コンテンツにスキップ

コントラクトブリッジ/ルール/ミニブリッジ

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

概要

[編集]

ミニブリッジはコントラクトブリッジを簡易化した別のゲームである。 ビッドを省略してディクレアラーやコントラクトを簡単に決めるが、プレイはほとんどコントラクトブリッジと同様に行われる。 手軽に始められるため、初心者向けの教室ではたいてい、ミニブリッジをすることから始める。

以下では、コントラクトブリッジとの相違点のみを説明する。 したがってここに記載のない事項はすべてコントラクトブリッジのものに準じる。

ハイカードポイント

[編集]

ミニブリッジでは手札の評価にハイカードポイント (HCP) を用いる。 手札に A, K, Q, J が含まれるごとに 4, 3, 2, 1 点を加算し、その合計を手札の評価値とする。

役割の決定

[編集]

コントラクトブリッジにおけるオークションは行わず、ディクレアラーやコントラクトは以下のように決める:

  • すべてのプレイヤーが、手札の HCP を発表する。
  • 合計の高いサイドがオフェンスとなり、低いサイドがディフェンダーとなる。
  • オフェンスサイドのうち HCP の高いプレイヤーがディクレアラー、もう一方がダミーとなる。

HCP の合計が両者20点ずつとなった場合、そのボードはパスアウトする。 オフェンスサイドの HCP が同点となった場合、時計回りでディーラーに近いプレイヤー (麻雀における頭ハネと同様) がディクレアラーとなる。

コントラクトの決定

[編集]

プレイヤーの役割が決定したら、ダミーは直ちに手札を開く。 ディクレアラーはダミーの手札を見てコントラクトを決定する。

コントラクトはパーシャルおよびゲームとなる最低のコントラクトのみを用いる。 すなわち、コントラクトは 1C, 1D, 1H, 1S, 1NT, 3NT, 4H, 4S, 5C, 5D の10種類である。 将来的にコントラクトブリッジへの橋渡しとして学ぶ場合は、これにスラム (スモールスラムのみ、または両方) を加えたり、パーシャルの各代にもボーナス点をつけることがある。

コントラクトは1度宣言されたらそれに決定し、ダブルやリダブルがかけられることはない。

プレイの開始

[編集]

ディクレアラーがコントラクトを決定したら、オープニングリーダーがリードしてプレイを開始する。 したがって、オープニングリードはダミーを見てから決定できる。

スコアリング

[編集]

スコアリングはコントラクトブリッジに準じるが、バルネラビリティを省略し「常にバルの点数」または「常にノンバルの点数」とすることがある。