金沢大対策
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本項は、金沢大学の入学試験対策に関する事項である。
金沢大学のホームページ(入試要項が記載されている。)http://www.kanazawa-u.ac.jp/enter/admission/index.html
金沢大学は、旧制四高の流れを汲む北陸地方の国立大学である。国立総合大学であるため、特に中部地方内での人気は高い。学生の半数は北陸出身で、その中の1/2が石川県出身である。以前は「お城の中にある大学」として全国的に有名であったが、現在の角間キャンパスに移行してからは受験生に対するそのような印象は以前に比べて薄れてしまったといえる。しかし、それでもなお例年小京都、金沢市に憧れる学生が志願してくる大学であることに変わりはない。金沢大学は2008年度から学部制を廃止し、新たに人間社会学域、理工学域、医薬保健学域の3つに統合された。
入試問題には悪問・奇問は出題されず、教科書をベースにした基本的な標準問題が大半を占める。金沢大学に即した模擬試験は地元の育英予備校で「金大模試」が実施されている。母集団が比較的本番に近いので、金沢大受験予定者は受験してみることをお勧めする。Z会を受講するのもとても効果的である。
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[編集] センター試験
金沢大学では他大学に比してセンターの配点が比較的高い。最もセンター比率が低い理工学域機械工学類でも、センター:二次が440:650であり、最もセンター比率が高い保健学類でセンター:二次が900:400である。従って、合格への近道としてはまず第一関門であるセンター試験を高得点でパスすることである。金沢大学受験にあたっては、学域にもよるが75%は取っておきたい。80%以上あれば有望である。なお、医学類では85〜90%程度の得点率が要求される。
[編集] 英語
金沢大学の英語は90分で4題を解答することになる。問題の内訳は、長文総合問題が2題、英作文2題といったようになっている。英作文は部分和訳問題が1題、自由英作文が1題である。これは90年代初頭の東京大学の英作文問題の形式に良く似ているので、参考になるであろう。このような金沢大の問題に対処するために、まず学校で配布される英語の長文問題集を1~2冊こなそう。教科書やテキストで取り扱われている文章を全文和訳し、教師など第三者に添削してもらうと良い。その際に、分からない単語や箇所がいくつかあるはずだから、文意や文脈から判断して適切な意味に訳すことができるようになるために、まずは辞書を引かずに推測して訳してみると良い。また、和訳したらそれで終わりという学習態度ではなかなか英語の力はつかないので、出来れば暗唱できるくらい読み込むことを勧める。この過程で単語や使えるフレーズ、さらに英語の感覚を身につけることができるのである。さらにテキストの文章には必ず「移植問題」などのテーマが少なくとも1つはあるはずであるから、それについて自分で書籍などで調べ、考えてみることも大切である。英作文に関しては何か英作文用の教科書(学校で配布されるはず。)を1冊決めて徹底的にやりこむと良い。問題はすべて解くのと同時に、例文をすらすら暗唱できるようになるまで定着させるとなお良い。
英作文に関しては余力があれば東京大学の英作文の問題も目を通しておくとよい。
[編集] 数学
理系は4題(120分)、文系は3題(90分)を解答する。文系・理系ともにこれといって決まった頻出分野があるというわけではないので、全分野満遍なく学習する必要がある。スタンダードな問題が大半を占めるが、理系では4題中1題が難問という傾向の年が多いので、特に医学類志望者は応用問題にも対応できるように思考力を磨いておくと心強い。出題形式としては、年によって求値問題が大半を占める年と、証明問題が半分程度を占める年とあり、はっきりしない。目標点数としては、理系一般学部は4題中2題、医学類は4題中3題、できれば4題すべて完答を目標とするべきである。金沢大の問題を解くためには、高等学校で習う基礎事項を網羅し、定型的な解法は一通り使いこなせるようにしておく必要が出てくる。したがって、まずは日々の授業の内容を理解するように努めるべきである。その際には、教科書で出てきた基本公式や初歩的な問題は第三者に説明できるようになるまで理解を深めることが重要である。出てきた公式は実際に自分で導いてみると良い。その後数研出版の「入試問題集200○」等を使用して演習を積んでいくことになるのだが、ただ闇雲に演習量をこなすのではなく、1題ごとにその問題の本質は何なのかじっくり考える習慣を身につけておくと良い。さらに、解いた問題の別解を考えてみるのも思考力の養成に役に立つ。当然のことながら、演習の際の計算は必ず最後まで自分の手で正確に書き上げるようにしたい。
余力があれば九州大学や東北大学、北海道大学等といった旧帝大の問題も参考にしてみると良い。
[編集] 国語
90分で3題を解答する。評論から1題、古文から1題、漢文から1題出題される。
[編集] 物理
金沢大学の物理は3題構成になっており、力学と電磁気は必ず出題される。のこり1題は波動分野か熱力学分野から出題される。頻出分野としては、力学では単振動、円運動、モーメントと力のつりあい、ケプラーの法則。電磁気では電磁誘導、コンデンサー、電気回路。熱力学は熱力学第一法則を取り扱った問題、熱サイクル。波動は光・音のドップラー効果、回折格子である。
金沢大の物理に対処するには闇雲に問題パターンの暗記に走るのではなく(もちろんパターン暗記もある程度必要ではあるが。)基礎基本に立ち返って問題を考える態度を身につけることが必要である。つまり、例えばドップラー効果の公式ひとつ取っても、その式はどのようにでてきたのか、その式は本質的には何を表しているか、そもそもドップラー効果とはどういうものか誰にでもわかるように説明できるだろうか、といったことを常日頃から考えているかどうかがそのまま理解度の差、ひいては入試における点数差に結びついてくるのである。
通常の授業にあたっては、出てくる数式がどういった基本原理に基づいて出てきたのかを確認し、その数式がどのような意味を持っているのか説明できるまで教科書や解説書にかじりついたり、友人や教師に質問し、理解を深めることが重要である。その上で公式などは自分で導いてみるのが良い。こういった地道なステップを踏まえたうえで教科書傍用問題集等にあたってみることを勧める。教科書の内容を一通り理解した後、まず教科書傍用問題集を一冊完全にこなした後、数研出版の「物理I・II重要問題集」等といった標準的な受験問題集を徹底的にこなせば対応できるだろう。
[編集] 化学
金沢大学の化学には高い処理能力が要求される。頻出分野は酸・塩基、中和滴定、金属イオンの決定、原子核の構造、有機化合物の構造決定、天然・合成高分子化合物である。比較的長い論述問題も出題される。全体的な難易度はやや高めであるが、だからといっていきなり背伸びをして難しい問題集に手を出すのは禁物である。
まずは教科書や資料集を中心に、学校で配布される一般的な問題集を併用して基礎を固めることをお勧めする。その後、数研出版の「実戦化学I・II重要問題集」や三省堂の「化学I・IIの新演習」等の本格的な受験用問題集に取り組むのが良いと思われる。また、過去問を数年分解いて、論述問題への対処法を確立しておくことが推奨される。
[編集] 生物
まず教科書と資料集を熟読し、問題集(第一学習社の「新編セミナー生物IB+II」など。)を併用して基礎固めと問題演習をすることを勧める。基礎的な問題がかなり混じっているので、それらを取りこぼさないようにするためにも万全な基礎力の養成は不可欠である。また日々の授業で行われる実験には積極的に参加し、実験機器・実験データの扱い方や描図のノウハウなどを習得するとよい。さらに、「Newton」などの科学雑誌で生物関係の記事があればそれを読んでみるのも良い。ブルーバックス等でもそういった生物関連の書籍がいくつもあるはずだから、興味があれば読んでみてもいいかもしれない。
[編集] その他
受験する際の心構えのひとつとして、ありきたりではあるが模試の判定や偏差値に一喜一憂する必要はあまりないということを明記しておきたい。そもそも得点は入試本番当日の自分のコンディションや問題との相性次第で大幅に変動するものだし、模試と実際の入試とでは難易度や問題の癖が異なるからである。実際、現役浪人関係なく、秋の模試等でC判定やD判定を出してしまった生徒が、直前期で実力が一気に伸びて合格したケースも存在するので、最後まで諦めずに勉強を続ける姿勢をもつことも大切である。