ウィキペディアの書き方 入門編-書いてみよう (加筆編)

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
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さて、ウィキペディアがどういうサイトなのかは、大体わかっていただけたでしょうか? では、さっそく記事を書いてみましょう。

………といっても、いきなり新しい記事を書くのは、緊張するものです。まずは、他の記事に加筆してみましょう。新しい記事を書く方法は、次の章でご紹介しますので、ご安心を。

Bleistift1.jpg

項目の選び方[編集]

ウィキペディアに相応しい項目とはどんなものであるか?これには様々な意見があります。百科事典とは、森羅万象の物事を説明するものだからです。

ブリタニカ百科事典などのような、紙の百科事典にあるような項目から書かれるべきだという人もいれば、むしろ紙の事典には書かれないようなこと(サブカルチャーや特定分野の専門用語など)こそしっかり書くべきだという人もいます。ただ、今の日本語版では、メインカルチャーの記事を執筆する人は大変不足しています。その分野で活動する人はほぼ間違いなく、歓迎されるでしょう。

とはいっても、そんなに難しく考えなくても構いません。最初ですから、まずは自分に身近な分野から手を出してみましょう。ウィキペディアには、数学や科学、哲学、文学、文化などに関わる記事はもちろん、市町村や食べ物、鉄道やアニメ、ゲームに至るまで、沢山の項目があります。この本では、(どんな項目であれ)「百科事典的な内容」として文章を書くための道しるべを示します。

草取り[編集]

草取りとは、本を作るときでいう校正の作業です。具体的には、

  • 文章の内容や表記を整える作業 
  • ウィキペディア特有のリンク張りやカテゴリ分類などのメンテナンス作業

の二つに分かれます。地味な作業ですが、Wikiのシステムに慣れるには打ってつけですし、誰でも気軽にできる編集でもあります。

文章の内容や表記を整える作業は、とくにウィキペディアに限ったことではなく、一般の文章の校正と特に変わりません。具体的には、

  • 固有名詞の表記(漢字や読み仮名の間違い)、年代などのミスの訂正
  • 文章をなめらかに読めるように直す:てにをはなどの訂正や重複のある文章の再編集
  • 表記法の統一:スタイルマニュアルに沿った表記に項目全体を修正します。
    • これには文体の統一・使用する漢字の統一・かっこなどの約物の統一などがあります。

ウィキペディア特有のリンク張りやカテゴリ分類などのメンテナンス作業には次のようなものがあります。これは造語で「ウィキ化」(Wikify) とも呼ばれます。ウィキ化はとくに他のページへのリンクをおくことを指す用語ですが、マークアップ全般について使われる場合もあるようです。

  • ウィキマークアップの体裁を整える。強調の付加や除去、マークアップ時のミスの修正
  • ウィキマークアップを追加し、適切な項目へとリンクする
  • 言語間リンクの付加
  • 適切なカテゴリをつける、カテゴリの読み(ソートキー)をつける

などがあります。今は意味の分からない言葉も沢山出てきたかもしれませんが、あまり気にすることはありません。とりあえず、草取り作業はすべての原点であり、大切な作業であることは頭に置いておいて下さい。

プチ加筆[編集]

知っていることを足してみましょう。生没年月日が抜けている人物記事や、歴史や背景、その後の時代への影響がまだ書かれていない記事も多いです。また、説明が尻切れトンボになってしまっている記事などもあるでしょう。作品リストなどが付いているときには、重要な作品が抜け落ちていることもあります。

そういう記事を探す一番簡単な方法は、サブスタブにカテゴライズされている記事を見ることです。このカテゴリには、他のウィキペディアンたちが「定義しか書かれていない」と思った項目が集められています。学生時代にかじった項目や、興味を持っている項目があればぜひ、開いてみてください。その項目の初学者が概念を理解するために、必要なのに不足している情報にきっと気付くことでしょう。もしかすると、定義そのものが正確でなかったり、上手く説明できていないこともあるかもしれません。編集は大胆に!どんどん記述を足していってください。自信があるなら、元の記事の原形を留めておく必要すらありません。(ただ、著作権をはじめとする権利にだけは注意してくださいね。ウィキペディアに限らず、ウィキプロジェクトは権利侵害には大変慎重な姿勢を取っています。どこかのウェブページのコピーなんてのはダメです)

ここで重要な事は、出典を明記することです。その事柄が本当に正しいのか検証する人にとって、出典が明記されているという事は非常に助かることです。詳しくは、#出典を付けてみるをご覧ください。

翻訳[編集]

もう一つ、加筆の方法としては他言語版から情報を持って来るという方法もあります。ウィキペディアロゴマークの下の方に、次のようなボックスに入った文字列があればクリックしてみましょう。

  • Deutsch
  • English
  • Français

Englishなら英語版の、Françaisならフランス語版の該当ページに行くことができます。ウィキペディアは、GFDLに従って書かれているので、要約欄にさえ注意すれば、他言語版のページをコピーしたり、翻訳しても構いません。ただし、要約欄への記載を怠ると、せっかくの翻訳がGFDLの要件を満たしていないとして削除されることもありえますので、他言語版のページを翻訳しようと思った場合は、まずは一度w:Wikipedia:翻訳FAQに目を通して下さい。


画像を貼ってみる[編集]

また、関連する画像を貼ることも、記事の充実のための大切な加筆になります。基本的には[[画像:貼りたいファイル名|thumb|画像の説明]]という文面で、画像を表示させることができます。この文面(タグ)について、詳しい説明は、w:Wikipedia:画像の表示を見てください。

注意をいくつか挙げますと、

  • 出典と、著作権・肖像権やライセンスに注意 - 出典やライセンスが不明な画像は削除されます。日本語版ウィキペディアでは、GFDLとPDの画像しかアップロードできません(後述)
  • ウィキペディアでは、画像を表示するのにHTMLタグは使えません。他のサイトにある画像をそのまま表示させるということはできませんので、注意してください。
  • 必ず、プレビュー機能を使って、どのように表示されるか確認してください。寸法の大きな画像でサイズ指定やサムネイル指定を忘れると、とんでもないことに……

コモンズにある画像を表示する[編集]

コモンズから呼び出したファイルです

表示できるのは、日本語版にある画像だけではありません。「ウィキメディアコモンズ(WikimediaCommons, 通称コモンズ)」にある画像も、ウィキペディア内にあるのと同じ感覚でそのまま表示させることができます。

掲載の仕方はウィキペディア内に画像があるのと同じく、[[画像:貼りたいファイル名|thumb|画像の説明]]といったタグを書くことになります。HTMLを使ってホームページを作ったことのある方は、「え~と、ディレクトリを指定しないといけないから」と思うかもしれませんが、ウィキペディアの中では画像名だけで大丈夫です。だまされたと思ってやってみてください。

画像をアップロードする[編集]

ウィキペディアやコモンズに欲しい画像がない場合には、自分の描いた絵や自分で撮った写真、あるいは外部サイトから持ってきたパブリックドメインなファイルをアップロードすることもできます。まずは、ロゴの近くにある「アップロード」という文字をクリックしてください(表示されていない場合には、w:特別:Uploadを利用してください)。

アップロード用の画面が表示されたら、まずはそこに書いてある注意を一読してください。著作権やファイルの種類についての注意など、大切なことが書かれています。同意できるようなら、"Browse" あるいは "参照" というボタンを押して、アップロードしたい画像を選択してください。

アップロードしたい画像のファイル名を変えたい場合には「掲載するファイル名」欄に新しいファイル名を記入してください。アップロード後にファイル名を変更することはできないのでw:Wikipedia:画像利用の方針#画像のファイル名を参考にして慎重に決めてください。

次に、「ファイルの概要」欄に必要事項を記入してください。まず次の2点は必ず記述する必要があります:

画像の出典
その画像の出所を記しましょう。自分が撮影した写真や作成した画像なら「~~~が撮影(作成)。」など、外部のサイトにあった画像ならURLを書きましょう。ただし、外部のサイトから持ち込む場合はそのファイルがGFDLかPDで利用できるものでなければなりません。"All rights reserved." とあるサイトから、勝手に画像を持ってきてはいけません。
画像のライセンス
「{{GFDL}}」などとコピーライト・タグを記入します。日本語版で使えるライセンスはw:GFDLw:パブリックドメイン (PD) の2種類がありますが、日本法では著作権の一部(著作者人格権)を手放すことができないという議論があり、自分で作った画像を投稿するときは、GFDLとするウィキペディアンがほとんどです。一方、たとえばNASAやアメリカ軍のサイトにある画像(w:アメリカ合衆国政府の著作物)などで、パブリックドメインなファイルをアップロードする場合は、「{{PD}}(コモンズの場合は「{{PD-USGov-NASA}}など)」と書くことになります。

以上の出典かライセンスかのいずれかでも欠けている場合、その画像は基本的には削除されることとなりますのでどうか注意して下さい。

このほか、画像についての簡単な説明もあるとなおいいでしょう。たとえば、自分で撮った写真であれば、撮影場所や日時、撮影対象についての簡単な説明(「○○県○○市にある○○の写真」など)があると、表示するときのキャプションが付けやすくなるなどの利点が生まれます。

♯ 店舗の内部の画像や、個人や博物館の収蔵物を撮る場合には、トラブルを避けるために必ず許可を取ってから撮影し、「○○の許可を取って撮影」と明記してください。

なお、現在は日本語版に画像をアップロードするやり方から、ウィキメディアコモンズに画像をアップロードするという方向に変わりつつあります。コモンズに画像をアップロードすることにより、他言語版や他のウィキメディアプロジェクトとも画像を共有することができます。日本語でのファイル名が非推奨だったりという決まりがあるので、今回はウィキペディア本体へのアップロードを説明しましたが、慣れてきたらぜひコモンズへのアップロードも検討してみてください。ウィキペディアにある説明ページが参考になるでしょう。

以下は、コモンズに画像をアップロードするときの模範例ですが、ウィキペディアでも同じ形で書けば必要な情報が書きやすいでしょう。

{{Information|
|Description= 画像についての簡単な説明を記してください。
|Source= 出典元を書いてください。ネット上で有ればURLやそのウェブサイトのURLを明らかにしましょう。古い刊行物などで著作権の切れた画像をスキャンした場合はその刊行物の名前を記してください。自分が著作権保有者である場合は、~~~'s fileと書いておくと良いでしょう。
|Date= ファイルの作成および発表日を記入しましょう。
|Author= 制作者の名前を書きましょう。あなたが制作者である場合は~~~と書いてください。
|Permission= あなたが著作権保有者である場合はあなたが選択したライセンスを書いてください(テンプレートでは有りません)。外部のファイルである場合は利用条件を書いてください(ただし、外部の条件が長文に渡る場合は簡単な説明文とリンクでかまいません)。
|other_versions = コモンズ上にこのファイルから派生したファイルがあるなら書きましょう(例: この画像の○○の部分を拡大した画像)。
}}

{{<コピーライト・タグ>}} コピーライト・タグを貼ってください。日本語版であれば、{{PD}} か {{GFDL}} のいずれかです。

日本語版では、PDとGFDLの2種類の画像しか使えませんが、クリエイティブコモンズ (CC) やフェアユース (Fairuse) など、他のライセンスの画像を使える言語版/姉妹プロジェクトもあります。日本語版ウィキペディアに適合しないライセンスのものを日本語版にアップロードしてしまうと削除されますので、注意しましょう。ウィキメディアコモンズでは、CCはOK, Fairuseは不可となっています。つまり、英語版で Fairuse となっている画像を日本語版で表示することは、現在は残念ながらできません。

ファイル名を変えたくなったら[編集]

通常の記事と違い、画像ページは移動機能を使った移動ができません。そのため、画像のファイル名を変えるためには、保存して別名で再びアップロードしなくてはなりません。単純な綴りの間違いだけでなく、ファイル名から内容を類推できないものについてもファイル名を変更したほうがよいでしょう。ファイル名変更により重複した画像は、その画像ページに投稿者自身で {{db|投稿者による依頼、[[ファイル名.jpg]]と重複}} などと書いておけば、管理者により削除されます。

画像以外は?[編集]

以上では画像について説明してきましたが、音声ファイルやGIFアニメ、動画など他のメディアファイルについても、基本的には同様です(出典とライセンスを忘れないで下さい)。詳しくは、ウィキペディアのw:Wikipedia:マルチメディアFAQなどを見てみて下さい。

出典を付けてみる[編集]

出典を明記する事はウィキペディアにおいてとても重要な事です。もちろん道を示してくれた先人へ敬意を示すという意味もありますが、記事の信ぴょう性を確保するという意味合いもあります。ウィキペディアはそれ自体が信用性を持っているわけではありません。そのため、書き込まれている内容が事実であることを確認するためにも出典が必要なのです。

出典の示し方は学術分野や学会、厳密には個人によっても違いますが、「参考文献を列挙する方法」(ジェネラル・リファレンス)と「本文の中に注釈を入れる方法」(インライン・サイテーション)など様々な方法があり、それぞれに利点があります。両者を折衷した「個別参照法」というものもあり、「ハーバード方式」「バンクーバー方式」などが有名です。専門家の方はそれぞれのスタイルで行われればよいと思いますが、ここではウィキペディアでよく使われる個別参照法について説明します。

ウィキペディアでよく使われる個別参照法では、本文中に引用順に文献番号を振り、最後に「脚注」「参考文献」節を設けます。「脚注」節には引用順に参照箇所が表示され、「参考文献」節には書誌情報を箇条書きで列挙します。

出典の明記にはHTMLタグやテンプレートを多く使います。本節ではこれらについても説明します。慣れればそれほど難しいものではありません。焦らずに気長に取り組みましょう。

書誌情報[編集]

参考文献に関する情報です。書籍であれば著者・書名・発行所・刊行年(あればISBNコード)を明記します。雑誌や紀要の場合は巻・号数なども明記します。

例えば、このように明記します。

書籍
著書 『題名』 X社、20XX年。 ISBN 978-4123456789
雑誌
著者 「記事」『雑誌の名前』X号、XX社、20XX年。

新聞やニュースサイトであれば見出し・発行所・記事の日付・閲覧日(あれば著者、URLも)、ウェブであればタイトル・発行所・URL・閲覧日(あれば著者、サイトの掲載日)を明記します。「Cite news」「Cite web」というテンプレートを使うと便利です。

多くの場合「参考文献」節には書籍や雑誌に関する情報を置き、新聞やウェブサイトに関する情報は脚注に入れ込んでしまいます。

こちらに詳しい書式が紹介されていますので、必ず事前に参照しておきましょう。

脚注と文献番号[編集]

本文に文献番号をふるためには、引用箇所を明記したHTMLタグ(Refタグ)を番号を振りたい箇所に貼り付けていきます。「脚注」節には「<references/>」または「{{Reflist}}」というタグを置いておきます。

Refタグの説明と使い方[編集]

「<ref>」と「</ref>」で囲まれた部分に引用箇所に関する情報を詰め込みます。

「Ref name」というタグもあります。一つの箇所を数か所で引用するためのタグです。実際にはこちらの方がよく使われます。

こちらは一番最初の箇所を「<ref name="XX">と</ref>」というようにします。「XX」の所には適当なタイトルをつけます。それ以降の箇所には「<ref name="XX"/>」を挿入していきます。

引用箇所の明記[編集]

Refタグが「皮」だとすると、こちらは「中身」にあたります。大抵はまず「中身」を作り、貼り付ける前にRefタグで「包む」のが普通です。

書籍・雑誌

どの資料のどこから引用したのかを明記します。

例えば、以下のように表記します。

著書 『題名』 X社、20XX年、XXX頁。
著者 「記事」『雑誌の名前』X号、XX社、20XX年、XXX-XXX頁。
著者(20XX)、p.XX
新聞・ウェブ

「Cite news」「Cite web」というテンプレートに情報を入力していきます。上が「Cite news」、下が「Cite web」です。

  • {{Cite news |title=見出し(タイトル) |newspaper=発行者 |date=記事の日付 |author=著者(情報があれば) |url=URL |accessdate=閲覧日}}
  • {{Cite web |date=(あれば) |url=URL |title=タイトル |publisher=製作者 |accessdate=閲覧日}}

※日付は「20XX-01-01」のように記入する

入力すると、このように表示されます。

“見出し”. XX新聞社. (20XX年X月XX日) 20XX年X月XX日閲覧。
“見出し”. XXサイト (20XX年X月XX日). 20XX年X月XX日閲覧。

出典の付け方の例[編集]

以下は出典の使い方の例です。段落分けや表示の仕方などが実際のウィキペディアのページとは異なる部分もありますが、おおむねこういった感じです。出典は慣れが大事なので、繰り返して慣れていくことが重要です。

――― 以下は例文 ―――

ジョン・ホゲホゲ・スミス(英:John hogehoge Smith、19XX年1月1日 - )は、アメリカ合衆国出身のウィキペディア研究者。JAWP研究所所長[1]

出生

19XX年にカリフォルニア州サンフランシスコに生まれる[2]。19XX年に飛び級で[3]カリフォルニア大学バークレー校に入学[2]。卒業後はスタンフォード大学においてウィキペディアについて研究[2]。2000年からは東京のJAWP研究所に招かれて来日。拠点を日本に移した[2]

人物
  • 日系3世である[3]。「ホゲホゲ」は日本語のメタ構文変数に由来する[4]
  • イーグルスの大ファンである[3]
脚注
  1. ^ ジョン・ホゲホゲ・スミス 『君にもわかるウィキペディア』 JAWP社、2003年、12頁。
  2. ^ 2.0 2.1 2.2 2.3 ジョン・ホゲホゲ・スミス 『君にもわかるウィキペディア』 JAWP社、2003年、25頁。
  3. ^ 3.0 3.1 3.2 田中太郎 「スミス新所長に聞く-これからのJAWP研究所」『ウィキペディア・ジャーナル』3号、ウィキと日本社、2002年、32頁。
  4. ^ “スミス所長、日本への思いを語る”. 毎朝新聞社. (2003年2月16日) 2003年2月17日閲覧。
参考文献
  • ジョン・ホゲホゲ・スミス 『君にもわかるウィキペディア』 JAWP社、2003年 ISBN 978-4123456789
  • 田中太郎 「スミス新所長に聞く-これからのJAWP研究所」『ウィキペディア・ジャーナル』3号、ウィキと日本社、2002年。
――― 例文ここまで ―――

関連文書[編集]

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