適当な前置詞を選択させ、三では文法的な誤りを五択で指摘させるというのが傾向である。現在の出題形態は1991年以降一貫しており今後も変化はないと思われる。問二は対策がしづらく、また入らない場合もあり、問三は近年やや易化傾向にあるとはいえ訂正の必要無しの場合もある為、高得点を狙うことが難しい。勉強次第で読解は高得点~満点を取ることも十分可能なので、どうしても人間科学部に行きたい受験生は長文読解の勉強に重点を置き、問二は一般の熟語集レベルの問題を確実にとれるようにすべきである。問三は対策に労力がかかる割に配点が低いので時間をかけてはいけない。

従って大問一番をいかに得点するかが合否の分かれ目となる。実際の合格者も読解で点を稼ぎ大問二、三は半分ぐらいしかとれていないという声が大半である。TOEFLの問題形式と非常に似ており、問題量が非常に多いので、速読力を養う必要もある。また、人間科学部という学際的な性質上、文理を問わずあらゆる分野の問題(医学系や生物系も多い)が出題されるので、語彙(特に名詞)の難易度は高い。また社会科学部や上智大学(外国語学部や経済学部など)の問題も時事英文から出題されるので受験しなくとも問題だけは解いてみるとよいであろう。

人間科学部は早稲田の英語問題の中でも異色の形式であり、過去問を解かずに挑むのは無謀。国立併願者は勿論、一文や教育、理工の併願で受ける人にも、過去問を一度解いてみる事をお勧めする。実際に形式に戸惑ってしまい、思わぬ不合格を得る人も多い。

国語だが、分量に対して時間が多いので時間で苦労する事は無いだろう、難易度も標準的なのでここでしっかり得点しておきたい。早大志望者ならば過去問を解いてみて、「これくらい楽勝」と思えるくらいの実力は要求される。人科合格者の決まり文句は「英語が難しくて、国語が超簡単だった」だからである。国語が得意な人も苦手な人も、かなりの点数を稼げる。逆にいえば、国語の簡単なミスが合否に響くといえる。古文対策として古典単語、古典常識、文法(助動詞、敬語、識別、接続条件等)を完璧にしておきたい。

世界史は早大の中では標準レベル。ということは早大対策をしっかりと行ったものには解きやすいが、それ以外にはかなり難しい内容だという事である。問題量は多い。2004年には大学入試では珍しい先史時代に関する出題があった。これは人間科学部という学部のポリシーからなされたのだろう。現代史の難易度もなかなかのもので、総じて教科書レベルでは歯が立たないというのが現状であろう。

数学も標準レベル。基本的な問題が解ければよい。基本的な問題とは、教科書に出てくる問題の事だ。参考書としては、基礎力のある人には「チャート式基礎からの数学 青」を基礎力の無い人には「チャート式基礎からの数学 黄」を進めたい。これらの問題集の基本例題及び重要例題を全て解けるようになれば、対策は万全だ。ここまで、できれば見たことの無い問題は皆無またはほとんど皆無のレベルに達し、得点は9割〜満点をとれるようになる。早稲田数学の特徴は、その年だけでは全分野の力は試されないが、各年度を通してみると、全分野にわたって問題が作成されていることだ。そのため、苦手分野をそのままにしてはならない。どの分野が出題されても満足に得点できる力が求められる。

物理生物化学も標準レベル。

政経は難度に関して言えば早大随一と言っても過言ではない。常軌を逸した知識レベルを要求する奇問・珍問・悪問と、非常に平易な通常レベルの問題が同居するカオスである。元来、政経という教科に関して言えば、他学部を含めた早稲田大学の入試問題は教科書・用語集を覚えたからと言って解答出来るものではない。人間科学部は特にその傾向が顕著である。対策としては常日頃から国際関係、政治紛争、民族問題等のニュースをチェックすることが重要。ちなみに2007年度は易化した。

英語の前置詞補充及び語法正誤問題は近年多少易化してるとはいえ、地歴公民の難易度はかなり高い。国語も微妙に難化傾向にある。

[編集] センター試験利用方式

センター試験の成績のみで判定する。2008年度入試のボーダーはおおよそ80%程度だが、2009年度入試から二次試験の小論文が廃止されるため難化が予想される。国立大学、特に旧帝大レベルを狙う受験生が人科を受験する場合は、センター利用の方が効率的。一般入試のトリッキーな問題形式に戸惑うことなく、センター入試の結果をダイレクトに反映させることが出来る。地方の受験生も、東京へ受験しに行くための交通費をかけないで済む。

[編集] スポーツ科学部

スポーツ・健康系統では私大最難関である。 2008年現在、小論文を除いて全教科でマークシート方式を採用している。試験科目は、英語、数学、小論文、もしくは、英語、国語、小論文のいずれかを選択する。尚、スポーツ科学部の学生は、前身が人間科学部であったこともあり、人間科学部と共に所沢キャンパスで4年間を過ごす(一部の講義は東京都西東京市の東伏見キャンパス)ことになる。

  • 英語は長文問題は法学部、文法問題は人間科学部と理工学部の出題を踏襲したような形式である。よって本学部だけでなく、これらの学部の過去問も解いておくことをお勧めする。語法正誤指摘問題は人間科学部のものよりは易しいが、それでも難しい部類に入る。
  • 国語は人間科学部の傾向を引き継いでおり、問題の難易度にも相違はないので是非とも解いてみて欲しい。
  • 数学は早大の中では標準的な難易度である。4題構成で全問マークシート方式である。人間科学部や国際教養学部の数学も同様に全問マークシート方式であり、問題の難易度に相違はないのでこれらの学部の過去問も解いて置くことをお勧めする。
  • 小論文は、スポーツに関するものが多い。スポーツの話題がメインである為、新聞や雑誌等で、スポーツ業界の話題に目を通し、興味を示しておくことが大切である。課題文やグラフを読み取る上で、これらの知識が役立つはずである。小論文入試全体に言える事だが、小論文の実力は一朝一夕で身に付くものではない。原稿用紙に何度も文章を書いてみて、高校や予備校の先生に添削して貰うのが効果的である。

[編集] センター試験利用方式

ボーダーは、概ね90%前後。

スポーツ科学部は意外に入試難易度が高い。というのも、この学部は推薦枠を多く設けているため、一般入試での入学枠が相対的に少ないからである。


[編集] 過去問

志望学部の過去問は絶対にやらなければならない。また、各学部で出題形式に個性がある一方で、全学部に共通した出題傾向もある。特に国語と社会は志望学部のみならず、他学部の過去問もやっておくべきだろう。英語に関しては全学部ともに英語長文読解の分野が重要視されているので、長文重視の勉強をしながら各学部の独自問題に対する対策をすべきである。また、青本が出ている学部に関しては、巻頭の「傾向と対策」に必ず目を通しておくこと。

なお、(1)国際教養学部には過去問が少ない。(2)文学部、文化構想学部志望は第一文学部、第二文学部の過去問を解くとよい。(3)人間科学部の地歴公民は過去問が少ない。(4)スポーツ科学部は過去問が少ないが、前身の人間科学部の問題傾向を引き継いでいる

以上のことを留意した上で、対策を練ってほしい。過去問対策では、どの設問にどのぐらい時間をかけるか、どの順番で設問を解くかを吟味して欲しい。さらに、苦手分野のあぶり出しもできるので、本番までに苦手を克服する努力は必須である。

[編集] 模試

早稲田大対応模試として、河合塾の早大・慶大オープン、代ゼミの早大プレがある。これらの模試は大学の傾向を徹底分析し、精度の高い予想問題を作成しており、多くの早大志願者が受験する。その為、受験すれば本番入試に向けての大きな指針となり、本番の雰囲気に慣れることにもなるので、早大志願者は受験することをお勧めする。

かつては駿台予備学校の早大実戦模試、Z会の早大即応模試、早稲田予備校の早大模試、早稲田ゼミナールの早大合格直結模試等があったが、現在では上記の二つしかない。河合塾の模試も1999年から2003年までは早大オープンという早大受験生のみを対象とした試験であった。

模試は厳選された良問ばかりである。模試で出題された=塾講師達が重要と考えている問題=受験生は当然正解すべき問題と解釈できる。また、模試では、判定も同時に出るが気にする必要は無い。というのは、全学部の志望者を同時に試験するため、多分に志望学部の出題傾向とはことなるからである。しかし、不得意な分野についてはしっかりと復習をし、確実に身につける必要がある。判定が悪くても合格するためには、基礎の徹底を怠ってはならない。それには、一度解いたことのある問題を確実に解けるように復習するのが一番の近道である。多くのE、D判定者が逆転合格を果たしているのも事実であり、判定が良い人ほど合格しやすいことも事実である。

以下で現在開催されている模試についてのメリット・デメリットについて記述する。

  • 代ゼミ早大入試プレ
    • メリット
      • 早大受験生のみをターゲットにしてるので、母集団のレベルが一般の模試よりも優れている。その為、一般模試より、合否判定への信頼度が高い。
      • 学部別の傾向に沿った問題を選択でき、志望学部の問題慣れが出来る。
      • 国語の試験は特に本番の傾向に近い。
      • 模試を集めた問題集が市販されているので、過去問をやりつくした受験生もそれを活用することにより高レベルの演習が出来る。
      • 受験者への特典として、合格必勝札が貰える。
      • 早稲田大学早稲田キャンパスで受験することができる。
    • デメリット
      • 英語が本番の問題よりも難しすぎる(特に秋の試験では半分の得点で偏差値60代後半が出るのもしばしば)。
      • 社会の問題集が市販されていない。
      • 第1志望の学部・学科のみの判定しか出ない。
      • 解説が簡略なので、中レベル以下の受験生の復習が大変。
  • 河合塾早大・慶大オープン
    • メリット
      • 母集団が多く、併願者も多い慶大の判定も同時に出せる。
      • 早大・慶大志願者のみをターゲットにしているので、やはり一般模試より母集団のレベルが優れている。
      • 代ゼミと異なり、複数学部の合否判定が出される。
      • 解答の解説が詳しいので復習がしやすい。
    • デメリット
      • 問題が優れているのにも関わらず、問題集として市販しない(難関国立のものは発売されている)。
      • 早大志望者単独を対象としていないので、代ゼミ程学部別の判定が正確に出ない。
      • 早大のみをターゲットにした模試ではないので、代ゼミ程問題の傾向が本番に近くない。

[編集] その他のアドバイス

国立大志望者へ
国立大受験者が早大を併願する場合、理系の受験者は特別の対策を取らずとも合格する事は出来るかもしれないが、文系学部受験の場合は、個別の対策をとらなければ合格することは困難であろう。特に政経、法などの上位学部を併願する場合には過去問に当たるなどの対策を講じないと、英語・国語・地歴公民or数学の3科目のみを勉強してきた私立専願の受験生との戦いを勝ち抜くことは容易でない。これは、早稲田大学の試験問題と、国公立大学の試験問題の質が大きく異なるからである。
私立専願者へ
私立専願で本気で早稲田大学に行きたい者は、早めに出願する学部を絞って過去問等から対策を決め、3科目のみに集中して勉強した方が良い。早稲田大学の問題は、センター試験や他の大学とは出題形式、難易度とも異なっており、独自の対策を取る方が効率的なのである。受験科目を絞り、対策時間を増し、要領を得た勉強をすれば、合格に必ず手が届くはずである。早稲田大学は各学部で出題傾向が似通っている場合も多いので、是非自分が受験する学部以外にも、演習用として他学部の問題にもチャレンジしてみよう。
尚、慶應義塾大学の入試と最も異なる点は、慶應は受験科目において、センター受験の法学部A方式を除き、どの学部も「国語」が課せられないことである。慶應義塾大学を併願する場合、このことに注意して置こう。
現役早大生が運営する早大受験生向けサイト「早稲田の杜」([1])には生の情報が集まっているので一度見てみるとよいだろう。
ヘルプ