東工大対策
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本項は、東京工業大学の入学試験対策に関する事項である。
東京工業大は理工系の学部のみを擁する大学である。唯一の旧官立工業大学である。東工大の入試問題には重厚な難問が多く、合格するには基礎を十分に理解し過去問の演習及び研究を行うことが必要不可欠である。1次:2次の配点(270:700)を見ても判るように、2次重視の大学の典型例である。センター試験が高得点でも2次試験の得点が悪ければ不合格もありうるという意味だが、逆に言えばセンター試験を多少失敗しても2次試験で挽回可能とも言える。
東京工業大学の入試科目は前期日程は全類共通で、数学、外国語、物理、化学の4科目である。試験は2日間で行われ、初日に数学、英語、2日目に物理、化学を行う。後期日程は全類で数学と外国語を課しており、加えて類ごとに物理、化学、小論文、面接のいずれか(または複数)を課している。前後期どちらとも数学の配点がかなり高い。一方センターの配点が低いので、国語が苦手だが数学が得意な受験生には狙い目である。
東工大対応模試として、河合塾のオープン、代ゼミのプレ、駿台の実戦模試がある。各予備校は、大学の傾向を徹底的にチェックして大学別の予想問題を作成しており、多くの東工大志願者が受験する為、受験すれば本番の入試に向けて大きな指針となり、また、本番の雰囲気に慣れることにもなるので、東工大志願者は、これらの模試をできる限り受験するべきだろう。なお、駿台の実戦模試では後期日程(第2~7類)の判定も行われる。但し、本番の後期日程試験で課される小論文・面接・課題は当模試では実施されないのでこれらを除いた科目・配点での判定であることに注意されたい。
駿台文庫からは実戦模試演習シリーズ(「東京工業大学への~」)が販売されているが、これは過去に行なわれた東工大入試実戦模試の問題が掲載されている。余裕があれば、直前期に過去問と平行してやっておくのもよいと考える。また、これらの模試と、センター試験対策のマーク模試でドッキング判定(総合判定)される場合が多いので、出来れば、ドッキング対象のマーク模試も同時に受験するべきである。
また、有志の制作する東京工業大学に合格するためのスレ@WEB、東京工業大学へ合格するためのスレ@PukiWikiの情報も利用することが望まれる。その他受験情報のサイトは「受験情報」の項で扱っている。
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[編集] センター試験
センター試験の配点が低いからといってセンター対策の手を抜くのは本末転倒である。あまりにも点が取れていない場合には足切りをされる(後期)こともあるし、高得点取得が困難な2次試験なので精神的負担となり挽回困難となる。そういった心配をせずに安心して本命の東工大対策が出来るよう、あらかじめしっかりと対策を立てて欲しい。具体的な得点率に関しては、志望する類にもよるが、最低でも(傾斜配点で)80%は取っておきたい。
[編集] 数学(一般選抜)
[編集] 概要
東工大の数学を一言で表現するなら「重厚」という言葉がぴったりである。解析学的な問題が出やすい。当該大学は受験生に強靭かつ精密な計算力を下地にした高い処理能力を求めてきているといえよう。問題の解法は何とか思い浮かぶものの、実際に計算してみるとやる気の失せる煩雑な数式が出てくることが多い。その時にいかに諦めずに最後まで処理しきれるかが合否の鍵である.前期日程試験では各類とも,配点は700点中250点となる.
[編集] 問題
ここ数年は前期に大問が4つ、後期に2つが定着している。過去問と類似した問題が出ることがたびたびあるほか、計算力を要する問題が頻出である。解答は全問記述式でA4の解答冊子に解答を記述するようになっており、問題用紙には十分な計算スペースが用意されている。日頃から計算力を養っておくことは重要だが、短時間に検算を繰り返せるように細かい字で丁寧に有効にスペースを利用できるように記入する手順に慣れておく必要がある。
[編集] 出題傾向
出題傾向としては、行列の出題頻度が低めで、微分積分や数列,極限の重厚な問題が頻出である。特に微積は毎年出題されており、数学IIIの対策が最優先である。過去に東工大や難関他大学で出題された良問を誘導なしで出題することがあり,問題の全体像を描けることと高い計算力が必要となる.ある程度高いレベルでまんべんなく勉強している人にとっては,今までに全く見たことのないような問題に出会うことはないといえる.他には、難問率の高く対策が難しい整数問題、構成力の必要な計量問題などが東工大特有の問題であるといえる。どちらも、取れれば差がつくだろうが、難易度等を考えて捨てるのもひとつの手であろう。いずれも対策をするにこしたことはないが数学IIIの履修度、他教科の進み具合、出題されなかったときのリスク等を考えて慎重に行ったほうがよい(特に整数は中途半端に対策すると何一つ身につかない可能性すらある。)場合の数、確率の出題率は低いとは言えずどちらも食わず嫌いは避けたい。(ちなみに2008年度入試では確率が出題された。) また、前期では年に一問程度、標準問題が出題されるのでできればそこで取りこぼしをしたくない。
[編集] 難易度
数学では、求値問題が多く、なおかつ誘導が全くない問題が多い。これは受験生の構想力や計算力を主に見ているためだと推測される。難易度に関しては、受験数学における最高水準の出題がなされていると言えるが、近年易化傾向にある。とはいうものの、ある年に突然難しくなることも有るので注意されたい。またこの難しい方が本来の「東工大らしい」数学である。試験時間は十分にある(前期150分,後期90分)ので問題にじっくり取り組める反面、難問に力を注ぎすぎて易問を落としてしまうということにもなりかねず、問題の難易度判断、時間配分も大切になってくる。
[編集] 対策
数学は難易度は非常に高い。このような問題が解けるようになるためには、高等学校で出てくる基礎的な事項や定型的な解法を一通り網羅し、使いこなせるようになっておく必要が出てくる。したがって、まずは日々の授業の内容を完全に理解するように努めるべきである。その際には、教科書で出てきた基本公式や初歩的な問題は第三者に説明できるようになるまで理解を深めることが重要である。出てきた公式は実際に自分で導いてみると良い。
その後受験用問題集を使用して演習を積んでいくことになるのだが、ただ闇雲に演習量をこなすのではなく、1題ごとにその問題の本質は何なのかじっくり考える習慣を身につけるのが望ましい。解いた問題の別解を考えてみるのも思考力を養成する上で推奨される。また、演習の際の計算は必ず最後まで自分の手で正確に書き上げるようにするべきである。ある程度計算を進めるごとに検算する癖を身につけておくとなお良い。以上のステップを踏まえた上で一風変わった東工大の問題に慣れるために、できるだけ過去問研究をすることをお勧めする。また、数学の問題を解く際には単なるメモ書きに終わらないポイントを抑えた解答作成を心がければよいだろう。
合格目標点としては前期日程の数学に関して言えば、2題完答+残り2題は部分点で5割分を狙い、全体で5割5分~6割が理想である。数学が非常に得意である人を除き、7割獲れれば数学に関してはほぼ合格点だが至難の技である。勿論、難易度によって変わるが、満点を狙えるほど非常に簡単な問題が4題出るとは考えにくいのでほぼ妥当と言える。
『新作の労を惜しむ』のであろうか、東工大の過去問が再びそっくり出題されることも起こりうるので、可能ならば何十年分かは過去問に目をとしておくことが好ましい。実際、40年前に出題された問題がそっくり出題されたことがある。2008年度第1類AO入試の問題I―2で出題された問題が1993年度第四問と全く同じであったことは記憶に新しい。
[編集] 数学(AO入試)
[編集] 概要
本学の理学部(第1類)は2007年度から数学1科目入試を実施している。倍率は30倍程度。 定員を20名としているが、成績によっては、これより少ない人数となることもあり得る。 問題のレベルとしては、東大/京大で出されうる、最難関のレベルと考えてよい。数学がある程度得意な人でも、2完がやっとである。一般入試においても、「誘導」問題を つけることを嫌う東工大の数学だが、AOではそれがなお顕著で、全ての問題に関して誘導が存在しない。解答用紙は各問につき、40行ほどの罫線が轢かれたA3用紙 1枚。 また2011年度以降もAO入試が行われるのかは不明なので受験を考えている人は東工大のホームページ等で確認する事をお勧めする。
[編集] 課題I
[編集] 問題
[編集] 傾向
[編集] 課題II
[編集] 問題
[編集] 傾向
[編集] 対策
東京工業大学へ合格するためのスレ@PukiWikiのAO総合に詳しい情報が載っているので参考にされたい。
[編集] 外国語
[編集] 概要
東工大受験の際には、外国語は前期、後期とも英語、仏語、独語から出願時に選択した1科目を受験することになる。英語はリーディングとライティングが出題される。
以下、特に断りがなければ英語について記述することにする。
[編集] 問題
大問は長文総合問題が2題。これらを90分で解答することになる。問題は単純な英訳と和訳が多く、またかなりの高頻度で自由英作文が課せられる。自由英作文は理系の英語には珍しいので対策は絶対必要である。なおここ数年は自由英作文は西暦の奇数年度に出題されている。もちろん来年出題される可能性が100%と断定できるわけではないが2009年度の出題にそなえて学習しても無駄にはならないだろう。
[編集] 難易度
基礎的な問題が多く出題される傾向が強い。また、制限時間に比しても1題にかけられる時間は45分あり、時間的な余裕も十分にある。しかし、その分受験生の間で差を付けるために採点基準が厳しめに設定されるといううわさもあるので、実際の解答作成においてはケアレスミスなどには特に注意するべきである。
[編集] 対策
まず学校で配布される英語の長文問題集を1~2冊こなそう。その上で、その問題集の英文を全て和訳してみると良い。できればある程度暗唱できるくらい読み込むと良い。この過程で、英語に対するカンとセンスが身につくのである。英作文に関しては何か英作文用の教科書(学校で配布されるはず。)を1冊決めて徹底的にやりこむと良い。問題はすべて解くのと同時に、例文をすらすら暗唱できるようになるまで定着させるとなお心強い。
[編集] 物理
[編集] 概説
物理は物理IとIIから出題される。問題を俯瞰すると、教科書レベルの問題から誘導していくような出題の仕方が多い。また、ほとんどの問題で導出過程を論述させている。グラフを書かせる問題も頻出であり、過去問などで対策が必要である。東工大物理を攻略するには高校物理の深い理解と計算力が必要であり、また入学後を考えても力をいれて対策すべき教科である。
[編集] 問題
前期は大問が3つで、後期は2つである。力学と電磁気は必ず出題される。2008年前期入試では大問が4つとなった。配点は25、25、50、50であった。前半2つはやさしめであった。頻出分野は、力学では単振動、円運動、重心系、万有引力と物体の運動。電磁気では電磁誘導、LC回路、サイクロトロン(電場・磁場における荷電粒子のふるまい)。熱力学は熱力学第一法則を取り扱った問題、熱サイクル、気体分子運動論。波動は光・音のドップラー効果、回折格子である。
[編集] 難易度
難易度的にはやや難ぐらいの問題がメインである。教科書レベルの基礎事項の確認から入って、徐々に応用を織り交ぜていくといったパターンの問題が多い。
[編集] 対策
物理に対処するには闇雲に問題パターンの暗記に走るのではなく(もちろんパターン暗記もある程度必要ではあるが。)基礎基本に立ち返って問題を考える態度を身につけることが必要である。つまり、例えばエネルギー保存則の公式ひとつ取っても、その式はどのようにでてきたのか、その式は本質的には何を表しているか、そもそもエネルギーや仕事とはどういうものか誰にでもわかるように説明できるだろうか、といったことを常日頃から考えているかどうかがそのまま理解度の差、ひいては入試における点数差に結びついてくるのである。通常の授業にあたっては、出てくる数式がどういった基本原理に基づいて出てきたのかを確認し、その数式がどのような意味を持っているのか説明できるまで教科書や解説書にかじりついたり、友人や教師に質問し、理解を深めることが重要である。その上で公式などは自分で導いてみるのが良い。このようにして基礎固めを終えたのちに本格的な受験用問題集に取り掛かればよい。なお、問題演習を行う際には、ただ問題量をこなすことに終始するのではなく、1問1問に時間を費やし、その問題がどういった現象を取り扱っているのか、どういった基本法則がその現象の裏に隠れているのか考えてみると良い。また、問題の別解を考えてみたりするのも思考力の養成に一役買うだろう。
[編集] 化学
[編集] 概説
化学は、化学I・II分野における理論・無機・有機の三分野から満遍なく出題されているが、出題はかなり特殊である。それぞれの分野の最初の三、四問は題意に合う文章を一つまたは二つ選ぶものであるが、正解が一つまたは二つかどうかをも判断しないといけないため確実な知識が必要になる。また、誤りな選択肢を含んだ場合、正解の選択肢も得点にならないと噂されるため注意が必要である。
[編集] 問題
大問の数が前期18個、後期12個と非常に多いが、大問一つにつき小問がつかない場合がほとんどであり、小問がついても三つ以下であることが多いため、実質前期で22~25問程度である。解答用紙には数字のみ記入するようになっており思考の過程は点数に反映されない。残りの三、四問は計算問題であり、文意にあった式を立てて導くものがほとんどである。特に有機分野の計算問題は超難問が含まれるので捨てる問題と確実にとれる問題の選択を見極める必要がある。頻出分野に関しては、理論分野では結晶格子、化学平衡。無機分野では酸化・還元、中和滴定、金属イオンの決定、典型・遷移元素。有機分野では有機化合物の構造決定、立体異性体、天然・合成高分子化合物である。特に合成高分子の計算問題は毎年のように出題される。
[編集] 難易度
計算問題では考え方が正しくても正確な答えを書かない限り点数がもらえず、また選択肢問題では紛らわしい選択肢がいくつもあることから正確な知識の蓄積が要求される。(センター試験等で有効である消去法も使えず、「すべて選べ」という問題ほど受験生の神経をすり減らす出題形式はない。)また全体的に大学受験標準以上の問題ぞろいであることを考えると、難度は受験化学のなかでも相当高いといえる。
[編集] 対策
対策としてはまずは教科書や資料集を中心に、学校等で配布される一般的な問題集を併用して基礎を固めることをお勧めする。知識それ自体は教科書と資料集で充分事足りる。その後、他大学と比べ問題形式が特殊であることを考慮して、過去問を十分に集めて早めに取り掛かるようにしたほうがよい。また、空欄を埋める形式であるとはいえ日頃から計算過程や考え方を書く訓練もすべきである。選択問題については定性的な問題も聞かれることがある。これについては絶対大丈夫とは言えないが、「センター試験化学で消去法を使わないで解く」そして時間の余裕のある範囲で日頃から一問一問、正解でない理由もきちんと言えるようにしておくことが好ましい。
[編集] その他
前期日程入試の出願形式は独特であり、出願表に希望する類を二つ書くことが出来る(第一志望5類、第二志望7類など)。合格最低点が類によって結構違うので第一志望に自分の志望類を書き、第二志望に合格最低点が低い類を滑り止めとして書く受験生が多い。合格最低点が低い類は毎年変動するので第二希望にどの類を書くかは慎重に考えるべきだろう。参考として一般的に第二志望は2類、3類を書く受験生が多いようである。
後期日程入試は、希望する類によって課される科目が異なるので出願表に希望する類を書けるのは一つだけである。2008年度の入試に関しては、第1類はAO入試に後期の定員が移ったために行われないので注意していただきたい。
[編集] 受験情報
学習方法以外にも、東工大の受験の情報を積極的に収集することも望まれる。以下、東工大の受験に関して扱っているサイト。
東京工業大学オフィシャル
東工大受験対策サイト