エスペラント/入門/第2課
第2課 例文
[編集]- Tio estas bona libro. Ĝi ne estas malbona libro. (ティーオ エスタス ボーナ リーブロ.ジ ネ エスタス マルボーナ リーブロ)
- Ĉu tio estas granda tablo? (チュ ティーオ エスタス グランダ ターブロ)
- Jes, tio estas granda tablo. Ĝi ne estas malgranda tablo. (イェス、ティーオ エスタス グランダ ターブロ、ジ ネ エスタス マルグランダ ターブロ)
- Kio estas tio? (キーオ エスタス ティーオ)
- Tio estas tre bona libro. (ティーオ エスタス トレ ボーナ リーブロ)
- La libro estas tre bona. Ĝi ne estas malbona. (ラ リーブロ エスタス トレ ボーナ、ジ ネ エスタス マルボーナ)
- Mi estas Petro. (ミ エスタス ペートロ)
- Mi estas viro. Mi ne estas virino. (ミ エスタス ヴィーロ、ミ ネ エスタス ヴィリーノ)
- Kiu vi estas? (キーウ ヴィ エスタス)
- Mi estas Petro. Mi ne estas Maria. (ミ エスタス ペートロ、ミ ネ エスタス マリーア)
- Ĉu vi estas juna? (チュ ヴィ エスタス ユーナ)
- Jes, mi estas juna. (イェス、ミ エスタス ユーナ)
- Ĉu vi estas maljuna? (チュ ヴィ エスタス マルユーナ)
- Ne, mi ne estas maljuna. (ネ、ミ ネ エスタス マルユーナ)
- Kiu li estas? (キーウ リ エスタス)
- Li estas Ludoviko. Li estas maljuna viro. (リ エスタス ルドヴィーコ、リ エスタス マルユーナ ヴィーロ)
- Kiu ŝi estas? (キーウ シ エスタス)
- Ŝi estas Maria. Ŝi estas juna virino. (シ エスタス マリーア、シ エスタス ユーナ ヴィリーノ)
単語
[編集]mal- (反対語を作る接頭辞); bona 良い; malbona 悪い; granda 大きい; malgranda 小さい; juna 若い; maljuna 年老いた; tre 非常に (語尾なし副詞、程度副詞); la (定冠詞); viro 男、男性; -in- (女性形を作る接尾辞); virino 女、女性; kiu 誰、どれ; mi 私: ci あなた; li 彼; ŝi 彼女; Petro ペテロ (人名); Ludoviko ルドヴィコ (人名); Maria マリア (人名)。
説明
[編集]形容詞
[編集]名詞はすべて -o 語尾でおわりますが、形容詞はすべて -a 語尾でおわります。この課の bona, malbona, granda, malgranda, juna, maljuna は形容詞です。
形容詞は、標準語順では、修飾する名詞の前に置きます。ただし、長い形容詞や形容詞句などは、後ろに置くこともあります。
形容詞を estas の後に置くと、叙述補語 (英文法でいう補語、フランス語文法でいう属詞)になります。ただし、エスペラントの語順は自由ですから、英語のいわゆるSVCの構文は、エスペラントでは、SVCでもCVSでもVCSでも、文法的に間違いではありません。
冠詞
[編集]エスペラントには、定冠詞 la があります。不定冠詞はありません。定冠詞 la は、つねにこの形で、複数形になっても変化しません。
定冠詞 la は、すでに言及された名詞や一つしかないものの名詞につきます。冠詞の意味をしいていえば、「敢えて指定しなくても特定できる例の~」といった意味です。定冠詞の用法は、定冠詞をもつ言語によってもかなり違いがあり、エスペラントの定冠詞の使い方は、それほど厳密でなくてかまいません。
語尾なし副詞
[編集]エスペラントの副詞は -e 語尾でおわりますが、この課の tre の -e は語尾でなく語幹の一部で、tre は語尾なし副詞 (付属語の一種)です。
人称代名詞
[編集]人称代名詞 mi「私」、vi「あなた」、li「彼」、ŝi「彼女」、ĝi「それ」は、-i でおわります ( -i は語尾ではなく、語幹の一部)。単数形の人称代名詞は以上の五つです (複数形の人称代名詞は第3課で)。
接頭辞と接尾辞
[編集]エスペラントを学ぶときには、入門初級の段階から接頭辞と接尾辞を学ぶことが重要です。これによって、一つの単語を覚えればその数倍の単語を覚えたのと同じことになり、単語学習が容易になります。
エスペラントの接頭辞と接尾辞の使い方にも、例外はありません。たとえば、英語では反対語を作るのに、un-, in-, im- dis- などいくつもの接頭辞があり、happy の反対語は unhappy で possible の反対語は impossible というように、つく接頭辞が単語によって異なっていて、happy に in- をつけて inhappy という単語をつくっても、それは間違った存在しない単語です。エスペラントでは、反対語を作る接頭辞は mal- だけで、反対語として意味が理解可能であるかぎり、どの単語にも mal- をつけて新しい単語を作ることができます。
mal- は、反対語を作る接頭辞です。「よい・悪い」「大きい・小さい」「若い・年老いた」「長い・短い」「高い・低い」「近い・遠い」などの反対語が対になった形容詞は、すべて一方の形容詞に mal- をつけて他方の形容詞を作ります。つまり、エスペラントの形容詞を学ぶときは、他の言語に比べて、半分の労力でいいことになります。
- bona - malbona「よい・悪い」、granda - malgranda「大きい・小さい」、juna - maljuna「若い・年老いた」、longa - mallonga「長い・短い」など。
「閉める・開ける」「愛する・悪む」など対になった概念をあらわす動詞も、一方に mal- をつけて他方をあらわします。
- fermi - malfermi「閉める・開ける」、ami - malami「愛する・悪む」など。
-in- は、女性形を作る接尾辞です。「男・女」「少年・少女」「父・母」「兄・姉」など、男女の区別が明確な単語の女性形を作るのに用います。男女の区別が重要でない「人」「医者」「教師」「学生」「労働者」などの人間一般には、女性を強調するとき以外は、-in- は用いません。
- viro - virino「男・女」、knabo - knabino「少年・少女」、patro - patrino「父・母」など。
人名の語尾
[編集]Petro, Ludoviko, Maria など人名も固有名詞という名詞の一種ですが、必ずしも普通名詞と同じように -o 語尾でおわる必要はありません。Petro などの洗礼名や、Alaho「アラー」など神名、Avalokiteŝvaro「観音」など菩薩名のような歴史的な名はエスペラント化されて -o 語尾でおわるものがありますが、自分の名をエスペラント化する必要はありません。
例文の訳
[編集]- それはよい本です。それは悪い本ではありません。
- それは大きなテーブルですか。
- はい、それは大きなテーブルです。それは小さなテーブルではありません。
- それは何ですか。
- それはとてもよい本です。
- その本はとてもよいです。それは悪くありません。
- 私はペテロです。
- 私は男です。私は女ではありません。
- あなたは誰ですか。
- 私はペテロです。私はマリアではありません。
- あなたは若いですか。
- はい、私は若いです。
- あなた年老いていますか。
- いいえ、私は年老いていません。
- 彼は誰ですか。
- 彼はルドヴィコです。彼は年老いた男性です。
- 彼女は誰ですか。
- 彼女はマリアです。彼女は若い女性です。