アンズの栽培
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アンズは、春風に揺れる可憐な花と、甘酸っぱい果実が魅力的な落葉果樹です。育て方も比較的簡単で、初心者でも挑戦しやすいのが特徴です。このガイドでは、アンズの栽培方法をご紹介します。
品種選び
[編集]アンズには欧州系と東亜系があり、それぞれ以下のような特徴があります。
- 欧州系: 果実が大きく、甘味が強く、酸味が少ない。
- 東亜系: 果実が小さく、酸味が強い。
近年では、欧州系と東亜系の交雑品種も多く出回っています。
植え付け
[編集]- 適期: 12月~3月
- 場所: 日当たりと水はけのよい場所
- 土壌: 水はけと通気性がよい弱酸性土壌
- 植え付け方:
- 掘り穴を掘り、堆肥や腐葉土を混ぜ込む。
- 苗木を根を広げて置き、土を埋め戻す。
- たっぷり水を与える。
水やり
[編集]- 庭植え: 基本的には不要。ただし、夏場の乾燥が続く場合は朝か夕方にたっぷり水を与える。
- 鉢植え: 土の表面が乾いたら、鉢底から水が出るくらいたっぷり水を与える。
肥料
[編集]- 3月と9月に、化成肥料を株元に施す。
- 量は、肥料の説明書に従う。
剪定
[編集]- 適期: 12月~2月
- 剪定方法:
- 主枝は3~4本残し、徒長枝や古枝は剪定する。
- 混み合った枝や風通しが悪い枝は間引く。
収穫
[編集]- 収穫期: 6月~7月
- 収穫適期: 果実が柔らかくなり、黄色く色づいたら収穫する。
- 収穫方法: 果実を手で優しくひねるように収穫する。
病害虫防除
[編集]- 主な病害虫: 灰星病、胴枯病、うどんこ病、ナシシラミ
- 防除方法:
- 病害虫が発生しやすい時期になったら、薬剤散布を行う。
- 落ち葉や枯れ枝は取り除き、風通しを良くする。
その他
[編集]- アンズは比較的育てやすい果樹ですが、晩霜や春先の寒さに弱いので、注意が必要です。
- 鉢植えの場合は、2~3年に1回のペースで植え替える必要があります。
参考資料
[編集]- みんなの趣味の園芸 - アンズとは|育て方がわかる植物図鑑
- ヤサシイエンゲイ - アンズの育て方
- タキイネット通販 - アンズ(杏子)を育てよう