エスペラント/入門/第1課
第1課 例文
[編集]- Tio estas tablo. (ティーオ エスタス ターブロ)
- Tio ne estas libro. (ティーオ ネ エスタス リーブロ)
- Ĉi tio estas libro. (チ ティーオ エスタス リーブロ)
- Ĉu tio estas tablo? (チュ ティーオ エスタス ターブロ)語尾上げ
- Jes, ĝi estas tablo. (イェス、ジ エスタス ターブロ)
- Ĉu ĉi tio estas tablo? (チュ チ ティーオ エスタス ターブロ)語尾上げ
- Ne, ĝi ne estas tablo. (ネ、ジ ネ エスタス ターブロ)
- Kio estas tio? (キーオ エスタス ティーオ)
- Tio estas libro. (ティーオ エスタス リーブロ)
- Kio ĝi estas? (キーオ ジ エスタス)
- Ĝi estas libro. (ジ エスタス リーブロ)
単語
[編集]- tio それ
- estas である
- tablo 机、テーブル
- ne ~しない(否定文つくる)
- libro 本
- ĉi tio これ
- ĉu ~ですか(疑問文をつくる)
- jes はい
- ne いいえ
- kio 何
説明
[編集]語尾と品詞
[編集]エスペラントの単語には、語尾がついている自立語と、語尾なしの付属語とがあります。語尾がついている自立語は、語尾を見ればその品詞がすぐにわかります。
エスペラントの名詞はつねに -o 語尾でおわり、形容詞は -a 語尾でおわり、副詞は -e 語尾でおわります。 エスペラントの動詞は、-i, -as, -is, -os, -us, -u のどれかの語尾をとります。動詞の語尾はこの六つしかありません。例文の -as は動詞の現在形の語尾です。動詞の現在形はつねに -as 形です。人称変化はありません。日本語の「だ」「である」「です」のような丁寧さの変化もありません。
tio「それ」、ĝi「それ」, ne「いいえ」, jes「はい」などは、語尾なしの付属語です。付属語には、代名詞、冠詞、前置詞、語尾なし副詞(副助詞、程度副詞、時間副詞)、間投詞などがあります。付属語は文の構成にかかわる重要な単語です。
単語の説明
[編集]例文の tablo「テーブル」やlibro「本」は -o でおわっているから名詞です。
tio が指示代名詞「それ、あれ」で、ĉi tio が指示代名詞「これ」です。指示代名詞は、遠いか近いかで二段階を区別します。日本語の「あれ、これ、それ」のような三段階の複雑な区別はありません( ĉi は、指示代名詞について「近い」ことを表す助詞です。後において tio ĉi という形も可能です)。なお、遠いか近いかをとくに明示する必要がないときは、近くにあっても tio でかまいません。
ĝi は人称代名詞(英語の it)です。tio は指示代名詞(英語の that)です。ĝi は、一度登場したものにふたたび言及するときに使います。tio は、物事を指さして「あれ、それ」というときに使います。
estas は、-as 語尾だから動詞の現在形です。estas は「~である」「~がある、いる」の意味です。
文の形
[編集]エスペラントの語順は原則として自由です。主語・動詞・目的語の語順が標準ですが、強調や口調の関係で、目的語が動詞の前や文頭に置かれたり主語が動詞の後にきたりすることは珍しくありません。
否定文をつくるには、動詞の直前に ne を置きます(例文2)。語順は原則自由ですが、ne など付属語の位置は制限されます。ne は必ず否定する単語の直前に置かれます。否定文は、普通は動詞を否定するので、ne は動詞の直前に置かれます。
疑問詞のないYes/No疑問文をつくるには、文頭に助詞 Ĉu を置きます(例文4)。
疑問詞のある疑問文は、文頭に疑問詞を置くだけで疑問文になります(例文8)。疑問詞以下の語順は自由です。例文8は、Kio tio estas? でもかまいません。
例文の訳
[編集]- それはテーブルです。
- それは本ではありません。
- これは本です。
- それはテーブルですか。
- はい、それはテーブルです。
- これはテーブルですか。
- いいえ、それはテーブルではありません。
- それは何ですか。
- それは本です。
- それは何ですか。
- それは本です。