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エスペラント/文法/代名詞

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

人称代名詞

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人称代名詞には、以下の様なものがある。

人称代名詞
単数 複数
一人称 Mi(私,I) Ni(私たち,We)
二人称 Vi(あなた、君,You)
三人称 Li(彼,He) Ili(彼ら,They)
Ŝi(彼女,She)
Ĝi(それ,It)

代名詞には、所有格や目的格もある。しかし、それは主格から作られる。(Miを例にして考えよう)

所有格 → 主格 + a (Mia:私の)

目的格 → 主格 + n (Min:私を)

所有格は、形容詞語尾-aを、目的格は、対格語尾-nをつけることであらわされています。

再帰代名詞と一般人称

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再帰代名詞:si  一般人称:oni

三人称の主語が同一文中に現れるとき、再帰代名詞・siは用いられます。たとえば、次の例があるでしょう。

Li amas sin.(彼は自分を愛しています。)

ただし、主語がもう一度現れる場合ですから、次のような場合は違います。

Li amas ŝin.(彼は彼女を愛しています。)

このように、三人称の代名詞が二度あらわれたとしても、それが主語でなければ、再帰動名詞は用いません。

また、一般人称oniというのは、人は~,世間が~といったことをあらわします。

Oni diras, ke Lincoln estas granda prezidento.(人は、リンカーンは偉大な大統領だという)

このように、世間一般が言っているようなことは、oniであらわします。