コントラクトブリッジ/ルール/プレイ
このページではコントラクトブリッジにおけるプレイのルールを述べる。
概要
[編集]コントラクトブリッジのプレイは13のトリックに分かれ、各トリックはプレイヤーのうち1人が勝つ。 プレイの結果は勝ったトリックの数で表され、それをビディングの結果であるコントラクトと比較してスコアが決まる。
トリック
[編集]リード
[編集]トリックの最初にカードを出すことをリードという。 リードを行うプレイヤーは以下のように決まる:
- ボードの最初のトリックは、ディクレアラーから見たLHOがリードする。このプレイヤーをオープニングリーダーと呼ぶ。
- ボードの最初のトリック以外は、直前のトリックを取った者がリードする。
フォロー
[編集]リードに続いて、他のプレイヤーがカードを出す。 リードされたカードと同じスートのカードを出すことをフォローという。 各トリックにおいて、フォローできるプレイヤーは、必ずフォローしなければならない。 このルールをマストフォローと呼ぶ。
マストフォローに違反することをリボークという。 リボークはその場では発覚しないが、すべてのカードを出し切るという性質上、プレイの終了までに発覚する。 リボークが発覚するとペナルティが課せられる。
リードされたカードと同じスートのカードが手札にないときは、手札の任意のカードを出す。 これをディスカードという。
スート
[編集]トリックを勝つカードを決めるには、まずスートを比較する。 最も強いのは、切り札に指定されたスートである。 切り札を出すプレイヤーのなかった場合、また切り札が指定されなかった場合は、リードされたカードと同じスートが勝つ。
カードの強さ
[編集]各スートについて、カードの強さはそのランクの順に決まっている。 最も強いのがAで、以下K, Q, J, 10, 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2 となる。
プレイの流れ
[編集]オープニングリード
[編集]まず、オープニングリーダーがリードを行う。 ただし誤りを防ぐために裏向きでリードする。 そのパートナーが、自分ではなくてパートナーのリードで正しいことを確認したら「どうぞ」などと促し、オープニングリーダーはカードを表にする。
ダミーの公開
[編集]次に、ダミーを開く。 オープニングリーダーがカードを表にしたら、ダミーは自分の手札を全員に見えるように公開する。 以後ダミーはプレイにおける選択権を持たず、ディクレアラーの指示に従ってカードをプレイする。
一般にダミーはカードを開く時 "Good luck, partner." などと声をかけ、ディクレアラーは "Thank you, partner." などと応じる。
オープニングリーダーの次はダミーの手番であるが、ディクレアラーはプレイの指示を出す前に、プレイの方針を立てることが推奨されている。 この時間にはディフェンダーもダミーをよく観察し、ディクレアラーのプレイへの対応を考えておく。
進行
[編集]ディクレアラーはダミーのカードを指示し、そこから13のトリックをプレイする。 各トリックが終了するたびに、トリックでプレイされたカードは裏向きにして各プレイヤーの前に置く。 自分またはパートナーが勝ったトリックにプレイされたカードは縦に、そうでないカードは横にし、少しずつずらして重ねる。
クレーム
[編集]残りのトリックのうち勝つ数がディクレアラーにとって明らかになる場合がある。 そのような場合はクレームをすることができる。
クレームをする場合は手札を広げてディフェンダーに見せ、どのようにプレイして、残りのトリックのうち何トリックを得るかを説明する。 ディフェンダーが合意すればそれをもってプレイは終了する。 ディフェンダーが合意しない場合、ディクレアラーは手を広げて見せたまま、説明通りにプレイしなければならない。
クレームができるときにクレームをすることは義務ではないため、技量が足りないことによってクレームを怠ったとしてもペナルティなどはない。 クレームをできる時に行うことは、時間の節約のために推奨されている。
プレイの終了
[編集]13トリックのプレイが終了するか、直上のクレームにディフェンダーが合意したら、獲得したトリックの数を確認してスコアをつける。