センター試験 現代社会対策

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総説[編集]

現代社会は中学校社会科公民的分野に少し深い知識が要求されるといったところである。もしくは、政治・経済、倫理を組み合わせて少し知識を浅くして括ったものに環境問題、時事問題を加えたものであるといってよい。内容はほぼ政治経済の範囲と重複するので、高得点を狙いたい受験生は政治経済受験者用の学習をする方がよい(現代社会では発展問題でも政治経済では基本問題であることが多々あるため)。

傾向[編集]

旧課程時代は比較的容易な問題が多かったが、他の科目よりも平均が高かったことや、学力低下の防止、或いは無勉で受験するものが多いせいか、平成18年度から大幅に難化した。翌年の19年度さらに難化し、その年、公民で最も平均点の高いとされている倫理と20点近く差があるに至った。しかし、平成20年度はグラフ読み取りは減り、大幅に易化したと見られる。

対策[編集]

教科書程度の基本的な内容を除けば、それほど細かい知識は要求されないが、相当広い知識が要求される。まず、教科書程度の内容は必ず学習し、確実に押さえておかなければ門前払いされる。

また、新聞を読む習慣をつけることも大切。参考書は時事問題に詳しいものがおすすめだが、近年のニュースを扱った書物を読むと良い。現代社会を履修する学校では、資料集が配られるところが少なくないと思われるので、もし資料集が配られた場合、むやみやたらと参考書を買い漁らず、資料集に目を通しておくべきである。

過去問は11月くらいから取り組めば十分である。それまでは、一問一答のような記述式の問題集、実践問題を通して問題演習を重ねればよい。そして、過去問に取り掛かるわけだが、難易度は大幅に難化することもあり得る訳だから、本試だけでなく、追試も必ず解くこと。現代社会は同じような問題が出されることもしばしばあるので、なるべくたくさんの年度の問題を解いておく必要がある。また、ある程度過去問に取り組み、時間があれば政治経済の過去問にも取り組みたい。

近年では「政治・経済」科目との難易度の差がほとんど無くなってきているので、ある程度の一般常識を持ち得ている受験生であれば、試験当日に「政治・経済」の問題と「現代社会」の問題とを見比べ、容易と思った方を選択するぐらいの余裕を持っておくとよい。

出題範囲がかなり広いため、センター試験本番で過去問や模試で見た事がない問題が出題されるのはごく当たり前の事である。そのような時も、動揺せずに明らかに間違った選択肢から確実に消去して行く事が重要である。また、70-80点は比較的容易に取れるが、90点を超えるような得点を取るのはなかなか難しい。欲張りすぎて他科目の対策に支障が出たり、目標を高くし過ぎてペースが乱れないよう注意したい。